農から感じたこと。
Add Farmをやってみて感じたこと。
(タイトル幼稚かい!w)
【簡単に前置き】
チョモランマではAdd Farmという
絶景シェア畑の事業を小さく・早くはじめました。
畑のオーナーの農家さんと打合せをしたのが5月初旬でした。
初年度ということで、農家さんと話しお互い「手弁当」でシェア畑を始めることに。知り合いの方にモニターさんをお願いし、13組のモニターさんが集まり協力を下くださることになりました。
シェア畑の同業他社さんを参考に、ホームセンターで野菜の種・苗、スコップ等の資材をかって、ラミネートで案内をつくったり、思い返せば学祭みたいに始まった準備でした。(笑)
服装も農家さんっぽく、オーバーオールで望みました。(形からはいるタイプがでてしまっていますw)
モニターさんと種・苗植え、草取り、そして野菜の収穫まで無事に終える事ができました。
【本題】
Add Farmで感じたこと。
はじめはコロナ禍でぽっかり失ってしまった、人とのつながり、自然とのつながり、大声で笑い合うこと。。。それを取り戻すきっかけに、人々がもとめているこのヒントが「農」にあると感じ、真狩村が誇る農を活かして実現したいと始まった事業でした。
まさに、実際にモニターさん家族は収穫を楽しんでくれました。
家族で一緒に畑を耕して、苗や種を植えて。
一緒にくさをとってお手入れをして。
そして一緒に育てた野菜を一緒に収穫して、その場で食べて美味しいの感動を分かち合って、笑い合う。
そんな理想の場所が生まれました。
モニターさんにはご参加頂き、来園頂き、一緒にAdd Farmを楽しんでくださって本当に感謝しております。
【壁①】
でも裏側には問題も。
モニターさんの住む札幌から、Add Farmシェア畑がある真狩村までは軽く車で2時間。
お子さんをもつ家庭の方は、月に1回のお手入れ&収穫の来園も大変そうでした。(現地に行ってしまえば最高に楽しいのですが!)
私は子供もいないので、小さいお子さんがいる遠方2時間のお出かけの状況なんて想像ができませんでした。
コロナ禍で思いっきり自然と戯れることができる場所があったら最高やんくらいに考えていました(すみません)
朝ばたばたしながら支度して、お着替えやたくさんの荷物をもって、どこで休憩したらいいかとか、お昼ごはんには何をもっていって、どこで食べれるのかとか、おむつ変えるところあるかなとか、お昼寝の時間どうしようとか、、、きっと多くの考え事、準備をして来てくださっていました。
知らず識らずのことが裏側にはたくさんありました。
果たして、毎月お金を払って、2時間の距離があって、そして収穫時期が限られているから草取りのために来園くださるお客さんはどれくらいいるだろうか。
その大変な準備や移動を上回る価値をお届けすることができなかったら、私達のサービスは正式にローンチしても、うまく回らないかもしれません。
正直7割の確証が見えているかといわれれば私はまだ見いだせていません。
そしてリアル来園ではなく、毎週写真等でご自身の野菜の成長を見守り、楽しんで頂くかたちで、遠隔で本州からAdd Farmに参加してくれたモニターさんもいらっしゃいました!
毎週写真を楽しみにしてくださって、収穫した野菜を送って、とても喜んでくださいました。
でもなにか特別なことができたかというと、確信がつかめませんでした。
【壁②】
農家さんの裏側を見て、感じた。
何気なく、1袋150円でコンビニで買っているジャガイモ。トマト、ピーマン、トウモロコシも同じ。何気なく、安い高い、美味しそうの判断基準で買っていた野菜。その生産の裏側なんて考えたこともなくて、知らなかった。
びっくりするほどに、申し訳ないほどに考えたことなかった。
道の駅の野菜は新鮮で安いな~とか浅はかな考えしか持ってなかった。
果てしない広大な土地を耕し、新たな循環をつくるために種を蒔く。芽生えたら、肥料や草取り、間引き、多くのお手入れを炎天下で行う。
もちろん野菜の成長のタイミングは逃せないので雨の日以外は畑へ。
野菜たちの実りに一喜一憂するまもなく、毎日野菜と向き合う農家さん。
収穫期になれば、一つひとつ手で収穫するトマトやピーマン、トウモロコシ、ブロッコリー。機械で収穫するジャガイモなどの野菜もひとつひとつ農家さんが目でチェックしてまんまるなジャガイモが食卓には届きます。
きっと私がみて感じた農家さんの裏がわはまだ全体の5%くらいだと思います。
もっと、もっともっと残りの95%農家さんの脳と体が野菜に注がれていて、それを私達がスーパーやコンビニ、八百屋さんで買って食べている。
育ててわかった、育てる大変さや裏側。
これって、Add Farmはお客さんに伝えることができているのかな。
生産者さんの過程。
なぜ食べ物を粗末にしてはいけないの?
なぜ大地の恵みを味わってたべようなの?
なぜ食べものに感謝するの?
これって、伝わってるのかな。
いや、伝えようとしていなかったから伝わってないよね。
農家さんの生産の裏側まで伝えることができたら
生活でスーパーで野菜を買う時なんて思うんだろう。
お母さんが作ってくれたサラダになんて思うんだろう。
もっともっとカラフルな日常になる。
物事の裏側を知るって、単純に感謝できるチャンスも増やすことが出来る。
ああ、文字にするのは簡単なのに
難しい。
難しいことがないと自分のキャパなんて広がらないよね。
【農家を経営するということ】
これは私自身やったことがないので、とても恐縮ですが現時点での考えを書きます。
「ジャガイモはお金だ!」
これは農家さんの息子・娘さんから教えてもらった言葉。
正確に言うと、怒られてしまったときに言われた言葉です。
キャッチボールするボールがなくなってしまって、みつからなくて、ジャガイモがあったので、ジャガイモで~する?と浅はかな提案をしてしまい、「じゃがいもはお金だ!」と怒られてしまいました。
なんて大人げない。
野菜はお金です。
経営資源です。
年に1回しかない野菜というお金の収穫のタイミング。
季節や気候を変えることは現時点での科学技術ではできない。
農家さんにとってのビジネスチャンスは一生の内に限られたタイミングしか無いのかもしれない。食卓を彩るタイミングは限られているのかもしれない。
まだうまく言語化ができないのですが、
かけがえのないタイミングであることは確か。
このタイミングを最大化したい。
食卓に並ぶ野菜の裏側を、消費者さんが知っていたら
もっと最大化出来るのかな。少しでも変わるのかな。
変わるのかも。
そんなことを感じることができたAdd Farm。
当初の本筋からずれてしまったかも知れないけど、これが私がやってみて実感したことでした。
ご協力、サポート、応援を頂いた方たちにはとても感謝しています。
よりよいサービスをつくり、
世の中に価値を与える企業になれるように努力をつづけてまいります。
まだまだまとまらない思考を無理やり文章にまとめてしまいました。
読んでくださった方、ありがとうございました!
では素敵な連休をすごしてください!
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