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「死ぬのをやめた日」
2020年6月4日。
トモにとっては、今日はとっても気持ちの忙しい日だったようです。現場からお届けします。
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おはようございます。
今日は私の仕事は休み、トモは在宅勤務。思えばトモの在宅勤務も、もう4ヶ月目に入りました。見えにくいトモには、まだまだ上手くいかないことが多いです。
いそいそ着替えて出てくると、サッカー日本代表ユニフォーム。もう私には見慣れた光景になりましたが、お家でユニフォーム。なかなかのものです。
「おーい」と呼ぶので向かうと、うちの宝物・本田圭佑選手のサインとスパイクを前にシャキンとお立ちになってる。暗黙の了解で、二人で“御参り”をしました。
そういえば、「明日は大事な日だから。」と昨日からソワソワしましたね。
このサインとスパイク、「あまりにも岩田くんが本田圭佑選手好きだから。ここ(ジュエン)に置いておくより良い」と。行きつけのスポーツショップの方が、譲ってくれたもので。彼は、熱烈な、熱狂的なファンです。
そしてソファーに座ると、一泣き。物凄い情緒。「今日は、死ぬのをやめた日。」それが理由です。
さて、お友達が挙げたFacebookによると、8年前の今日は、ブラジルW杯予選・オマーン戦。最寄り駅までの道が激混みで、一つ先の駅まで歩いて向かっていると、選手の乗ったバスが、トモたちの横を通ったそうで。(正確には6月3日だそうです。)
人混みをかき分けて、偶然にも信号は赤。本田選手と長谷部選手が見えたと。トモは、当時インテルで長友がしていた“お辞儀パフォーマンス”で全力アピールすると、ご本人が気づいて笑ってくれた(!)と教えてくれました。
そして「あんときは見えてた」と、一言。
そっか、その1ヶ月後には、徐々に視力が落ちたんだったね。
様変わりした翌年、2013年6月4日。ブラジルW杯アジア最終予選。この日の試合を静かに YouTube(https://youtu.be/7Ejhw6odylU)で見ながら、話が止まりません。
「ここに俺居たんだ。」
「44分、本当にギリギリ、ハンドでさ」
「この歓声だよ。岡ちゃん(友達)が、本田がボール持ってるよって、教えてくれて」
「シュート前にこの歓声が静まってさ」
そして、涙、涙。
いらした方はご存知と思いますが、うちの壁は本田圭佑選手のユニフォームで囲まれています。泣き止んだら、それを静かに見回して、パソコンの読み上げソフトJAWSを喋らせ、仕事に入られました。
今日は一日ユニフォームだそうです。お昼を一緒に食べに出るのも、公園でトレーニングするのも。
今の気持ちは?と聞くと
「俺は、人生に意味をもたせて死ぬ」だそうです。