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一生人を傷つけない人はいないし、毎度毎度傷つけるわけでもない

放っておくとどんどん口数が減っていって、いざという時にうまく話せなくなる。

"うまく話せない"は、上手いこと言えないとかそんな高等なものではなくて、単語単語で息継ぎをしないと次の言葉が出てこなかったり、目の前にいる相手に話す内容を、30秒くらい考えてしまうことを指す。

話したいことはもちろんあるはずなのに、脳みそがうまく動かなくなってしまうのだ。そしていつも、「あぁ、またちゃんと話せなかった。嫌われてしまったかな」なんて妄想しては自分を責める。もっと早く、言いたいことがぽんぽん出てくる脳みそで生まれたかった。

「落ち込んでいる」と言われたときの対処法も、もちろん知らない。「気にしないで」とか、「大したことないよ」とか言ったところでその人は「そうだよね!」なんてならないから、もっとじっくり話を聞きたい。けれどすぐにアドバイスをしなくちゃ、と焦って逆に、相手を傷つけてしないかなぁと不安になる。

二つに共通して言えるのは、「伝えることで人を傷つける」と思ってしまっていることだ。とっさに出る私の言葉は人を傷つけてしまうかもしれない。だからちゃんと考えて、1つ1つ出てくる言葉を確認して伝えたい。

もちろん、一生人を傷つけないひとはいないし、毎度毎度傷つけるわけでもない。だから「コミュニケーションがダメな日もあるよね」なんて流してしまえば良いのだけれど、頭でわかるのと行動に移す間の溝が深すぎて、なかなかわたってこれないのだ。

ここを乗り越えた先には、自分の"嫌われるかも"で動かずに、誰かに"こうしてあげたい"で動けるのかもなぁ。そんなことをもやもや考えているうちに、夜は深くなっていった。

明日は早起きです。

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もりやみほ
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