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イケメンを起用しない理由?
「にっぽん文楽」を見に行った。開始15分くらい前から人形の動かし方について説明があり、文楽初体験にはやさしい会だ。
顔、右手、左手、そして両足を、3人がかりで動かして初めて人形が動く。眉毛や口の動きで表情も作れるし、なにより人形のしなやかさに圧倒された。一言も語らない人形に魂が吹き込まれたかのように、泣いたり、笑ったり、走ったりするのだ。まるで生きているかのような一つ一つの所作に、思わず声が出た。
大阪では結構身近な伝統芸能で、文楽作品を見て涙を流す人も少なくないらしい。動いている対象が「人形」だから、ストーリーの方に感情がより強く入るのではという話を、一緒に見た同僚が言っていた。
ドラマを見ていても、なんだかんだ注目しているのは出てくる女優・俳優たちだったりする。「新垣結衣可愛いな」とか、「坂口健太郎がイケメンすぎる」とか、ストーリー以前にそんな話をしてしまうことが多い。もちろんストーリーがおもしろくて見入ってしまうものもあるけれど、やっぱり「誰が」その役を演じるのかでベースの興味は変わっていくような気がするのだ。
人形の場合、表情や男女差などはあるけれど、基本的に顔は同じ(または似てる)。どれが可愛いとか、誰がイケメンとか話に出てくることはない。そんなことを考えると、全部に「人気」や「有名」をあてはめないほうが、届けたいメッセージは届けたくなるのかもしれない。
有名俳優を起用したら認知度は広がるけれど、その作品で伝えたいことが広まらなかったり、とはいえ認知度を広げるためには、ファンのいる人を起用したほうがよかったり。何を目立たせたいか考えて、「ここはあえて人がやらない」みたいなことは必要なのかもしれないなぁ。
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