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音楽と私。19〜可能性〜

今夜はライブだった。

毎日書くと決めたわけではないのだが、なんとなく一ヶ月は毎日綴りたいと思っている。
今日中にnoteを更新できるだろうか。
やきもきしながらギターを担いで電車に揺られ、文字を打っている。

温かくて良い夜だった。
今夜のライブのことは明日のnoteでゆっくり振り返ろう。


さて、前回のnoteでは、石川で過ごしていた私が再び歌を謳歌していた頃の話を綴った。


その頃は仕事もノリに乗っていた。

フジテレビをはじめ、全国の系列各局から優秀なアナウンサーを表彰するFNSアナウンス大賞というものものが毎年行われる。
私は石川テレビの歴史で初めて、入社年数を問わない部門で表彰された。(ディレクターさんの編集力によるものも大いにあるのだが)

さらに、入社してから密かな目標としていたニュース番組のキャスターも務めた。

当時の自分のブログもなぜか好評で、その頃はなんとなく無敵状態であった。
波に乗ってるなと自分でも実感した。

ただ、同時に、この時から少しずつ危機感も感じ始めていた。

私はこの先どのように成長していけるのだろうか。


アナウンサーの仕事は多岐にわたる。
ニュース、レポート、中継、司会、ナレーション、企画や編集をする人もいる。

仕事にも慣れてきて、色々な仕事を比較的器用に出来るようになってはいたが、自分は一体その中で、なにを極めていきたいのかと、少しずつ考え始めるようになった。

さらに、アナウンサーというのは会社の顔という意味合いもある。そのため、でしゃばった意見や個人的すぎるカラーをあまり出さない方が正解である場面が多い。
そうした日々を過ごす中で、常に何かを演じているような、だんだんと自分自身の本当の色、本当の声の輪郭がぼやけて感じられるようなこともあった。

そんな思いを抱えつつ仕事には比較的真面目に取り組んでいたのだが、とある出来事が私の心を大きく動かすこととなった。


その日、会社の営業企画で、チャリティー募金を兼ねたミニライブが石川県内のイオンで開催された。
おこがましい話であるが、私もそこで歌わせてもらうことになったのだ。


イオンのエスカレーター前の特設ステージ。
派手な衣装を着て、数曲歌を披露した。
確か「アナと雪の女王」など、ディズニーの曲がメインだったと思う。


歌い終わった後、募金を呼びかけた。

すると、普段テレビの前でみて知ってくれている人たちが続々と集まってきて、エスカレーターの裏まで募金箱に長蛇の列ができたのである。
あの光景は今でも目に焼き付いてる。

一人一人に御礼の挨拶をし、募金箱にお金を入れてもらった。
子どもから大人まで、中にはお札を入れてくれた人もいた。
その募金は世界の子どもたちを救うチャリティー募金として使われる。

「生きる喜び」というと大袈裟であるかもしれないが、私はその時、それに近いものを全身で感じていた。
これだ!と思った。

大好きな音楽で、大好きな歌で、人が喜んでくれ、さらにはこれで、誰かを救うことができるかもしれない。
こんなに嬉しいことはない。
音楽の力と、音楽の可能性をひしひしと感じた。


この日の出来事をきっかけに、私は音楽の道について再び考えるようになりだしたのであるが…

書いているうちにすでに時刻が23:57になってしまったので、今日はここまでにしたいと思う。
なんとか滑り込みセーフだ。

今夜もnoteを綴れたことに感謝を込めて。

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