
体の痛みは、心が痛いから、かもしれない。
体の痛みと心の痛み。
一見関係のないように見えるけれど、
実は脳にとっては、痛みは痛み。
どちらの痛みも同じに感じるらしい。
えっ、脳で痛みを感じるの?と思ってしまいますよね。
例えば、怪我をしたら、その痛めた部分が痛いはず。
でも実際は、その部位の刺激が脳に伝達され
「痛み」として処理されているので、
「痛みは脳で感じている」と言えるのです。
私達の脳には、大きく分けて2つの役割があります。
「感じる事」と「伝える事」。
感じたり伝えたりする時に、例えば視覚から入った情報であれば、
視覚野が処理し、聴覚から入った情報は聴覚野が処理する、
のように、脳の中では、その役割に応じて働く場所が違います。
それなのに、何故か痛みを感じる場所は、場所が確定されていず、
むしろ、脳全体で痛みを感じるようになっているらしい。
*東京慈恵会医科大学の、加藤総夫教授の研究グループが、
動物実験によって、心理的や社会的な原因(ストレス)で起こる
「痛み」は、脳の「扁桃体」の活動にあると突き止め、
「扁桃体」が痛みや不安、恐怖と連動していると発表しているので、
脳全体というより「扁桃体」が痛みを感じる、という説もある事を
ご紹介しておきますね。
心の痛みが体の痛みになるという仕組みの1つには、
例えばストレスが多いと、脳の神経が必要以上に過敏になり、
その結果、痛みに関与する神経系も不必要に刺激してしまい、
「痛い」と言う反応を体に起こしてしまう説。
実際には、痛みが起きるような刺激では無かったとしても、
脳が「痛い」と認識してしまい、痛みを起こす。
更にストレスが続いて脳への刺激も続くと、それが記憶されてしまい、
結果として慢性的な痛みになってしまう事もある。
心はいつだって、幸せになりたい。
もう1つの、心の痛みが体の痛みになる仕組みは、
心の痛みから目を背ける為に体に痛みを起こす、というもの。
私は、この説が、とても心に響きました。
悲しいとか、不安な気持ち、怒りや辛い気持ち、
寂しさや、恨み妬み嫉み、、、みたいな感情。
特にこれらの感情を、人に言えなかったり、
発散できなかったり、周りに理解してくれる人がいないと、
どんどんその感情は抑圧されていきます。
するとある時点で、耐えきれなくなる時がくる。
心が負の感情を抱え続けている事実に。
自分が幸せではないという事実に。
何故なら、負の感情は、心にとってとても負担だから😢
そうなると、私達の潜在意識は、
自分を守る為に、顕在意識を騙し始めるんです!!!
心が幸せではない状況、負の感情で満たされている
と言う現実を見ないで済むように、潜在意識は、
体に痛みを感じさせ、顕在意識が痛みに注目するようにする。
つまり、「心が痛いんじゃなくて体が痛いのよ」
という勘違いをさせ始めるのです😭
これは『心因性疼痛』や『身体表現性障害』などと言われます。
因みに、無意識の力で引き起こせる体の異常には、
こんな症状があるそうです。
頭痛・肩こり、腰痛、膝痛、四肢痺れ、
季肋部痛(あばら骨の最下部で、胸部と腹部との境目)など
筋肉を緊張させるもの。
不眠・食欲不振・胃痛・口渇・ドライアイ・
耳鳴り・便秘・下痢など自律神経のバランスを乱すもの。
喘息・アトピー・じんましん・花粉症など
免疫系を乱すもの。
心が痛かった時(つまり、負の感情を抱えていた時)は、
心のケアをしなかった(できなかった)のに、
体が痛み出すと、その痛みや不調を改善するように、
薬を飲んだり、病院に行き始めますよね?
それでも、思ったような改善が見られず、
何をやっても効かない。きちんと治らない。
皆さんも大なり小なり、経験ありませんか?
このカラクリにハマってしまうと、
顕在意識は体の痛みに翻弄されるので、
心の痛み(負の感情)を忘れる事ができます。
こうやって、あなたの潜在意識は、
顕在意識に働きかけ、あなたの心を守るのです。
だから、もし、あなたやあなたの大切な人達が
慢性的な痛みに悩まされているのなら、
もしくは、原因不明の痛みがあるとしたら、
もしかしたら、心の叫びが痛みとなって、
体に現れているのかもしれません。
心からの「助けて!」「分かって!」
というサインと受け取って、
心の声に耳を傾け、心を癒してあげる。
それが、痛みから解放される近道となるはず。
心はいつだって、幸せになりたいのだから。
あなたはいつだって、幸せになれるのだから。
全ての人は、無条件で幸せになって良いのです。