恋愛を長続きさせるには
角田光代さん、穂村弘さんの連載を文庫にまとめた「異性」を読んだ。
あるよね〜ということばかりで、
男と女って根本から絶対的に違う生き物なんだなとつくづく感じさせられた。
この本を読んで改めて実感したこと。
それは
「恋愛を長続きさせるには
相手に見返りを求めない」
ということだ。
男女問わず、好きな相手には無理をしがちだ。
特に女子。
好きな男の子のためにいつも作らないような料理やお菓子を作ってみたり。
手が濡れたままトイレから出てくる男の子のためにハンカチを2枚持ち歩いたりする。
いつもは全然そうじゃないのに
できるワタシ できる彼女
になりたがる。
そうして付き合いが長くなるにつれて緩みを見せ始め、
最初は当たり前にできているように見せていたことを
そういえば、あれ??
と男の子が思っているうちに全くやらなくなる。
ハンカチ1枚も持ってないなんてこともあり得る。
それだけではない。
自分がした行動に対して見返りを求めはじめる。
美味しい料理を作ってやったんだから洗い物くらいしてよ。
いつも綺麗にしてるんだからおごりなさいよ etc…
それを男の子に言うかどうかは人それぞれだが、
女子同士が集まると絶対こういう話がでる。
「わたしがこんなに頑張って尽くしてるのに彼は何にもしてくれない」と。
そして男子に日頃の不満を言わない人はその不満がボンッと爆発した瞬間に、閉店のシャッターが下される。
別れが訪れるのだ。
「あの人なんにもわかってくれなかった」と愚痴をこぼしながら。
こういった経験を何度も繰り返して、
わたしが悟った長続き恋愛のコツは
「見返りを求めないこと」
これだ。
はじめから背伸びしすぎない。
なにかをやってあげるときは、
これをやってあげたところで何も自分には戻ってこないことを前提に行動する。
だって、「やってあげたい」は自分の欲求なのだ。
「やってくれ」と言われているわけじゃない。
「(いい彼女になるために)やってあげたい。」
これは相手の欲求を満たすためでなく、自分の欲求を満たすためだ。
だから見返りを求めるなんてもってのほかで、むしろ
「こんな自分を受け入れてくれてありがとう」なのだ。
男の子に「見返り」を求めるのならば、
女子が考える「見返り」の内容を、
「見返り」という形ではなく、
自然に、無意識にやっている人を選ぶべきだ。
ごはんを奢ってもらいたいなら、男なら奢るのが当たり前と思っている男の子を選べばいい。
洗い物をしてほしいなら、洗い物を苦だと思わない男の子を選べばいい。
男の子の当然の範囲で、
当たり前にやってもらうのだ。
わたしの話をする。
我ながら、わたしは結構女子だ。
好きだと尽くしたがる。
でもそれは先ほど言ったように自己満足でしかない。
そしてちっぽけでしょーもないプライドでしかない。
本当に相手のために何かしようと思ったなら、自分のことそっちのけで夢中で考えるのだ。
自分がしたいことをしてあげるんじゃなく、相手の求めていることを。
でもよく考えたら
こんなこととっくの昔からわかっていたはずなのだ。
それでも同じような過ちを繰り返してきたのは、
わたしが恋に落ちてきた相手と
長く付き合える相手
両者のタイプに大きな溝があったからだ。
たいていわたしが恋に落ちてしまうタイプのひとは、長く付き合える相手の条件が揃っていない。
なんかよくわかんないけど好きになっちゃった!
これが恋なんだ!
みたいなことが多い。(我ながら女子だ)
だから続かない。
恋は一生していたい。
恋するだけなら、そして自分がしてあげたいことをやることだけなら、
小学生にだってできる。
そういう恋愛をしていたいのならばそれでいい。
でもわたしはもう大人なのだ。
本当の意味での大人の恋がしたいのだ。
恋に落ちて、それが実ったとしても続かなかったら意味がない。
そして自分が爆発してしまうような恋愛は続かない。
わたしは24年間生きてきて、
やっとこのわたし的真理にたどり着いた。
なんと長い旅だったのだろう…(ふう
そしてひとつわかるのは、
これからが本当の旅だということだ。