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『願い事ひとつだけ』〜断ち切れない想い〜

こんばんは!!

今回のラジオは未歩さんデビュー記念!!
テーマ曲は「願い事ひとつだけ」です!

この曲切ないですよね〜

この曲には「不機嫌になる私」と重なる部分があるなと思ったので、今回はリンクする部分をまとめて紐解いていきたいと思います。
1998年リリースの「願い事ひとつだけ」に対し、2005年に岩田さゆりさんへの提供でリリースされた「不機嫌になる私」。

発売された時期は違うのに、こんなに共通点があるなんてとびっくりした記憶があります!
そこも楽しんでいただけたらと思います☺️

わかりやすいように歌詞の表記を分けました!

願い事ひとつだけ(《》表記)
不機嫌になる私(【】表記)

〜別れの日〜

主にこの2曲がリンクする部分は別れ際の情景と心情の描写ですね。
この部分は切ない雰囲気なので物語っぽく描いてみました。

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《自由に夢を追いかけてる》
【あなたは遠くへ旅立つ人夢を追いかけ…】

あなた(彼)は幼なじみ。
高校を卒業し、春から夢を追うために上京をする予定。
主人公(私)は彼に密かに想いを寄せていました。
上京するその日が近づくにつれ切ない気持ちが増していきます。

《離れた心を繋ぐ言葉無くて》
【黙ってただ歩いた駅までの道】

春休み、仲良しのメンツで上京前のお別れ会したその帰り道。
2人で駅まで向かうその道で、主人公は彼が遠くに行ってしまう寂しさに襲われます。

夢を追う方に気持ちが向かっている彼。
心が離れたような感覚に襲われてしまう。
上手く言葉が出てこないし、口を開いたら全て言ってしまいそうで、黙るしかできない。

彼の方も何となく主人公の気持ちを察してか、自然と無言で歩く時間が続いている。

《こんなに悲しい夕日を見るなんて》
【夕焼けがステキで】

そうしている間に駅に着いてしまった。
別れ際、夕日がとても綺麗なことに気づく主人公。

《できるだけの笑顔で手を振ればちょっとだけでも綺麗に見えるのかな》
【不意に涙こぼれた】

こんな時、笑顔で手を振るくらい出来れば後味よく終われるのに。
そんな気持ちとは裏腹に涙がこぼれてしまった。
私こんなに泣き虫じゃなかったのに。

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ずっと想いを寄せていた幼なじみに好きと言えず、別れ際に泣いてしまう切ない情景ですね。

笑顔でいたいと思っていた《願い事ひとつだけ》の心情、それでも実際に涙がこぼれてしまった【不機嫌になる私】の描写。

こんなさよならの仕方をした主人公。
どんな思いがあったのか、さらに解釈していきます。

〜別れの後〜

2人の別れのあと、主人公の苦しい日々が続きます。
ここが2番の歌詞に表現されている部分だと思います。

2人の《思い出の歌》を聴いて切なくなったり。
曲の記憶って凄いですよね、いい記憶も悪い記憶もすぐ蘇ります。

彼の噂を聞こうにも《自由に夢を追いかけてる》彼は必死で音沙汰がない。
悪い想像ばかりが頭に浮かんでしまって、《目を閉じるのも怖い》

そんな日々を主人公は過ごしていました。
好きだといえなかったからこそ吹っ切れないんです。

〜傷つけあった愛とは?〜

何度も出てくるこのフレーズ。
どんな意味があるのか考えてみました。

不機嫌になる私では【あなたを困らせるだけなのに】、【足手まといになるだけだから】と自分の存在を彼の足枷のように思っている主人公。

一緒にいることで優しさに甘えて夢を邪魔してしまう、それを"傷つけあった愛"と歌っているのだと解釈しました。

だから、好きだということも出来なかったんだと思います。
傷つけあった愛を始めないように。

〜この恋の結末〜

結末として、主人公はこの片想いを諦めようとします。
それが《次の旅立ち》という言葉に込められてると思うのです。

《ゆっくり進もう ゆっくり風を受けて》
【強くなるための練習】
をして
吹っ切れて前に進もうと決意する。

《愛はきっとそばにある》
つまり、あなた以外との恋愛を想像する。
でも、そんなの無理。
だから暫くは自分から動かず身を任せて《地球と回りたい》 

そんなふうに忘れようとしても、やっぱり心の中では《記憶の中でいつもあなたと生きてたい》と思ってしまう。

不機嫌になる私の【その日まで待ってて】は主人公の強がりも含んだ切なる願い事なのだと感じました。

【不機嫌になる私】が相手に向けた最大限の強がりだとしたら、《願い事ひとつだけ》はその裏の本音だと思います。

《願い事ひとつだけ叶えてくれるなら》に繋がる歌詞が2つあるじゃないですか。

3回繰り返される《傷つけあった愛が始まらないように…》きっとこれは理想なんです。
"傷つけあった愛=あなたの夢を邪魔する恋愛"をしたくない。
それをずっと自分に言い聞かせている。

でも

最後の最後で《記憶の中でいつもあなたと生きてたい》と本音が出てしまう。
だから最後の1回だけ、この歌詞を選んだのかなと解釈しました。

分かっていても、どうしても諦められず「願い事ひとつだけ……」なんて思ってしまう。
気持ちを断ち切ろうとしてもすぐには前を向けない女の子のお話を想像しました。

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久しぶりに切ない解釈をした気がします笑
実はこの解釈は、2年くらい前の未歩さんの曲で語ろう企画での自分のツイートを加筆修正したものです。
また語る機会が出来て嬉しいです☺️

頑張ってハッピーエンドにしようとしたのですが無理でした!笑

この解釈を未歩さんデビュー26周年の5月28日に 22:30〜Twitterスペースで語る予定です!

https://twitter.com/47_miku/status/1661508710781587458?t=w_MiSoVLSKEDFKICwpFaIw&s=19

今回も面白い解釈が次々と飛び出すことになりそうです✨
お時間のある方はぜひ!


5/28は未歩さんの記念日をお祝いしつつ解釈をみんなで楽しみましょう!!!

ではまた(*´︶`*)ノ

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