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note初公開!拙著「経営とデザインのかけ算」カバーデザインができるまで

こんにちは。&D、Cotton’sの尾崎美穂です。昨年から準備していたビジネス本「経営とデザインのかけ算」が本日発売です!執筆と共に、カバーや表紙、図説のデザインを担当させていただきました。今日はカバーや表紙のデザインができるまでをご紹介します。

1:デザインする前にしっかり頭に入れる

Macに向かう前に、作業に迷わないように、いろんなことを整理して頭の中にインプットします。

[誰に手にとってほしいのかな]
本の原稿を書きながらイメージしていたのは、下記の方々。

男性:女性 = 6:4
●中小企業のリーダー層
・これからの時代を担うビジネスリーダー(30代)★メインターゲット
・改革が必要と感じる経営者(40代)
●起業して数年経つ経営者(30代)
●起業を考えるビジネスリーダー(30代)
●経営を認識してほしいアートディレクターやデザイナー(30代)

[どんな方向性にしようかな]
30代〜40代の経営意識の高いビジネスリーダーたちやクリエイターの方達=現代的でデザイン感度が高い男女と考えました。
100冊ほどのビジネス書の表紙を並べて、マトリクス図を作り、拙著のポジションを決めました。

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[具体的にどうしていこうかな]
そういえば!ビジネス書の表紙をデザインするのは、初めてだった…。ということで、世間のビジネス書はどういった考えでできているのか、研究すると同時に、拙著の参考にします。

●タイトルや帯の表現は
表紙部分は余白を活用し、タイトルに目がいくシンプルなデザインに。帯は情報量が多いながらも極力スッキリ見せながら、メリハリをつけます。
●イメージ的な英字の扱いは
現代的、スマートさを演出するため、英語のタイポを加えます。ただし、それがメインになるのではなく、あくまでタイトルのサブ的に扱います。
※デザインのメインカラーは、出版社さんから許可をいただいた、尾﨑のブランドイメージカラー(ブルーグリーン)を基調に。

2:軽い気持ちで作ってみる

「1」のことを頭の中に入れながら、イメージをあまり考え込まず、細かいところに気を使いすぎず、さらさらっと作って可能性を探ってみます。

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3:提案用に3案に絞ってみる

出版社さんに提案するために案を絞ります。ここでは客観的な視点とか、出版社さんは、陳列された時のインパクトを重視されると推測して調整。

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4:帯の使い方のバリエーションも添える

ほとんどの情報(コピー)は、出版社さんが熟慮して作ってくれたもの。これらを帯の中で、どのように強弱をつけるべきかを相談するために、「帯の高さ違い」「情報の強弱の付け方違い」も作ってみます。

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5:出版社さんに聞いてみる

「3」と「4」を出版社さんに送って、ご意見をいただきます。編集会議で担当編集者さんや営業の方の視点も入ります。

A-2をベースに修正(出版社さんより一部抜粋)
店頭に置いたときに少し弱い(目立たない)点もあるという意見も営業から出ました。
●メインタイトル、サブタイトルをもう少し目立たせる
●「MANEGEMENT×DESIGN」の書き方をC案のようにする(3行で表記)
●「成長企業の新常識!」が大きすぎるため、やや小さくする
●丸囲みは「デザイン経営を実践し」が斜めで読みにくいためアミの色をもう少し目立つ色に
●「デザイン経営で改善!」のブロックをもっと大きくして、一番目立たせる
●帯の文字色が白なので、ポイントで赤など目立つ色を混ぜて、メリハリをつける
●「あらゆる業種・企業規模で可能」が埋もれているので目立たせる

6:調整したら原寸でプリントして手作りしてみる

出版社さんからいただいた修正を反映して、「実際にどう見えるんだろ?」を確認するために、原寸で作って、手持ちの本に巻いてみて、さらに写真を撮って確認します。表から見たり裏から見たり、並べて見たり本棚に差し込んだり。合わせて表紙のデザインも。1色という条件だったので、真っ黒白抜き文字に。

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7:寄ったり引いたりして見てブラッシュアップ

その後、何度か出版社さんとキャッチボール。ほぼ固まってきたら、最後に0.1mm単位の微調整なんかもしながら…完成〜!(photo by Cotton's oshima san)

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原稿もデザインも。多くの皆さまに届きますように、心を込めて…

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