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今は良くても、将来マンションはゴーストタウン化しますよ~私と「マンション管理組合」と政治~

この記事で伝えたいこと

【どんな時】:将来の駅前のマンション群の姿は?
【どうなる?】:高齢化などの影響によりマンション管理不全、ゴーストタウン化?
【どうすればいい?】:マンションコミュニティの醸成。行政との連携。適正なマンション管理。
【近藤みほの行動】:(ボランティアで試行)マンションコミュニティの活性化(自主防災組織、支えあい団体)、(議会で)マンション管理適正化推進計画策定を提案。


どんな時?:市民の方からこんな声を頂きました

近藤みほさん、今はマンションは新しいけど、20年もすれば古くなるよ。住む人も高齢化するしさ。そうするとさ空室区画も出てさ、共用部の修繕費も集まらなくなる。資産価値も落ちてさ、ゴーストタウン化ししないか心配なんだよね。高齢化したら孤独死の問題は出てくるだろうし、、マンションは隣近所の付き合いしなくていいから楽という人が購入するけど、本当にそれでいいのかね・・

どうなる?

いわゆる分譲マンションについては、各住戸部分は単独所有ですが、ベランダや躯体、壁、エレベーター、庭などは共用部分です。この共有部分の使用や管理・修繕については、マンション購入者全員で組合組織を作って実施するのですが、住人が組合への参加意欲が薄いと、合意形成がしにくくなり、マンションが管理不全になっていく傾向にあるようです。

https://diamond.jp/articles/-/274363

どうすればいい?(近藤みほの行動と共に)

①マンションコミュニティの醸成(を自ら実践)

ボランティアとして防災委員会の委員長として従事、自治会組織相当の機能を立ち上げることを提案しました。防災委員会メンバー&理事会の多大なるご理解・ご協力を得て、マンション管理組合での自主防災組織、地域支えあい団体として登録することができました。この活動を通じて得られる知見を市に共有して政策提案活動に活かしています。

年月が経てば住人も高齢化します。輪番で理事が回ってきても従事できない方も急増すると、組合組織を運営する成り手が少なくなります。また独居の方が認知症になって「徘徊」があった場合、対応が求められる可能性もあります。最悪、孤独死の発生を想定しなければなりません。
また、災害が発生したら、要支援者を誰が対応するのか、マンション住人同士で顔の見える関係が作れていないマンションでは大きな問題なのです。

マンション管理組合には福祉的な互助組織ではありません。自治会を強制的に作ることは違法であり、財産管理団体として機能させ、資産価値が落ちないようにする団体です。高齢化に付随した問題が発生する前に、要支援者に対する支援策、救助策について事前に整理したり、資産価値維持・向上のたの合意形成しやすい顔の見える関係づくりが必要なのです。
福祉的な課題は、ご近所同士と面識や信頼関係があれば、早めに対応できるものです。また困難事例は行政との連携が重要ですが、その際の窓口も必要です。

②「マンション管理適正化推進計画」を策定するよう議会で提案。


これまで自治体がマンションの管理状況を把握することはありませんでしたが、1970年代以降大量に供給されたマンションの中にはゴーストタウン化しそうな管理不全のマンションも多く存在します。
ついに2020年には、滋賀県野洲市で長期間放置されて外壁やバルコニーの一部が崩落するなど、危険な状態となっている分譲マンションを、行政代執行で解体・除去する事例が発生しました。行政代執行の費用は約1億1800万円、住民は1300万円を請求されますが支払いができた人は少なく、払えない分は自治体が負債を抱えることになります。

令和3年第4回定例会一般質問補助資料
令和3年第4回定例会一般質問補助資料

そこで、自治体側で、その自治体にあるマンションの築年数、管理状況を把握するなどしながら、マンションが管理不全にならないよう計画策定をすることで、マンションの適正管理に向けた取り組みを推進しようというものです。

私もマンション管理組合の理事長を経験したことがありますが、マンションの管理に専門知識を持っているわけではなく、心配になることがありました。任期は1年。輪番制の組織ですから、マンションの管理状況を行政に提出し、助言を頂ける機会が増えることは有意義だと思います。
流山市にも築40年以上のマンションは存在することから、マンション管理組合が機能しているうちに、マンション管理適正化推進計画を策定し、適正管理に向けた仕組みづくりを実施してほしいと訴えましたが、まずはマンション管理士による相談会を実施して実態把握するという回答です。継続して訴えていきます。

令和3年第4回定例会一般質問補助資料

③マンションのコミュニティ醸成(ボランティアで試行)

現在私は、自分が住んでいるマンションの防災委員会の委員長として従事、防災委員会のメンバーの多大なるご協力を頂きながら、市の自主防災組織を立ち上げ、楽しく学びながら無理なく実践する防災活動を行ってます。昨年度は支えあい団体にも登録し、活動を開始しています。
新型コロナウィルス感染症も沈静化してきたので、よりよいマンション防災むけて実践したものを政策に活かしていきます。

2022/10/23 かまどベンチを使った炊き出し訓練・防災ツアーなど
2023/3/18 防災委員会メンバーによる図上訓練(DIG)

マンションコミュニティ醸成(地域防災)に向けては、1年前、こんなプロジェクトを始めました。あなたと一緒に創る、皆様が関心を持てば政治は変わります。

近藤みほからのお願い

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