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lisa500ml
息子の誕生日
この記事を貴方が読む日は恐らく来ないかもしれない。
昨日届けられなかった自分の想いをここに綴っておこうと思う。
昨日は次男の25回目の誕生日だった。毎年息子の誕生日には、自分が25年前に寒い寒い分娩室で頑張ったことを思い出す。自分の誕生日以上に大切な日だと思う。
体調を崩してなかなか起き上がれなかったベッドから抜け出て、朝のうちにお祝いのメッセージをLINEで送る。独立した息子とは、最近ではもう顔を見て話すことも減り、息子はパートナーにきっと祝ってもらって楽しい時を過ごしたのだろうと思いを馳せる。
いつも次男の誕生日には、壁飾りをして手巻き寿司でお祝いをした。誕生日にはホールのケーキを買って祝うのだが、21日になるとケーキ屋にはクリスマスケーキばかりが並ぶので、早めに注文しておかないとクリスマスケーキになってしまう。どうしてもクリスマスとは分けたかったので、毎年早めに次男の好きなスフレチーズケーキのある店を探したりして、予約していた。
そんなことをぼんやり思い出す。それを私は20回以上続けていたのだな、と。ハッピーバースデートゥーユー♪の歌も今年は歌ってないな。。。
いつからそんな淋しい息子の誕生日になったのか知らないけど、今年は一段と淋しく思えた。結婚したからかな?
息子は一年一年、しっかりと生きている。安定した情緒で努力を惜しまないと思う。ひとりで暮らす私のことを気にかけてくれながらも、これからの自分の人生を思い描き、人生の中でもいい時を過ごしていると思う。
来年は、どんな場所で、どんな風に息子の誕生日を祝っているのだろうか?
これから毎年、昨日のように声も出さずに心の中で祝っていくのだろうか?
壮真、お誕生日おめでとう!
素晴らしき人生を心から願っています。
母
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