(株)構造計画研究所のプロジェクト表彰にて講演~私のチャレンジ!地方議員のブランドを上げる~
この記事で伝えたいこと
(株)構造計画研究所(古巣)の優秀なプロジェクトが表彰される場で、講演する機会をいただきました。500人以上が参加するところでプレゼンする機会は初!楽しませていただきました。
リクエストは「若い所員のモチベーションがあがる内容」でしたので、私にとって最もハードルが高いテーマ「地方議員のブランドを上げる」を選びました。
議員の視点からみた流山市の話を交えながら、私が会社で得た知見を活かして地方政治に取り組んできたチャレンジを話しました。
「元気になった、応援したい、自分も頑張りたい」という反響もあり、少しだけですが恩返しできた気持ちになれました。
退社して10年。卒業しても尚、このような場をいただけるのは、本当にありがたいです。感謝を込めて
以下、講演の概要を記します。
機能不全!?そもそも知らない・興味がない、と言われる地方議員
最近、安芸高田市の市長v.s.議会の話題から、地方議会について意見を求められる機会も多くなりましたが、正直コメントしにくいです(比べてほしくない・・)ですが、皆様のイメージはいかがでしょうか。
駅に立っていると「あんたも懐にもらってるんでしょう??」等、ひどい言葉を投げられることもあります。一般的な地方議員に対する印象を抑えるために様々なアンケート結果を調べると、地方議員の仕事自体、そもそも「しらない・興味もない」という回答が多い。
以下は、地方議員(3万2千人)自身がこたえたアンケート結果です。首長と議会に程よい緊張関係があり、ある程度役割は果たしているが、有権者にその価値をわかってもらえない、さらには、議会担当の職員に同情するほどの「なぜこの人が?」という同僚議員がいる・・という自己否定の内容が公開されています(涙)。
町議会議員や県議会議員では5人に1人が選挙戦を経ずに当選するという由々しき事態が。町議会議員と県議会議員では報酬が全く異なるのに、同様の傾向であることが興味深いです。
ちなみに市議会議員の報酬も多様です。以下は人口100万人以下の自治体の地方議員の報酬をプロットしたものですが人口と相関する傾向があるものの、自治体によってだいぶ異なります。流山市は真ん中くらい。ちなみに以前勤めていた会社と比べると(申しませんが・・)、報酬目当てなら、この仕事は選ばない、とだけは申しておきます。
通常、職業と報酬体系は連動していて、連想できるものですが、報酬自体も自治体によってこんなに違うわけなので、一般の方が、地方議員の仕事をイメージしにくい理由の一つになっていると思います。
その他、女性比率や年齢分布を共有し、住民代表という職種の割には、多様性の状況に問題があること、現時点で、憧れの仕事になっているのか?というと疑問である現状を共有しました。
しかし私としては、以下のスタンスです。
(講演概要)世論を気にするな、王道で勝負せよ
そこで、私が自分に唱えている言葉「議員たるもの、タウンマネージャーであれ!」と宣言した上で、地方議員の役割、議員からみた流山市のまちづくりと、私のチャレンジについて、話をしました。
「タウンマネージャー」という言葉は、まちづくりの専門家、木下斉氏から教えていただいたものです。タウンマネージャーをwikipediaで調べると、ありたい街に向けた政策の立案や課題地抽出、具体事業に向けて調整・実施を担う推進役(まちの変化の仕掛け人)という内容でした。木下氏からは、アメリカのある地域で教育の質向上むけて、まちぐるみで改善に向かわせる推進役を例にして御指南いただきました。
講演は以下の構成です。
私が定義する地方議員の役割についてはこちら
「近藤さん、策士は必ず策に溺れるよ、自信をもって、王道で勝負しなさい。」古巣の経営企画部時代、元ボストンコンサルティング出身の相談役M氏に直々に教えていただいたこと、構造計画で培われた自律分散組織をまちづくりに応用すること、そして自らが9年間のタウンマネージャーでありたいと活動してきた軌跡と実績を報告しました。
さらなるチャレンジについて ~教育政策~
さらなるチャレンジについて ~地球温暖化対策~
さらなるチャレンジについて ~他議員との連携~
さらなるチャレンジについて ~公民連携を学び、実践する~
KKE(構造計画)WAYはいつも私の心の中にありますが、まだまだ修行中の身です。
ナイーブな内容も含むためお聞きになりたい方はぜひ私を講演者として、呼んでいただければ幸いです(時間のない中での対応になりますので、有料でお願いいたします)。
切磋琢磨してきた人たち
熊本支社からも駆けつけてくださった方もいました。久しぶりにお会いできてうれしかった。
私の前の講演は、私が新人時代、教育担当だった北上先輩が人生シミュレーションについて報告されていました。北上先輩はスーパーエンジニアです。
なんと私の紹介は、元上司の湯口さんがしてくださりました。
私のWEBページを読み込んでくださっていました。湯口さん、何気に初めて市議にチャレンジした時の駅頭の様子も見に来てくれています。
そして、服部さん。会社で教えていただいたことをまちづくりに活かしていること、思い切りチャレンジさせてくれたことについて、10年の時を経て講演という場でお礼を伝えることができました。
服部さんは、人的資本経営を(厳しく)貫いてこられた方です。構造計画では、売上高とは言わず知創高と表現し、レビューを行います。利益で事業を評価するのではなく、人件費+利益=付加価値(+フリンジベネフィット)で評価します。目標管理制度を運用し、所員が仕事を通じてチャレンジし成長する中で会社も一緒に成長していくことを応援します。
私は、この考え方を流山市のまちづくりにそのまま適用しようとしています。
同期と同志と。執行役員になった同僚(一番左)もいました。中央にいる女性の先輩は、私がキャリアで悶々としていた際、国際女性会議に参加して見聞を広げろと私に5万円渡した方です(いつか恩返ししたい)。
みんなあったかい人たち。この日、構造計画を旅経つ方も