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キャリアを手放して得た、私の本当のキャリア。

私のキャリア

Beauty Japan中日本大会の審査に追加された
note審査。

テーマは【私のキャリア】。

Beauty Japanの7つのコンセプトのひとつでもある
キャリアについて。
私が思う「私のキャリア」を自由に綴るということで
今さらながら、キャリアについて調べてみました。

キャリアには、職業上の地位や経歴・履歴を中心と
した捉え方と、もっと広く、人の生活や生涯を
見渡し、仕事はもちろん、それ以外のさまざまな
人生の役割を含めたトータルな捉え方
とが存在します。

特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会

つまり、地位や経歴や職歴という捉え方ではなくて
もっと広い意味での『個人の生き方そのもの』
をキャリアと捉えて【私のキャリア=人生】について
思うことを書いてみます。

『まさか、こんなはずじゃなかった』人生・・・?


私の人生は
『まさか、こんなはずじゃなかった』
の繰り返し。

ずっとそう思ってきたけど
今では、それも自分で選んできた、と思えるし
自分の人生を生きている「いま」がいちばんしあわせ。

そう思えるまでの軌跡です。

長文ですが
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


努力すれば、必ず報われる。

そう信じてきたし
実際、その通りになっていました。

就職するまでは。

第一志望の進学校から
有名私立大学を蹴って公立大学に入学。
フランスホームステイからの
ヨーロッパひとり旅を満喫後、
大手企業(東証一部上場企業)に就職。

やりたいこともやってきたし
大学も就職先も自分で選んできたつもりだったけど
振り返ると、やっぱりどこか

親や周囲の人の期待に応えられる自分でいたい。
がっかりさせたくない。

という思いが強い人生でした。

「がんばらなきゃ認めてもらえない」の呪縛


小学校時代からテストで満点近くをとっても
なかなか褒めてもらえない。
だから、認めてもらいたくて必死でがんばりました。

(母は褒めてくれたけど
父はできなかったところを指摘するタイプ)

がんばらないと認めてもらえない。
人よりもがんばらなくちゃ。

その気持ちが強かったからこそ
いろいろなことができるようになったし
(そこには父に感謝してます)
今まで働いたいくつかの職場でも
そこそこの評価はいただけていました。

ただ、他人の評価「だけ」に
自分の価値を委ねていた私は常に

人の期待に応えなければ評価されない。
あの人があれだけできるなら
私はそれ以上にがんばらなければ。

という思いに支配され
自分軸を完全に見失っていました。

だから自分の身体から出ている声も無視して
働き続けた結果、オーバーワークで鬱になり、休職。

休職中に出会った夫と結婚したけれど
若い頃から自分の身体と向き合ってこなかった
私の身体は簡単に妊娠できるはずもなく…。

当時は会社のせい、周りの人のせいにしていたけど
本当は全部、自分が選んできたこと。

一番大切にしなきゃいけない自分の心と身体を
大切に扱ってこなかったから。

断ろうと思ったら断れたのに
がっかりされたくなくて
評価が落ちるのが怖くて
自分の意思を伝える努力をしなかったのです。

自分さえ我慢すれば丸く収まる。

そうして自分を蔑ろにしていたんです。


当時の私は、

結婚したら、子どもを授かって。
妊娠したら、必ず出産できて子育てができる。
1人はかわいそうだから2人くらい。

それが当たり前だと思っていました。

それに
妊娠すれば大手を振って休める。
だから早く妊娠したい。
でも私の身体では難しい。
それなら…不妊治療をすればいい。

不妊治療をすれば、私だって妊娠できるはず。

そんなふうにも思っていました。

でも。

こればっかりは
努力だけじゃ、なーんともならなかった。

ウォーキング、ヨガ、鍼灸…
どんなに身体にいいと言われることをしても
どんなに食べ物に気をつけても
ぶっとい注射針を毎日自分のお腹に刺し続けても
血液検査のしすぎで腕があざだらけになっても。
みんなが普通にできているのにできない劣等感や
人間として女性としての欠落感や罪悪感を抱えながら
みるみる減っていく貯金残高に怯え
周りに気を遣いながら通院し
家事との両立に悩みながら働き続けても。

何度も「陰性」の結果に打ちのめされる日々。


もう気力も貯金も底をつきかけ諦めようとしたその時
お腹に宿ってくれたのが、長男でした。

努力がようやく実った…!と思ったら

努力の結晶は、生まれてたったの10日で
私の目の前からいなくなってしまいました。


その時に

努力しても報われない(こともある)。

がんばっても、望んだ結果にはならない(こともある)。

ということを痛感したんです。

神様なんていない。
みんな敵だ、ともね。
(当時の私はブラック全開でしたw)

長男が教えてくれたこと


でも。
知ったのはそれだけではありませんでした。

絶望の中で、生きること、死ぬことの意味
長男がなぜ私のところへきてすぐに還ったのかを考え
自分自身の生き方やあり方も見つめ直しました。

たった10日間の命で、長男が教えてくれたことは

人が生まれる、ということは当たり前じゃない、
奇跡の連続。

私が息をすることができて
明日を迎えることができることも奇跡。

物事にはいい面も悪い面も両方ある。

笑顔に溢れしあわせそうに見える人も
もしかしたら過去に大きな哀しみや苦しみが
あったのかもしれないし
今も心に痛みを抱えているかもしれない。

今まで私も、何気ないひとことで
誰かを傷つけてきたかもしれない。


他にも数え切れないくらいたくさんあります。
その中でも特に
その後の私の人生を大きく変えたのは、

私が、いかに自分の心と身体を無視して生きてきたか。
に気づかせてくれたこと。

もっと自分を大切にして自分の人生を生き切ってね。


と、長男が命をかけて
私に教えてくれたんだと思っています。

「ごめんね」と謝り続け
こんなはずじゃなかったと自分の人生を
拒否し続けるなんて
長男は決して望んでない(はず)。

私がもし長男だったとしたら
自分のために泣いているお母さんよりも
自分らしい人生を笑って送っている
お母さんでいてほしい、と思うから。

長男が命をかけて教えてくれたことを
無駄にしないためにも、
私は、「私の人生を生き切る」ことを決めました。


とはいえ、そう決めてからも、
「こんなはずじゃなかった」
ことはいろいろあります笑

会社を辞めてサロンをオープンして間もなく
「掌蹠膿疱症」という手の病気になり
トリートメントができなくなったり。

天使ママのための自助グループを立ち上げ、
サロンも活動もこれから!というところで
「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」と診断されたり。

思うように働けず、収入は激減しました。
あのまま会社勤めしていたら
きっと収入面は守られていたと思うし、
将来のことを考えると不安に思うことは
…正直あります。
(家のローンとか、次男の進学とか、親の介護とかね…)

「キャリア」を手放して得たもの。


「キャリア」という面では
私は今までに培ってきた「キャリア」や「スキル」を
手放したのかもしれません。

でも、それ以上に得たものも多いです。

前職でも自分のスキルを駆使して結果を出して
「ありがとう」「助かったよ」と言ってもらえた時も、
もちろん嬉しかったけど。

サロンでトリートメントや
オンラインでセッションを受けてくださったり、
自助グループのおはなし会に参加してくださった方から

「自分を大切にしようと思えました。」
「お話を聴いてくださって心が軽くなりました」
「ひとりじゃないって思えました」
「こんな場所が必要でした」

そんなお声をいただくと
私は「スキル」は手放したけど、
「私」という人間そのものを「スキル」として
お仕事させてもらっていて、
その中でいただく「ありがとう」は、
なにものにも変え難いし、
何より「自分を生きている」
という実感がするのです。

そう思ったら、今まで経験してきた

『まさか、こんなはずじゃなかった』ことは、全部、私のスキルであり、強みでもある。

ことに気づきました。

鬱も不妊治療も。
子どもを看取ったことも。
掌蹠膿疱症もバセドウ病も。

自分の心と身体で経験したからこそ
それを癒していく術を自分の心と身体で
体得できたことは(いわば人体実験)、
セラピストとしての経験値を上げてくれたのは
もちろんですが、それだけではなくて。

経験すればするほど
当たり前と思っていたことにしあわせを感じられ、
ほんの些細なことにも感謝が溢れてくること。

感謝をすると自分も大切にしようと思えるし
自分を大切にすると
周りの人も大切にすることができる。
そうすると
周りの人からも大切にしてもらえること。

そのことに気づいた今は、
この「ありがとう」の循環の中に生きているなと
実感しています。

これらの「まさか」な出来事は

努力すれば報われる。

と信じていた頃に比べたら
私の人生に、深みと彩りと豊かさを与えてくれました。

だから、今では「まさか」とは思っていません。
それも自分で選んできた、と思っているし
だからこそ、愛おしい私の人生。

「ない」ものではなく
「いまここにある」ものに目を向けるだけで
見えてくるしあわせ。

自分の人生を生きている
「いま」がいちばんしあわせです。


いま、ここにあるしあわせを教えてくれた
長男、次男、夫に感謝を。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


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