見てわかった「化龍」はつかれる。

ネタバレです。前述の高給配信サービスことドラマボックスの一気見で。動画広告でとてもよく再生されている、化龍は20話でやっとCMで見たところが終わった感じ。ストーリー展開も何もなく、9割くらい宴会場で罵り合ってるだけでなんだろこれという気分になる。
ネタバレ要約すると、要は身分を隠して九条家に触覚精霊コスプレ聖子の婿として入った渚は、九条家から疎まれて宅配の仕事をしていたけれど、実は雲雀の青君っていう謎の超つよつよ実業家で、それを知らない九条家とウソップ伊集院にバカにされ罵られ、九条家の爺さんの誕生会で九条家と縁を切られる。誕生会の席で赤江さんや神木蒼汰が青君だって証言していて、九条家の人々も一瞬信じたが、離席後にウソップ伊集院の嘘を信じて、頑なに渚の正体を信じない。
そもそも婿養子の渚が身分を隠して、宅配の仕事をしていたのかも謎だけど、亡くなった大奥様に何か鍵があるんだろう。触覚精霊コスプレの聖子と浮気相手のウソップ伊集院がなんかよくわからないけど、悪いことをやる気になるまでが25話。
雲雀、帝京、朔州は中国の地名なので、その中での財閥というか家格の話なんだろうと思う。
伏線として冒頭の宅配途中に赤江の会社の役員会議でいきなり意見しはじめたり、コスプレしてない聖子とウソップ伊集院との浮気現場に遭遇する。
その後も台詞のやり取りだけを延々としていて、現実を見ようとせず、頑なに渚を嘘つきと決めつけたがる九条家と伊集院、外野の見た目チンピラが常に思い込みと妄想に基づくロングロングロング演説で名誉棄損な侮辱をして、渚がサンドバックになった後、印籠を出すような反撃をするみたいな流れが常に冗長で濃くて。何度か「どうしてそう断定できるんだ」ってツッコんでるけど相手が聞いてくれない。
金持ち設定、高級ホテル設定なのにどこか安っぽい。結婚離婚イージーモード。実業家が龍が如くに出てくるチンピラみたいな服装が多い。席がどうこう言うのに、椅子が無い。死にたいのか？って連呼するんだけど、そんなに経済と生死が密着なの？なぜこうも主人公は証拠もない妄想誹謗中傷に絡まれてロングロング演説を繰り返されるんだろうか。ヤクザみたいな「バックに今泉家がついている」とかを今泉家の渚に偉そうに言うのも意味がわかんない。阿呆すぎる。今泉って名乗ってるのに、なんで頑なに渚が嘘ついているって根拠のない断定誹謗中傷できるんだ。

ドラマボックスは携帯配信に特化した短い動画を作ってるので、話数を重ねても同じことずっと言ってるように聞こえてしまい、ドラマとしての演劇の特性やシナリオよりも常に台詞ありきというか、バストアップのカットで会話のやりとりをずっとやってて見ててなんだか疲れる。
コストが無いせいか、宴会場にスーツ、ドレスみたいなワンパターン。
効果音のピチョン、キラーンという感じのものも盛り上がるというより、鬱陶しく感じる。自分がきちんと時間を割いてドラマや動画を見たいからなのかなとも思った。
ちなみに日本語字幕の人物名を日本っぽくしよう作戦は気持ちが悪くて、聖子だの伊集院だの神木だの蒼汰だの赤江だのどっかの芸能人からとってきたっぽい名前で違和感だらけである。

正直、中華系ドラマがこういうものだと決めつけたくはないけど、まぁ、面白くないので二度と課金しないと思う。　
頭使わないで見るコンテンツとしてよいのだろうか。何を言っても分かり合えない相手がリアル世界にいる場合投影すると少しは逆転ターンで気分よくなるのだろうか。そんな不毛なことに時間を費やしたことがないので、何を言っても分かり合えない相手とはなるべく関わらないようにする方が自分にも相手にもいいと思いますよ。