日本人気質と保育士業
保育士のお仕事に2回目の復活をして2日。
今の体調をかんがみて、午前受け入れ(7時15分出勤)から11時半までのわずか4時間強のパートタイムですが、保育園で再び働くことになりました。
平成30年に保育士資格を取って、既に3カ所の保育園で働いているのですが、それぞれに特徴があって、とても勉強になっています。
180人の大規模保育園、120人の中規模保育園、そして今度は60人程度の小規模保育園。小規模と言っても0歳児から5歳児まで居るので賑やかです。
4月1日は入園式。そして2日から慣らし保育。私はフリーで1歳児クラス、0歳児クラスに入りました。4月は全国的に見てもとてもバタバタとした保育園事情になります。昨日(4/2)は、新入園児の2時間のお預かりで、大賑わいでした。生まれて初めてご両親から離れて過ごす2時間。泣くのは当然です。
お父さん、お母さんの心情を思うと、お迎え時、あまり心配をかけないような形でお返ししたいと思いますが、0歳児の殆どは眠ってしまっていました(笑)お母さんのホッとされるお迎えの時間が、私はいつも好きです。
次の日も安心して預けて頂けるようにといつも思います。
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さて、子ども中心の保育現場ですが、保育士の職場環境として見た場合、色々な改善点が見受けれます。
どうしても他業種での職場経験があり、息子達の今の世代の会社選びなどを見ていると、時代は大きく変わって来ているのを感じる中、保育業界の職場環境の古さに気付きます。
その多くは昭和的環境といった感じです。
その理由はどこにあるのかな、とずっと考えていました。今回気付いたことは、日本人気質との関係。
我慢、忍耐、奉仕精神が、日本人的美徳とされていた昭和の時代が思い浮かびます。日本人気質で考えると、私はあまり日本人ぽくないかもしれないですが、気付いたことを記します。
保育士の仕事は奉仕でもないし、あくまでもお仕事なので、それ相応の知識や経験が必要です。子育てと大きく違うのはその点です。
担任ともなれば、全体をまとめる役割も必要になって来るし、加配の保育士ともなれば、発達に凸凹のあるお子さんの発達に関する知識や、支援の仕方の知識も必要。
0歳と5歳とでは、全く求められる学びも変わって来るのですから、とても広い範囲の経験や知識が必要になって来る。
そんな中、時間外業務や、生理的現象に対するアンテナの張り方がとても低いように感じます。それは、過去、どの保育園を見ても共通していることだな、と。
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まず、保育士の仕事はとても膨大な量があり、子ども達の保育をしながら、その日の仕事をその日のうちに終えるのは難しい。なので残業をしたり、持ち帰りの仕事が出来たりするようです。その多くは手当のつかないサービス残業的なもの。(事前申請の必要がある場合が殆んど)
私のようにパートでの立場なら時間が来たら帰ることが出来ますが、時間より早く出勤する手当のつかない早出も盲点です。早朝パートの私にとっては、想定の契約時間より早く出勤する必要があると分かり(15分以上)早速、園長先生に尋ねてみました。朝の時間外労働に手当は出ますか?といった内容で。
私は、納得しないと無理出来ない性格なので、その辺りのことが週5日となるとストレスになって来るのは分かっていたし、園長先生には、現状を知って頂くことはとても大切だと思いますので、その話が出来て良かったです。園長先生は、保育士達がそんなに早く出勤して仕事をしていることはご存知なく、私にも7時半出勤でいいですよ、ということでしたが、現場の保育士同士のコミニュケーションを考えるとそういう訳にはいきません。
私には体力的に少々キツいですが、園長先生は、当初の労働契約書にある7時半出勤を、当面の間7時15分出勤とし、賃金が発生するように変えて下さりました。月給制だとあまり気にならない、毎日ではないので沈黙のまま時間外労働をする、のだろうと思いますが、園長先生には知っておいて頂きたい現状です。
また水分補給やトイレに行く時間も取れない保育士の実情。これもある意味保育士あるあるだし、子ども達を見ていたら自分のことは後回しにするのが保育士の通常となっていますが、私は2日とも脱水状態で帰宅しました。
私から見ても仕方ない現状はあるのですが、なんとか工夫しなくてはいけないです。保育士の健康は、子どもの最善の利益を守る為には必要不可欠なことです。
私は、まだその保育園に入ったばかりなので、タイミングがつかめていないのは事実ですが、おおよそどこの保育園に於いても、この水分補給、トイレ問題はあります。トイレに行きたくならないように水分を取らない保育士さんも多いのではないでしょうか。他の保育園で経験したように、子ども達にお茶を飲ませる時間帯に合わせて正規の保育士さんに勧めましたが、後で飲みます、とのことでした。一応、子ども達の分と同時に保育士の分も入れることにはなっているのですが。
元から居る正規の保育士が飲める時にお茶を飲まなかったら、新しい保育士さんや私のようなパートも飲みづらくて我慢します。そんな環境に初めて社会人として入って来た保育士さんはそれが当たり前と思うから、先輩が変えていかなきゃいけないのです。我慢は美徳ではありません。
園長先生も様々ですが、このように切磋琢磨して子どもひとりひとりと向き合っている現場の保育士さんの健康についても、十分な声掛けと目配りをお願いしたいものです。恐らく保育士の配置人数は、どこも配置基準に応じてギリギリの配置となっているので、1人でさえ抜けることが容易でない現状です。
保育士の仕事は奉仕ではないです。
我慢するのは、従来の日本人気質なのでしょうが、自分の身を自分で守らないと長く続けていくことは出来ません。子どもと向き合う姿勢が素晴らしいのに現場から離れた潜在保育士さんをたくさん知っています。
更年期になってから保育士資格を取って、今後、子育て支援のお仕事に携わっていきたいと考える私にとって、体力維持は最も大切なことになって来ます。私の立場から気付くことは、発信していきたいと思います。
子育ても社会全体で、という私の想いです・・・。