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ひとつの疑問から始まった私の起業ストーリー。
私は今、2棟のホテルと(もうすぐ3棟目のホテルオープン)民泊物件30以上、清掃代行の会社を運営しています。コロナ後のたった一年で年商8000万を達成するまでのお話を書いていこうと思います。
ここだけ話すと本当にビックリされるし、決算書を見た銀行も商工会議所や不動産の人も驚きます。一年でこんなに早く売上を上げている会社はない!と。
でも、ここまで来るのに本当にジェットコースターのような人生を経験してきました。何度も鬱になるんじゃないか?と思ったこともあります。
でも、学びも本当に多いし、自分が経験してきた事や今も毎日が奮闘の日々なので、頑張っている人に少しパワーになったり挑戦する勇気になればいいなと思い、これからはどんどん発信していこうと決めました!
ワンルームから始まった起業
最初のきっかけはもう5年も前の話。
2018年、私の起業ストーリーは東京の小さなワンルームから始まりました。
当時、まだ結婚前だった夫と夫の家族が日本に遊びに来ることがありました。(夫とはカナダで知り合い、10年近くの期間遠距離恋愛だったので、結婚をしたら生活の拠点はどこにするのか?も課題でした。)
夫家族が、私に会いに年に数回ほど日本に旅行に来るようになり皆で一緒に滞在できる場所を探していたのですが、東京のホテルはどこも2名部屋が基本。家族全員で一緒に過ごせる広い部屋は見つからないのです。
「東京にはもっと大きな部屋はないの?」と夫の家族が提案してきた時、私は驚きました。
旅行と言えばホテル、それが当たり前だと思っていたから。2名部屋が狭いのも「東京なら仕方がない」と納得していたし。
でも、その「当たり前」を疑った瞬間が、私のビジネスの始まりでした。
ワンルームからの挑戦
「家族みんなで泊まれる広い部屋があったら便利だな。」
そんな考えが頭をよぎった私は、すぐにリサーチを始めました。色々と調べていく中で、海外ではすでに一般的だった「自分の部屋や空き部屋を貸し出すサービス」が日本にも広がりつつあることを知りました。そして、それが単なる便利なサービスではなく、ビジネスとしても成功の可能性があると直感したのです。
「これはやる価値がある!」と思った私は、すぐに動き始めました。
もし私が日本に遊びに来る観光客だったら、必ず行くところはどこだろう?から立地を決めて、転貸可能な部屋を探すことからスタートしました。毎日、何十件という問い合わせをあらゆる不動産会社に問い合わせしまくり、少しでも可能性があるならすぐに内見をしました。
そもそも問い合わせの段階で不動産会社から断られるのは当たり前。やっと探してくれそうな担当に出会っても、オーナーから断られたり、貸してあげるけど金額を高くする!と言われたり…
今日は物件が見つかるまで帰りませんのでお願いします!と担当の方に無理を言って途中でケーキの差し入れとか持ってきて朝から夕方近くまで居座ったこともありました💦ちょっといま考えると凄いですね。
(今はもうそんな事できないかもしれません。)
しかも、今ではとても考えられないけど、当時の私は資金50万円で一部屋スタートしようと考えていたのです!(今は民泊やホテルの物件市場は高騰しまくりで、都心で50万からビジネスできるなんてありえないですが、その当時の東京ではまだ可能だったのです!)
問い合わせをし続けてようやく1カ月ほど経った時に、条件にあった部屋があったので内見どうか?との連絡が入り、当日すぐ見に行ったのです。
なぜ私がそこまで必死だったのか?
を振り返ると、私はそれまで中国の深圳というところでアプリ開発の会社に勤めていたのですが、辞めて日本へ帰ってきたところでした。次のキャリアのことをどうしようか、結婚のタイミングだったり自分の人生設計を考えたときに、一度日本に帰ってリセットしたいと思ったのです。
その当時の選択技として、
1.夫の家のビジネスを一緒に手伝うか(義母からはできればそうして欲しいと言われていた)
2.日本で転職先を探すのか
3.起業するのか
選択技は3つのどれかしか道はありませんでした。
ですが以前から、今は心からやりたい事がまだないけれど、いつかは自分で会社を経営したいとずっと思っていたので、とにかく海外や日本の市場にいつもアンテナをはっていて、どんな事にチャンスがあって自分にできる事は何なのか?を模索していた時でした!
やっとの思いで借りられた物件で、私のビジネスはスタートしました。
そこからは、成功させるしかないという気持ちで必死に取り組みました。家具のレイアウトを考え、水道や電気の開通手続きを行い、組み立ては業者の方に依頼し、写真を綺麗に撮影して予約サイトに紹介文を掲載するなど、物件を魅力的に見せるために試行錯誤を重ねました。
完成したときの喜びはひとしおで、初めて予約が入った瞬間のことは今でも鮮明に覚えています。どこの国からのお客様で、どんな旅行目的だったのかも思い出すと、心に深く響くものがあります。
清掃も、自分でやる方が絶対に心こもってる!と思っていたので、予約のたびに隅から隅まで自分で掃除をしていました。
法改正とパンデミックの試練
その後、需要の高まりを受けて、事業を拡大。夫と夫家族の大きな協力もあり、私たちは結婚後に日本での基盤も作っていけるよう、東京23区内で複数の物件を管理するようになりました。信頼してくれた不動産会社から直で連絡が入るようになり、未公開の物件も紹介してくれるようになり、在庫を増やすのは順調に進んでいました。従業員も増え始めていました。
しかし、大きな壁が待ち構えていたのです。
法改正により運営が厳格化され、さらに2020年にはパンデミックの影響で観光業が大打撃を受けました。
ここから私の人生は、まるでジェットコースターが急降下するようにどん底におちていくのです。
見たこともない景色を見に行くことになります。
次の投稿では、
『どん底からの景色と、這い上がるまでの苦しい期間。』について、振り返りをしたいと思います。
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