我が家の上に住むご夫婦の話
こんにちは、mihoです。
私たちはアパートの1階に住んでいます。
うちのアパートは写真のような、4戸で1棟の形。
今日は我が家の上に住むご夫婦のお話です。
初めてお会いしたのは、引っ越しのご挨拶に伺ったときです。
ピンポーン
…
…
…
出ない、留守かしら?
……ガチャ
出てきたのは明らかに寝起きの男性。
ちょっと強面で緊張しました。
「はい?」
「あ、、、下の階に引っ越してきました。今後色々とご迷惑をお掛けするかもしれませんが、よろしくお願いします。」
ご挨拶すると、その男性は少し恥ずかしそうな顔をして、
「あ、、、よろしくお願いします。
実はうちも子どもが産まれて、明日妻と子どもが病院から帰ってくるんです。夜泣きしたりしてご迷惑おかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。」
なんと!!
めでたい!!
そしてなんかいい人そう!!
「そうなんですね!
それはおめでとうございます。」
それから数ヶ月間、赤ちゃんの鳴き声が聞こえたり、赤ちゃんのために、頻繁に掃除機をかける音が聞こえたり。
またある時には、いつも朝早くに出勤する旦那さんの車が、一日中駐車場に停まっていて、育休取ったのかな?と勝手に想像したり。
いつかは子どもが欲しいね、と話している私たちにとって、上の階のご夫婦の生活音は、初めての子育てに奮闘する、将来の自分達を垣間見ているようでした。
ところがある日……
数日間の旅行を終え、帰宅したら、上の階が空き部屋になっていました。
そうか、子どもができたから引っ越したのか。
その時はそう思っただけでした。
しかし、数日後
2人でおやつタイムを楽しんでいると、夫が
「静かになったね」
とポツリ。
赤ちゃんの泣き声、掃除機の音、
子育ての音は私たちにとって、心地良い生活音だったのだなと思いました。
少し寂しさの残る、月初めの出来事でした。