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長時間、保育園で過ごす子ども達

今日、子どもの可能性は無限だな、と思う出来事があった。

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保育士資格を取って早4年目になるけれど、私は保育士になってもまだ、幼い乳児が親と離れて誰も知らない場所に連れて来られ、離れたくないママやパパと離れ、親を探して泣き続けている0歳児や1歳児の4月の光景を迎える時、これで本当にいいのかな、と思っていた。

今の時代はこれが当たり前で、保育士にとっても毎年当たり前の光景だけれど、それでも私には当たり前と思えない日々だった。

本来ならまだまだ親との愛着関係を築きながら、情緒の安定を育み、より広い世界に親の元で視野を広げていく時期、何よりも安心感の元に育つ時期だと思っていた。

今でもその考えが間違いとも思わないし、乳児期には出来れば不安に怯えて泣くこともなく、理不尽に我慢することもなく過ごして欲しい。けれど、時代はそうではない。女性が育児休暇を経て職場復帰するのはごく当たり前のこととなり、育児休暇の時期は限られているので、親も子も泣く泣く(?)離れて日中を過ごすこととなる。そこには様々な理由がある。その時代に抗う意見をするつもりはない。

それならば少しでも親子にとって安心出来る環境を提供出来るように、保育士として出来る限りのことをする。子育て支援の歯車の一環になれていることは限りなく私にとっての幸せの一つである事に間違いはない。

それでも入園から2週間が経ち、全身で、もはや命がけで親を探して泣き続け訴えている数人の子どもを垣間見る度に、この子ども達もいつかは笑って過ごす日が来るのだろうか、とせつなく思っていた。

慣らし保育と呼ばれる時期を過ぎ、通常の保育時間になると、子ども達は起きている大半の時間を保育園で過ごす。帰宅しても晩御飯やお風呂に入って、また眠ってしまうのだろう。週末を含め、生活の基盤は家庭にあるのだから、その時は安心して過ごすだろうけれど、月曜日になるとまた同じことが繰り返される。ある女の子は、熱を出して、水曜日から休んでいる。そんなこともあるだろう。

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そんな入園から2週間が経った今朝のこと、いつも泣き続けながら過ごしていたある子どもがお部屋に入って来た時、なんのためらいもなくすっと親を離れ、タタタタッと部屋の保育スペースに入って行ったのを見た。え!?👀すごい!!私は調乳室に居て、その場に駆け寄ることは出来なかったのだが、驚いた!

その子に何が起きたのか?思わず微笑ましくすごいすごい!と窓越しに手をたたいた。何という成長ぶり。その子どもがようやくその場所を把握したのを知った瞬間だった。一瞬の出来事だった。その後、あとで思い出して泣くシーンもあったのだけれど、外遊びの間もその子どもの泣き声は聞こえてこなかった。

こうして子ども達は環境に順応して行く。慣れる時間には個人差があるけれど、いつの日か皆、保育園に溶け込んで行く。

けれど、それは決して当たり前のことではなく、何日もの不安と辛抱の果てに起きたこと。情緒の安定に問題はないか、日々目を配りながら、子ども達の頑張りを褒め称えたいと私は思う。

保育園での主人公は、子ども。保育士(大人)視線で決して奢ることなく、謙虚に子ども達を安全に見守りたいと思った嬉しい朝だった。

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みほ
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