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手放していく
色々なものを手放していく
2025年は私にとって転期となる年になると予感する
7年間続けた保育士という職業に
少なからずプライドはあった
子育てを終えようとしている頃、
次の生き方を考え46歳で保育士資格を独学でとった
更年期と重なり、コロナ禍でマスクを強いられ
とても環境は厳しい中、保育園を転々とし
自分に合った環境や働き方を模索した
全てを試した結果、昨年私は突然、
保育士生活にピリオドを打つことに決めた
それには何の迷いもなかった
それを機に今年から大学での事務の仕事を始めた
慣れない環境に少しずつ慣れていこうとしているところだ
事務仕事は経験があるし、好きな方だと思う
保育士は体力を使うし、子どもの安全を守るために神経も使う
保育士同士の狭い世界の中で、気も使うのでクタクタになる
そんな中、事務の仕事は座り仕事なので楽勝だと思った
けれど、時代が急激に加速している今、
事務仕事も大きくその様子を変え、デジタル化、AIが現れ、
人間が行う事務であっても、心が見失われているのを感じる
人と人との関わりが、必要のない世界
顔の見えないメールでのやり取り
「分からないことはチャットGPTで調べればすぐに答えが出て来ますよ」と言う上司
広々としたデスクと真新しいパソコンが与えられたものの
周囲には誰も居ないオフィス
仕事を独学で解読していく時間が続いている
上司は、何を私に求めているのか?
この職場での私の存在意義は???
自問自答の日々である
それは同時に、私自身の人生と向き合う時間でもある
今まで積み上げて来たものを捨て、私はどこへ向かおうとしているのか
この年齢で一から始める仕事への葛藤
そこにやり甲斐を見つけるのを諦めた冬
今、私に必要なのは、ひとりで生きていくための資金
その為に淡々と仕事をしていく
それが今、私が出した結論だ
それでいいのか・・・?
保育士を辞めて笑うことがなくなった
仕事を通じてたくさん笑うことが出来た
子ども達の笑顔に癒されて、笑わされたり笑わしたり
そんな日々が今は遠く愛おしくも思う
職場の人たちとへの違和感を感じ、ストレスが溜まった
身体の調子が整わなくなった
心にも身体にも余裕がなくなった
たくさん傷付いた
そんな私がこれから生きていく道は
淡々と収入を得て、淡々と生きていくものなのだろうか
色々なものを手放す時が来たというのは、
色々なものを諦めるとも言えよう
諦める、というとネガティブに思えるその印象
歳を重ねるということがネガティブな訳がない
私は今までの人生で色々な経験をし、十分に頑張ってきたはずだ
諦めるというのは、成熟して落ち着くということだ
感情を無駄に揺さぶられて疲れきるのではなく、
淡々と受け止め、日々の暮らしを続けていくことだ
歳を重ねると共に以前のようには動けないこともある
だからこそ余計なものや感情は手放して、
シンプルに生きていく、ただそれだけなのだ
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