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遅刻して泣きそうになる1月19日の朝

実家にある大きな赤いスーツケースに、必要なものをとにかく投げ込んでいた。あと数時間もしたら長旅に出るというのに旅の準備が終わっていない。

空港へは出発の2時間前についていなきゃいけないから、私が使える時間はあと数時間。久しぶりの長旅で、何をもっていくべきかすっかり頭から抜けていた。

お金とパスポートは基本だとして、洋服は今回、少なめにしておいたほうがいいかなんて考えている。アジアなら、これまでマーケットで買ってきた薄いワンピースでいいのに、寒い地域へ行くときはいつも、洋服がかさばってしょうがない。

さて、何を入れればいいのだろうかと、私の思考が停止しているのがわかった。服を2~3着入れ、パソコンを入れてなんだか上の空になっているようだ。そんな私を追い詰めるかのように、気づくと時間は出発時刻の10分前を指していた。

泣きそうになりながら私が焦る。荷造りは一向に終わらない。母から「常備薬は持った? タイツはあるの?」なんて質問攻めにされ、ほぼ泣きながら「手伝って」とパニックになっていた。予定時刻を30分すぎた。あぁ、もう駄目だと思ったら、もう生きていけないような気がして急に怖くなった。

そんなところでハッと目が覚め、めでたく現実に戻ってきたのだった。

私が見る「怖い夢」にはいくつかパターンがある。殺される夢、追いかけられる夢、そして今回のように、遅刻する夢だ。舞台はいつも決まって実家で、自宅で起こる夢をあまり見たことが無い。やっぱり私のホームは実家で、何か見えないパワーみたいなものがあるのかもしれない。

遅刻しそうで焦る夢は、あなたにチャンスが近づいていますが、あなたがネガティブ思考であったり、自分が成すべき物事に集中できていなかったり、あるいは準備不足であったりしてあなたの努力が無駄に終わることを示唆する警告夢です。

気になって調べた夢占いには、こんなことが書かれていた。これはもしかして、今日締め切りの原稿があるのに、二度寝したから見てしまった夢なのか。

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