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SANEMORI備忘録

明日がSANEMORIの千秋楽だけど、今日で私が見るのが最後なので自己満足の記録を残しておきます。見た人も何言っているかわからないような内容になっていると思うのでご容赦ください。
ジャニーズのオタクを初めて、好きなグループが大人気のSixTONES、SnowManということで簡単にライブも行けるわけもなく現場とは程遠い茶の間オタクを続けてきた私にもついに自担の舞台期間が始まりました。
決まった時は、宮舘が評価されて本人がやりたいことが出来るのはめちゃくちゃ嬉しかったし舞台が観れるのもめちゃくちゃ嬉しかったです。その反面、歌舞伎かあ、わかるかなあ。初めて見るの宮舘が白塗りかあ。とも実は思ってました。
普通のライブのチケット争奪戦とは違い、平和にチケットも入手して歌舞伎のお勉強より先に着物を買いに行きました。宮舘が色々なところのインタビューでこれをきっかけにファンの皆さんにも日本の文化に興味を持って欲しいと言っていたので、そんなこと宮舘が言うなら人に着せてもらった着物なんかで会いにいけない!!!自分でちゃんと着れるようにならないと!という謎の思考が働き、着付けの勉強を始めて無事、自分が行った公演は全て着物を着ていくことが出来ました。最近は無駄に飲み会にも着物で行ってます。大好きな人のおかげで趣味が一個増えてとても嬉しいし、飽きないで続けて行きたいなあ。
同じライブや舞台を何回も見に行くという経験をした事ない私でしたが、ご縁に恵まれまして4回観劇する事が叶いました。
1回目に見た時は席がかなり近かった事し、初めて見る宮舘涼太にも歌舞伎にも圧倒されっぱなしであんまり覚えてません。息遣いやら汗やらを間近で体感できました。2回目はイヤホンガイドを利用して1回目に分からなかったことも分かって、3回目以降が色々な事を理解した状態で見れて純粋に作品として楽しめた気がします。
舞台はナマ物といいますが、同じことをしているけどお客のリアクションも違ったり、見る場所が違うだけでも違う感覚で見れたりして毎回新鮮な気持ちで楽しめました。歌舞伎もお客とのコミュニケーションを楽しむ芸事らしいので、今はまだ大向こうが禁止されてるので、大向こうが復活した歌舞伎での宮舘涼太も見てみたい「待ってました!」「ヨ!SnowMan!」とか言えばいいのかな。
SANEMORIが始まってから、ツイッターで歌舞伎有識者の方が宮舘涼太を褒めてるツィートを見ては涙していました。本当に100%褒めるんじゃなくて、この辺はまだまだだけど、歌舞伎始めて少しでここまで出来るのはすごいとか声と所作が素晴らしい。なにより歌舞伎に真摯に向き合ってる姿が素晴らしいとか言ってくれてる方が多くて、誰目線だよって感じだけどめちゃくちゃ嬉しい。最後にリンク貼った仲野マリさんのYouTubeで、義賢最期は歌舞伎の男性役者では誰もが憧れる役の一つで、それを元のちゃんとした「義賢最期」の形じゃなくてもそれをやってのけた宮舘は歴史的にすごい事だとおっしゃていて泣きました。(自分の備忘録で最後によかった記事貼ります。)


宮舘仕様の和菓子と筋書き
正月仕様の受付。めでたいね。


雨予報の日だったので雨仕様の着物
3階からの眺め

1幕目:義賢最期
ここは事前にお勉強してた時から、戸板倒し、仏倒れなど見ごたえのある立ち廻りがあるというのを見ていてめっちゃくちゃに楽しみにしていました。期待を裏切らないダイナミックな立ち廻りからの死にそうな義賢様の息の演技…源氏と家族のために戦う義賢様ステキ・・・ってなっちゃいます。
そして何より葵御膳との別れの場面……基本、宮舘涼太だという事を忘れて見てしまうけど、肩に手を置く所作、最後に手を握り突き放す所作、普段からのロイヤルな身のこなしから宮舘涼太を感じてしまい、、女方の役者さんが本当に女性らしくそれも相まって、宮舘涼太リアコ勢の私は胸が苦しくなってしまいました。ラブシーン大丈夫だと思っていたのにまさか歌舞伎でこんなに無理だとは思いませんでした。それくらいよかったです。
いつか私が子供を産む時があれば義賢様の「無事に良い子を産んでくれよお…」を毎日聴きたいので円盤化していただきたいです。

2幕目九郎助館の場
宮舘が丸々出てこないけど大事な場面。
初めて歌舞伎見たけど、本物の歌舞伎役者はすごいんだなあ〜って感じる。
かなり初心者な感想だけど、海老蔵が見栄切る顔が本当に絵に描いたような顔だし、子まんの腕を切り落とした場面を説明する義太夫は本当に見入ってしまう。あと馬がめっちゃ馬。人間の足が見えるまで馬にしか見えない。
1幕目で義賢が死に際に「葵に言い忘れたけど、自分の幼少期の駒王丸って名前、我が息子につけたかったなあ〜」的な事を言うのですが、実盛に伝えてないのに駒王丸ってちゃんと名付けるのがいいです。以心伝心通じ合っちゃってるの??えー!って感じで2次元オタクの血が騒ぎますね。
あとは、太郎吉と実盛の関係も結末知りながら見ると涙が出てきます……葵御膳の出産を太郎吉が覗くのを注意するところから、太郎吉の鼻水をかんであげて、最後は一緒に馬に乗って………ピイィン泣…

大詰
序幕の時代に時間が戻って義仲軍と平家が戦う場面。
義賢の重々しい力強い立ち廻りより軽々しく身のこなしがきれいな立ち廻りが宮舘がダンスしてるみたいで好きです。花道でピョーンってジャンプするとこもあんなに重そうな衣装着てるのに宮舘の周りの重力どうなってるんですかね。客席降りもあって周りの席の人たちもヒャーって言ってたけどそうなるよね……一列目の肘置きに登って見栄切るのはマジでびっくりした。乗られた人はどんな気持ちなのだろうか。
そしてなにより巴御膳との関係が良すぎる…2回目くらいまで見た時は葵御膳との絡みにやられていたけど3回目くらいから巴御膳との絡みの方が苦しくなってきました。女武士で一緒に戦うんだけど、信頼しあってる感じとか、戦う前に義仲様が「存分に働けよ」って言うあの感じたまらないです。はあ、義仲様に女武士として遣えたい。最後何故か肩に手を置いて(握ってましたっけ?)10秒くらい見つめ合う場面があるのですがそれが苦しい!なんでそんな愛おしそうな目で見つめてるの???って思って公演後調べたら、巴御膳は幼馴染で一緒に育ってその後義仲様の愛妾みたいで無事死にました。鎌倉殿の13人だと戦中に義仲様が巴御前を慮る場面があるらしいじゃないですか・・・鎌倉殿絶対に見ます。NHKオンデマンド入ります。

最後、エンディング??みたいなとこでジャニーズの伝統芸(だと思ってる)フラッグをして、カーテンコールからのスタオベでお手振り!!ずっと顔に力入れて、義仲、義賢を演じてる状態からの急な涼太くんでお手振りされてしまっったら一瞬で恋!!ああ、しゅき!しゅき!ってなっちゃう。

「実盛物語」じゃなくて「SANEMORI」なのでオタクたちが見ることを前提にしてかなり観やすくした作品らしい。どこかの記事で宮舘だけ現代語を使ってるっていうのを見て、それでよりわかりやすく感情移入もしやすくなっていたのかもしれないけど、それを違和感無く見せる宮舘もすごいなあと思いました。見ていて一つ一つの所作とか、いつも芸人さんとかに突っ込まれる「ゆっくり普通の事を喋ってるだけ」というところとか割と普段からの宮舘と近いものがあってあれが歌舞伎の正解の所作なのかはわからないけど、本当に歌舞伎を続けて欲しい人だなと思った。

「昭和元禄落語心中」という漫画が好きで、それに似たような感じがしたので「かぶき伊左」という漫画を最近買いました。すごく簡単に似たところを挙げると、どちらも戦争やら幕末やらで伝統芸能の存続が危なくなっても新しい事に挑戦したり、伝統も守っていながら残して行きたいねみたいな感じで、かぶき伊佐とても好きな作品でした。落語心中と宮舘が好きな人がたまたまいたら是非読んで欲しい。(いないと思うけど…)下記の記事を読んでアイドルはもちろん一生続けて欲しいけど、歌舞伎を盛り上げるきっかけに宮舘がなってくれたらこれ以上ファンとして誇らしい事はないな〜と思う反面、無理しない程度に!って思います。いろんな雑誌でもやりたいって言っていた、大河とかで戦で馬に乗って「行け〜!」ってやってる宮舘ももちろんいつか見たいです。

本当にSANEMORIのことばっかり考えて過ごした一月はすっごい楽しかったし、それが明日で終わってしまうのは泣いちゃうけど、きっと絶対また宮舘は歌舞伎をやると思うし、きっとどんどん難しい役もやって行くのかな。それにちゃんと置いてかれないように、大向こうが復活した歌舞伎で、大向こうを叫べるくらい歌舞伎のお勉強をして行きたいです。

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