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あなたが児童虐待に直面したらどうする?~私と「児童虐待」と政治~ 

この記事で伝えたいこと

【どんな時】:児童虐待?と疑われることが身近で起きたら?
【どうする?】:臆することなく「189(いちはやく)」に連絡。「189(いちはやく)」は親を助けることでもある
【行政の課題】:人員が少なすぎる
【推進し実現】:DV対策室の人員増、流山市と県の児童相談所との人員交流が実現。虐待対応の連携強化が実現。

どんな時?:ご近所で尋常じゃない子どもの鳴き声を聞いた時

春に引っ越してきたお隣。夕方になると、母親の怒鳴り声と、子どもをたたいている様子。。尋常でない子どもの鳴き声も聞こえる・・。私も子どもが小さいころ、子どもを怒鳴ってしまったことがあったっけ。
でも、あの子どもの鳴き声は尋常じゃない。
でも、行政に連絡するのは怖い。自分が連絡したことがバレて、逆恨みされないか心配、、、

どうする?

迷わず「189(いちはやく)」に連絡してください。行政に連絡しても、ご連絡された方の個人情報は守られます。
「189」に電話すると、管轄の児童相談所の専門員に電話がつながります。平日9時~17時であれば、流山市 子ども家庭課 家庭児童相談室(04-7158-4144)にご連絡ください。地域事情に通じた職員が対応できます。

「189」は親を助けることでもある

つい子どもにつらくあたってしまうという親御さんからは、こんな声も届きます。

仕事を持ちながら、3人の子育て。パートナーは仕事が遅く帰ってこない。
夕方以降は特に家は戦場のよう。甘えたい子どもは、まとわりついてくる。構わないといたずらを始める3男。
この子は全くいうことを聞いてくれない。つい怒鳴ってしまう、、もう限界。最近はついに手も出てしまって・・・

人は余裕なければ、やさしくできません。追い詰められれば、暴力的になります。こういう心理状態の時は、他人に介入してもらう必要があります。専門性をもった行政職員であれば、しっかり話を受け止め、休息(レスパイト)できる行政サービスにつなぎます
とにかく親御さんが休息できる環境を作ることです。親御さんはご自分を責めず冷静になる機会をもらったとポジティブにとらえましょう。
※行政の対応に不信感を持たれたら、担当者の名前を確認し、私にご連絡いただいても結構です。

法律で体罰は禁止となりました

悲願であった、子どもの身体に苦痛を引き起こしたり、不快感を意図的にもたらす行為(罰)は「しつけ」ではないことが2020年4月から体罰が法律で禁止されました(やっと!)。未だ子どもは叩いてしつけることを是としている大人もいることから、啓発も重要です。

児童虐待対応する職員は、安心して働ける体制が必要

2020年当時、コロナ化もあるからか、流山市における児童虐待件数は増加し
ていました。

急増かつ、長期にわたる関わりが必要であることから、職員体制が追いついておらず残業が多く疲弊している状況でした。児童相談所(県の施設)との連携についても課題がありそうだったことから「幹を強くする千の葉の会」という千葉県の市町村議員で構成される団体のプロジェクトチームで調査を行いました。

幹を強くする千の葉の会 熊谷知事との対話会(2022/12/19)の報告資料より

すると、流山市と野田市の体制の差は歴然。これは即刻対応すべき問題とし、議会活動のみならず、あらゆる方面から働かけました。

幹を強くする千の葉の会 熊谷知事との対話会(2022/12/19)の報告資料より

改善に向けたアクション


デキタ①令和2年度→令和4年度、児童虐待対応ができる専門人材が4人増(心理士、ケースワーカー、保健師、児童相談所職員(デキタ②の人員交流で))が実現しました。これは一般質問で人員増を要望しながら、それを確実なものにするため、決算・予算審査の要望項目で上げ、全会一致することができました。各党会派のご理解、感謝申し上げます。

デキタ②:千葉県の児童相談所を流山市に、流山市の職員を児童相談所に、という人員交流が実現しました。
以前は、児童相談所(県管轄:スーパーバイザー機能)と、流山市の子ども家庭課とのコミュニケーションが一部うまくいってなかったと(私が)感じられたことから、これを改善するため、幹を強くする千の葉の会のプロジェクトチームで調査・提案活動を行いました(人員交流は結果的に多くの方に動いて頂きました)。
現在(2022年冬)の状況を担当課に確認したところ、現在は、児童相談所との連携が強くなり、虐待案件の対応がより円滑になったというコメントを頂きました。

幹を強くする千の葉の会 熊谷知事との対話会(2022/12/19)の報告資料より

まだまだ山積している課題

児童虐待対策は、一時保護所への送致や、一時保護所対処後の行政や地域との連携、里親政策との連携など、改善しなければならない問題が沢山あります。
より充実した政策を推進するためにも、より困難な事例にも対応するにも、職員育成が急務です。とくに児童相談所の改善は県政策との連携が重要です。議会活動のみならず、あらゆる方法で取り組んでいきます。

皆様が関心を持てば政治は変わります。

近藤みほからのお願い

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