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税金で働いている人の責務、議員はメディア


数年前、某市の市長の講演を聞きに行った際に「行政職員は縁の下の力持ち気質が多い。でも活動内容を市民が知らないのはダメ」と伝えているというのを聞いて衝撃を覚えました。

〇発信出来ない仕事は、していないのと一緒

税金は限られているから、
〇自分が、どんな目的で、どんな活動をしているのかを理解してもらうことは説明責任として必要
〇その発信によって、市民が「自分も何かできるかな?と気づき、行動していただくことがもっと重要

だそうです。議員も「名もなき仕事」が多いため、いちいち発信するのはどうかと躊躇する時もありましたが、これを言われて吹っ切れました。
私一人が関われる時間は限られているし、私の資源は時間なので、それを数倍にしていける方法に向き合わないといけないと反省しました。

〇「名もなき仕事」をいかに発信するのか問題

議員をやっていると「名もなき仕事」=人をつなげたり、個人情報がナイーブな相談等も多いです。議会内での審議は、民間で言えば交渉事に近い内容もあるので発信出来ないこともあります。

議員特有の利害上(?)の問題

議会は「あいつだけ目立ちやがって・・(くだらないですが‥)」衝突も発生しがちでです。議会は合議制(話し合いの上、利害調整を行い、方向性を見出していくこと)なので、自分の政策に他の議員のご理解を頂くことは重要です。出来れば無駄な衝突は避けたい、というのがあるでしょう。

また政党等に所属されている方は、〇〇政党の方々と一緒に活動できない問題もあります。私は無所属なので、そのご苦労は分かりかねるものの、議員としては得意なテーマが1つでは仕事になりませんから、より大きな活動にしていくため利害を超えてコミュニケーションする姿勢は重要です。
昨今、大きな組織ほど、この度量が試されると思います。

この世界に入ってびっくりしたのは「〇〇党があげてきた提案は議論に値しない・・(読みもしない)問題。現在流山市議会では、その風土は無くなりつつありますが、議論を放棄している(合議制である議会の存在意義を否定している)のと一緒なので、私は私の立場からこの風土を変えることに貢献したいと思っています。そんなことが横行してきたら、つぶされないように工夫しながらガンガン発信していきます。

これらには、同じ政策テーマを持つ方々と意見交換を重ねたり、意見が違う議員と議論を通じて、人としてのお付き合いを積み重ねる中で、自分だけではなく他の議員にとってもメリットがある発信を行う等の工夫をしながら乗り切っていこうと思っています。

個人情報がナイーブ

行政の仕組みが届かず、誰も拾えない(潜在的にはパブリックセクターの問題)の困難な方の支援・相談業務など、個人情報が大変ナイーブなものは、まったくと言っていい程、発信できません。1案件でも時間がかかりますし、相談頂いても拾いきれないもありますし、相談対応しても利害が一致せず、クレームに発展することも正直ございます。
議員としては、自分の政策テーマでなければ、無責任に受けられない活動だったりします。

これについては、相談してきた市民が、行政上の仕組みからこぼれおちないよう、何が課題なのかを整理し(誰が、何を、どの仕組みを使って拾っていくのか、時間軸は?)行政に働きかけたり、議会を通じて訴えたりして改善していくことで、確実に政策提言として発信していくことが出来ます。
これには時間が必要なので政治家として、私を理解し、応援して頂く方が必要なんです。

発信に向けては様々な壁がありますが、議員の業務として乗り越えていきたい。

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近藤みほ(流山市議会議員)
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