i no pasaran ! やつらを通すな
たまには昼間の仕事のことを。
その前に。音楽とは、いや、あえて主語を大きくしましょう。あまねく全ての優れた表現とは「感情の発露」であると私は考えています。
2023年夏の終わり頃に読んだ1冊の本をきっかけにしたインタビュー記事が公開されました。その本は『孤闘 三浦瑠麗裁判1345日』執筆当時、テレビ朝日の法務部長を務めていた元アナウンサー、西脇亨輔さんの書籍です。
「言うこと聞かせる番だ、俺たちが」今は亡きECDの言葉です。
想像とは違うやり方で、この言葉を体現している人がいた……。読後に浮かんだ最初の感想です。
そして、東日本大震災の東電抗議のデモや、残業を無理やり繰り上げて「とにかく頭数にならなきゃ」とコンビニでとりあえず虫よけを買って、怒っているんだか悲しいんだかなにもわからない感情で、たったひとり駆け付けた官邸前の夜の光景が浮かびました。
あれから、もうずいぶんと時間が経ってしまったけれども、「虚飾」が横行していることに変わりはありません。
この本には、わたしたちを取り巻くその「虚飾」の一片が淡々と記録されています。
久しぶりにこの動画観たけど、やっぱりかっこいいな、ECDさん……。
西脇さんは、2023年11月にテレビ朝日を退職されて、弁護士事務所を開業。ジャーナリストとして「木原事件」を追う取材を続けていらっしゃいます。
取材執筆した西脇亨輔さんのインタビューは、センセーショナルな言葉やトピックをあえて使っていません。類まれなご経歴とその語り口から、どんなことを信念として歩んでこられた方なのか、想いをめぐらせながら読んでいただければ嬉しいです。
服部真由子 for mihija