タイコトキカイ
ジャズってなんだかよくわからないんですよ、今でも。大人になったらわかるのかなと思いながら、年齢だけは立派な中年になり果てました。
そんな門外漢の戯言ではありますが、ジャンルやスタイルを横断して、刺激的な音楽を求めている人は、ぜひジャズを聴いてみたらいいのではないかしら、と常々思っています。
メンバーを固定した「バンドスタイル」で活動するジャズミュージシャンやグループの演奏よりも
「フリーランス」のジャズメンが集まって、インプロヴィゼーションで行うスタイルの演奏を聴いて「ジャズっておもしろいな」と感じることが多いのです。
3月7日に新宿ピットインへ足を運ぶと「爆轟」とでもよぶべき化学反応が起こるさまが目撃できるはず。
日本ジャズ界の「荒ぶるサラブレット」としても知られるジャズドラマー、本田珠也とヒップホップからジャズのエッセンスを学びとったサウンドクリエイターBlahmuzik(伊東宏昌)のDUOライブです。
今回で、通算3回目となる共演です。2023年のおわりに下北沢アポロで行われたZEK3のライヴに顔を出したBlahmuzikに、珠也さんが「ブラーやろうぜ!」と誘ったことから決まったというこのライヴ。
もしかしたら、美浦さん(アポロ店主)のレモンサワーで酩酊した珠也さんが、うっかり口をすべらせて実現した企画かもしれませんが、日本随一の「タイコ」と「キカイ」の名勝負となることは間違いありません。
音楽としてのジャズが備えた美しさと、表現することへの熱狂を同時に聴いてみませんか?
服部真由子 for mihija