mono-/di- : 接頭辞の知識は役に立つ!
単語の冒頭は違うけど、よく見ると後半のスペルは全く同じ。
日本語の単語にもありますよね。
今回は中学校理科(生物)から:
・cotyledon
・monocot (monocotyledon)
・dicot (dicotyledon)
理科が好きだけど、英語はちょっと…。
そんな人は、理科のトピックでちょこっと英語に触れてみましょう。
読めない単語は母音で区切ってみる
cotyledonは「コティリードン」と読みます。
母音(a,e,i,o,u)を含むかたまりが、一つの音の単位です。
cot - y - le - don
yも母音扱いになります。
なんとなくコティリードンに見えてきますよね?
共通する「かたまり」がある
1つ目の単語 cotyledonは、子葉という意味です。
残りの2つの単語を見ると、どちらにもcotyledonが含まれています。cotyledonを取ってみましょう。
mono + cotyledon
di + cotyledon
中学の理科をしっかり勉強された方なら、すぐに気づくと思います。
○子葉類、○子葉類です。
一見知らない単語に見えても、cotyledonに気づければ、あとは冒頭の部分を解読すれば良いだけになります。
決まった意味のかたまりがある
決まった意味を持つかたまりで、単語の頭に付くものを「接頭辞」といいます。(単語の終わりに付くものは接尾辞)
日本語だと、「不可能」「不自由」の「不」、「無作法」「無礼」の「無」、「再出発」「再稼働」の「再」は接頭辞の例です。
mono-やdi-にも決まった意味があります。
mono + cotyledon ひとつの + 子葉
di + cotyledon ふたつの + 子葉
つまり、単子葉類と双子葉類です。
他にも例をご紹介しますと、
monochrome 単色(chromeはギリシャ語で色)
monologue 一人芝居
carbon dioxide 二酸化炭素
dialogue 会話(2人でするもの)
おまけ:他にも同じ意味の接頭辞がある
実は「1つ」「2つ」を表す接頭辞は他にもあります。
uni - cycle 一輪車
bi - cycle 自転車(二輪)
mono- / di- はギリシャ語由来。
uni- / bi- はラテン語由来。
mono- と uni- を比較してみます。
Cambridge Dictionaryによると
uni- having or consisting of only one (たった1つで出来ている)
mono- one; single (1つの、たった1つの)
一輪車は、車輪が「1つで出来ている」から、uni-。
モノレールは、「1つの」レールだから、mono-。
と考えることも出来そうです。
細かく説明しましたが、難しく考えずに、同じ意味でも2種類の接頭辞があるんだと捉えれば、十分だと思います。
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