日記 #2023/11/17 さらば愛しの店 

お気に入りの子ども服店がある。

近場のショッピングモールに入っているその店は、可愛らしくも飽きのこない小洒落たデザインの子ども服をたくさん出していて、お値段もそう高くはなく手に取りやすい。
季節の変わり目ごとにその店を覗くのが私のいつもの楽しみだった。
一度にたくさん買うわけではないが、子どもが生まれてからこのかた、それなりの量は買ったと思う。服だけではなく、小物や靴もお世話になった。

しかし、その店ともお別れが近づいている。
閉店や移転ではない、そう、我が子の成長である。

ベビー〜キッズ向けの商品を取り揃えている店の服のサイズは概ね120くらいまでなのだ。130、140もないことはないのだが、ラインナップは少ない。
我が子の服のサイズは現在120〜130。アウターなら少し大きいが140を買ってもいいかと思うくらいになってきた。今から120サイズを買うことはもうないだろう。
そうなると、もはや我々はその店のメイン客層ではないのである。

寂しいが致し方ない。
我が子の成長は喜ばしいことだ。
そう思うものの、通りすがると未練がましく店頭に並ぶ商品を眺めてしまう自分がいる。ああ、この秋冬も可愛い服が並んでいる。あのワンピース、我が子に着せたら可愛かろうなあ…。
などと見ていたら、とても使い勝手のよさそうな、シンプルかわいいアウターを見つけてしまった。これは大きめだなとタグを見たら140cm。ちょうどいい、買ってしまおう。

という訳で、そろそろ最後になるかもしれない、お気に入りの店での買い物をしたのであった。

我が子が気に入ってたくさん着てくれますように。


(投稿前に日付が変わってしまいましたが、そのまま投稿しています)

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