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香箱がに、解禁される

生まれの育ちも金沢なので、子供の頃から蟹と言えば香箱がに(ズワイのメス、サイズの小さいので価格も安い)でした。裕福ではない家の育ちだったので、子供の頃は母がパートの帰りにまだ観光地というより庶民の台所だった近江町市場に立ち寄って、買える価格帯の香箱がにを買ってきて、家族全員で茹でた蟹を剥いて食べるというのが我が家の食育イベントでした。
当時は卵(特に内子)やみその美味しさも知らず、父の晩酌のアテとして全部取られながらも細い手足に僅かに入った身を食べるというのが楽しみでした。
大人になり、香箱がにはなぜか流通しづらいものと気づき郷愁が募っていたところ恒例のズワイ蟹の漁が解禁されました。都内ではどこか飲食店でお金をそれなりにかけないとズワイ蟹は難しいだろうし、香箱は無理だろうなと半ば諦めておりましたところ、なんと、近所にある個人経営のスーパーが境港から魚介類を直接仕入れていたため、地元(金沢だと加能がにというブランドで青いタグ付きで販売だれてる)より安い値段で買うことができた。境港の漁師さんがちゃんと対価得られていますように。

金沢のスーパーでの2024年の香箱蟹
金沢のスーパーでの2024年のズワイ蟹

早速自宅で湯掻いて剥き身にすると、内子がたっぷり。とっても美味しい🤤
小さくて脚の身を取るのが本当に面倒だけど、後に待ってる幸せに比べたら…

香箱蟹 3杯分 少ない身

今年の蟹はじめ、とっても美味しくいただきました。
でももう剥くのは嫌かな。思春期になってから蟹を剥くのは母にお願いしてたので、なんと自分が傲慢だったか気づくことができました。お母さんありがとう。
スーパーの売り場の蟹の写真も母ですw


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