小さな世界から広い世界へ〜2023年1月3日の朝にふと思ったこ
小さな世界から広い世界へと
子どもの視野は広がっていく。
人生としての大きな括りの中で見た時も
5年、10年単位で見た時も。
子ども時代の環境は、人生の中では短い時間。
同じ釜の飯、という言葉あるけど、親子で同じ釜の飯を食べる時間も人生を通して見れば僅かな一部分だ。
人生の大半は、自分で作っていくもの。
そのベースを保護者と言う立場で帆走していただけ。
自分をとって見ても、
母親の作ったご飯を食べていた時代はもう人生の半分以下になっている。母の料理もどんどん変わって行くので、今は母親の味と言ってもあまりピント来ないのが現実だ。
もはや自分で作った味が、自分の味になっている。
新しい世帯を持った長男や、家を出て自立した次男を見ていてもそう思う。
これから長い人生を彼らは自分で選んで生きて行く。
今の私はそれを眺めているのがとても楽しみだ。
親子の絆は変わらなくとも、世帯が変わると言うことには大きな意味がある。
私は無事に二人の息子達を自立させることが出来て、満足している。
私は、気持ちの上での親からの自立が遅かったと思う。
いろいろな決定権を自分ではなく親が持っていたので、
自分で何も決められないところがあった。
そして親の価値観が正しく、実家のしきたりが当たり前、のところから、結婚し自立するに当たって、それはほんの社会の一部分だったのだと知ることになり、そこに摩擦が起きる。
私は随分、それに翻弄されて来たと思う。
今、次の世代が自立していき、私が次の実家としての役割を担う立場になったとき、いろいろなことを感じている。
実家の世界は、血の濃さで言うと濃いものだけれど、
本当に小さな世界。
息子達が今見ている世界、これから見ている世界を、息子達を通して私も見せてもらえることが、この上なく私の幸せであり、
また、私自身も実家の世界はちっぽけな世界だったんだな、と今更ながら広い世界で生きていきたいと思った。
これからの自分の人生の舵を取るのは自分自身だ。
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