100万人のデータよりも、あなたの意見
「広告にこの有名人を起用したい、という背景に、ファン層や人気度、拡散度などいくら数字で説明しても、先方の『でも、うちの娘知らないって言ってたしなぁ』で案が通らないことが結構ある」という話を聞いた。2,3人で話していたのだが、そのメンバーにとってはわりと"あるある"な話らしい。
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どんなに数字に裏打ちされた事実でも、理にかなった論理でも、信頼している人と意見が異なると、最終的には信頼している人の情報を優先するのだそうだ。確かに、「全米No.1」と言われた映画よりも、「月間売上No.1」と飾られた書籍よりも、「これ、すごくよかったよ」と好きな人からオススメされたモノの方が気になるし、手に取ってみたくなる。
説得力をもたせるために使う数字よりも、一番効果があるものは身近な友人や憧れの先輩、信頼できる周囲の人々の意見なんだろうなぁと思った。
きっとその人に対する、今まで裏切られてこなかった安心感であり、お互いを「信じあいたい」という気持ちであり、信じることで喜んでもらいたい、という希望だったりするのだろう。
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「うちの娘が」理論に対応するために、娘に起用したい有名人の情報を渡して知ってもらう、ということも人によってはするらしい。けれどそれって、ちょっと趣旨違うよね、と話してその場は終わった。
確かにそうだ。娘とパパとの関係性を見てみると、一番するべきことは自分と先方との信頼関係構築。娘の方を向いてしまったパパに、こっちを向いてもらうことが大切なんだろうな。
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