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2024年 展覧会まとめ

2023年は上半期と下半期に分けるくらいたくさん通っていた展覧会も、2024年は控えめなので1記事に余裕で収められました。


山内滋夫展 艸木蟲魚圖

@池田20世紀美術館 

赤や青といった強い原色の組み合わせは、パリに留学経験のある山内滋雄の背景を語らずとも明らかにするよう。それが単に西洋かぶれなのではなく、描かれている花の種類や生け方に東洋の美意識を感じられる。


テオ・ヤンセン展

@千葉県立美術館

テオ・ヤンセン《アニマリス・リジデ・プロペランス》

物理学を専攻した後にアーティストとなったテオ・ヤンセンの代表作は、国土の1/4が海抜0m以下のオランダを救うような「ストランドビースト」という名の“新種生物”。ペットボトルやプラスチックパイプで作られた風力で動くストランドビーストは、砂浜を歩き回り、砂を押したり積み上げたりすることで堤防をつくる。


キュビスム展―美の革命

@国立西洋美術館

ソニア・ドローネー 《バル・ビュリエ》

ルネサンスなどの写実的な絵が好きな私も、芸術における破壊と創造の運動は大好きなので、写真に対抗するようにして生み出されたキュビスムにときめいた。パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックから始まるキュビスムが印象派へと繋がっていく流れを知ることができる。


恵比寿映像祭2024 月へ行く30の方法/30 Ways to Go to the Moon

東京都写真美術館

土屋信子《30 Ways To Go To The Moon 月へ行く30の方法》

実験的な映像やドキュメンタリーなどを上映している恵比寿映像祭。毎年楽しみにしているが、今回は転職の最終面接後に行ったから心ここにあらずだった思い出…。展示会のタイトルにもなった土屋信子による作品は、廃材を用いたオブジェの数々は、ちょっとチープに感じられるところも含めて、子供の頃に葉っぱや石ころを家具に見立てた「ごっこ遊び」みたいなユーモアがあって、なんともチャーミング。


鈴木大拙館

《水鏡の庭》

この文化施設を展覧会のひとつに入れて良いのかという疑問はあるが、ここも素晴らしい空間だったので備忘録を残しておこう。外を歩けばデジタルサイネージがあちこちにある新宿に通う者として、ここまで心穏やかになれる静謐な場が近所に欲しいものだ。


金沢21世紀美術館 常設展

レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》

能登半島地震の影響で、有名な《スイミング・プール》は遠くから見るのみとなった。全体的に完全な状態での展示ではなかったからまた訪れたいけど、デジタルとアナログの両方がバランスよく展示されていた印象。


ファンタジースプリングス ニューチャプター・ビギンズ展

@イクスピアリ

東京ディズニーシーの歴史を辿れるほか、新エリア「ファンタジースプリングス」の入り口を飾るロックワークの模型などの展示。近くで見るからこそ分かるラメや岩の色に、またしても𝐆𝐨𝐝 𝐢𝐬 𝐢𝐧 𝐭𝐡𝐞 𝐝𝐞𝐭𝐚𝐢𝐥を見る。


DIC川村記念美術館 常設展

休館迫る同美術館に滑り込み。噂に違わず建築が素晴らしい。お散歩コースとしても良い広々とした庭園を歩けばちょっと健康になった気分。展示物は、色見本帳をつくっているDICらしく、シンプルに配色を見せる作品が多いように感じた。


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2023年 上半期 展覧会まとめ👇


2023年 下半期 展覧会まとめ👇



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