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その日の感情に執着しない
ここ数日すっかり疲れてしまったので、今日は一つ好きなことをやった。1月に友達のインタビューをした文字おこしだ。
「好きなこと」と言うよりは、「やれてないこと」に近いかもしれない。その時の話がすごく好きで、「早く書きたい」と思っていたのに、仕事の納期を優先してほとんど手が付けられていなかったものだ。3時間にわたる大長編を、1.2倍速で聞き始める。私は話すのが遅いから、1.2倍速でようやく普通の速度になった。
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「めんどくさい人間関係が苦手」という友人は、正社員を好まない。上司から飲みに誘われたら深夜1時でも行くし、行ったらその場を盛り上げようと色々話を振ってしまう。本当はそんなことしなくてもいいのだけど、自分の性格上頑張ってしまうから、気を使う人間関係は極力避けたいのだという。
けれどその反面、彼女の人生は、彼女曰く「いろんな人に背中を押されて出来上がった」という。合コンで知り合った人、バイト先にいた年配の人、思わぬところから人生の転機を迎えるようなお誘いを受け、これまでのキャリアを築いてきた。
人間関係は避けたいものでもありながら、大切な人生の要素にもなっているようだ。
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人の目が気になったり、些細なことで落ち込んだり、その原因になることはたいてい「人」だ。もう嫌だとか、家から出たくないとか思う日は、たいてい“人疲れ“している時で、人と関わることは自分には向いていないんじゃ、とずるずる闇の中に引き込まれそうになってしまうことがある。
けれど、それを助けてくれるのもやっぱり「人」だ。一声かけてくれた言葉に救われたり、かかってきた電話の声に安心したり、「もう嫌だ」と思ったことを、具体的に、1つ1つかみ砕いて原因を一緒に探ってくれるのも、私の周りにいる大事な人たちなのだ。
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海外の仏教では、僧侶の結婚は許されていない。それは「大事な人ができて、その人を失った時の悲しみで自分の気持ちが大きく動いてしまうから、穏やかに生きるためには結婚しないほうが良いと考えた」と聞いたことがある。
けれどそれでは、"大事な人ができた喜び"も知らずに終わってしまうんだよなぁ。なんだかそれは、ちょっと切ない。辛いことは悲しいけれど、その反対側にある幸せを、感じていきたいなぁと思う。
だから、その時その時の感情に執着しすぎないことが必要だ。辛いことをいつまでも引きずらない。楽しいことも、それにばかり執着してしまうといつかは慣れて、楽しくなくなってしまう。その日に起こった感情は受け止めつつも、きちんと切り替えて明日を始められたら、きっと「穏やかに生きる」が実践できるのだろう。
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インタビューで元気になったから、明日は切り替えて、赤字だらけの原稿修正です。
去年の毎日note
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