物事を二つの目で見ること
「何、それ?」と言われて我に返る。そして、私の目の前にある世界がすべてではないことを知る。
会社の人に好きなジャンルのサイトや、フリーの仕事で関わっている人の名前を当たり前のように出してしまった時に起こる現象だ。
フリーの仕事はWebライター、編集業界の人と関わり、さらに私のSNSでもその人たちのつぶやきが常に流れてくる。書いている媒体名や仕事をいただいている会社も大体みんなが知っている世界にいるので、これが“業界水準”すなわち社会の常識だと思い込んでしまうことが多い。
けれど会社の仕事も“編集“だからと言って、同じように業界の話をしても、職種や国籍が違えばそれは全くの未知の世界になるのだ。
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「二つの目で見ると 奥行きがわかる」と、読んだ本に書いてあった。物事を立体的にとらえるためには、一方向から見るのではなく、複数の視点で見ることが重要だ、という。
自分が身を置く環境もきっと同じ。自分から見た環境のことばかりを考えていると、「ここで生き延びていけない」とか、出来ない自分に疎外感が生まれて「何やってもダメだ」とか思ってしまいがちになる。
他の職種から見た私や、ほかの国から見た私、そして私をとりまく環境の見え方を知ること、違う視点から見るとどんなふうに映るのかを確かめておくことで、ふさがれていた一本道にも抜け穴が見つかるのだろう。
一つの物事を二つの目で見ることは、自分で勝手に行き止まりを作らないためにも心がけて行きたいことだ。
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