アサヒ版恋愛解体新書~共感脳が選ぶ道と安室ちゃんの鍵付きフォルダ編~
⚠今回のnoteは、他エッセイ媒体での教訓や「読みにくい」というご意見を参考にアサヒのnoteらしからぬSEOエッセイ記事要素が含まれた構成となっています。文章長いわ!のツッコミに対応する目的もあるため、小見出しなど試験的に付けておりますので、“いつもの感じ”のご期待には沿っておりません。ご了承お願い致します。(すでに長い注意書きでした)
【「人間愛を超越・依存度マシマシ・執着上等精神」の打破】
三編に分けて長ったらしくお送りしておりますアサヒ版恋愛解体新書も今回で最終回。前々回は愛情の三段階について、前回はその段階を踏むための“好きになる”ことの決め手について書きました。
そして最終回のnoteは、前回までに登場しっぱなしの例の “パターン3の彼” とお別れしたことから
「人間愛を超越・依存度マシマシ・執着上等精神」を打破するものについて分析していこうと思います。
すでに愛情の三段階編で
「新しい恋愛に人間愛へステップアップできる可能性を見出せたから」
と結論を出したのですが、問題はなぜ人間愛へステップアップできる可能性を見出せたのか、ということです。
可能性を見出せたとは言いつつ、人間愛段階までお互いに歩める人なんて人生にひとりいてくれただけで御の字だと思っているわけで、パターン3の彼でも充分に満足していました。ダメを集めたような人であっても、たったひとつの完璧+居心地の良さ+ほんのちょっといいところが人間愛に到達していることと相まって、より一層「この人しかいない!」感情は高まっていくばかりでした。
でも、これのいけないところは
たったひとつの完璧+居心地の良さ+ほんのちょっといいところ>ダメなところという状態であるということ。人間愛段階に到達する段階で経過した時間で得たものたちが、小さなダメなところを打ち消しており、
これが「人間愛を超越・依存度マシマシ・執着上等精神」と化してしまっていたのです。
この最中にいたころは、抜け出すなんて問答無用!大切なのは現状維持!といわんばかりでした。
おそらく、この状態を経て結婚する人や10年以上付き合いを続けている人も多数いると思います。でもそれは、プラスαで “あるひとつの条件” を満たしているから出来ること。
そう。その “あるひとつの条件” を新しい恋愛は私に示してくれました。
これが人間愛へステップアップできる可能性を見出せた答えなのです。
【 人間愛段階を越えた池谷直樹の20段跳び】
これからは、新しい恋愛を人間愛+“あるひとつの条件”というパターン4の彼と表していきたいと思います。
新しい恋愛は嵐のようにやってきました。
パターン3の彼と大切なのは現状維持!だと話した4日後のこと。
パターン4の彼はもともと知り合いで、友達とまでは呼べないけれど連絡はたまに取りあうような関係でした。彼は連絡がマメなタイプで、私の中では「気があるのかなあ?」と「誰にでもそういうタイプでしょ。」の狭間の感情が生まれていました。でも、私はLINEがこまめなタイプではないし、返事も淡泊。知り合ったばかりの頃から比べると連絡を取り合う頻度は少なくなっていました。
その日、私は彼に聞きたいことがあり久しぶりにLINEをすることに。その聞きたいことの内容から話は広がり、直接会うことになったのです。
その直接会った場所というのが彼の実家。というのも、実家は飲食店でコロナによる営業自粛要請前の客足が遠のいているタイミングで、そんな彼のお店の少しばかりの助けになったらと足を運びました。
そこにはもちろん、彼のお父さんがいて他にも常連のお客さんが。自己紹介をしたり、彼の口から聞くことは出来なかったであろうむかし話などに花を咲かせ、楽しい時間を過ごしました。
すると、彼は「紹介したい人がいるんだよね。」と幼馴染を呼んだのです。そして地元の友達も何人か集まり、彼を知る沢山の人たちと今日まで彼と親しいとは言えない仲の私が一緒の空間で食事をするという状況に。
だんだんと盛り上がって来るにつれてお酒が入ってくると、彼と私の距離はだんだんと近づきました。(余談ですがここで彼は恋愛感情を抱いてますよとさりげなく示してくる上手いやつでした)
それは、知らない彼のことをたくさん知ることができると同時に、“その仲間に私を受け入れているよ~” と堂々宣言されているような状態でした。
「もしアサヒちゃんが彼女だったら~だよな!」と口走る彼のお父さんと常連客や、楽しませてくれる彼の友人たち。この状況で私が感じたことは
「もしこの人と恋愛をしたらこんなに受け入れてくれる人がいるんだ。」
ここ!!!!
プラスαのある条件というのは、周りの人たちが認めてくれる恋愛ができる可能性。これは、恋をして「やっぱり好き。」を重ね、愛情の三段階を踏むことの大変さや人間愛段階を踏むことができたパターン3の彼との恋愛を跳び箱20段を軽く跳ぶ池谷直樹のごとく越えていったのです。
「なーんだ。周りにはやし立てられて調子に乗っただけじゃんか~。」
「周りを固めるのが上手い男だな~。」
と思ったそこのあなた!ちゃんと分析するからもうちょっと待って!
【避けられない“共感脳” 生存本能が選ぶ道】
勘の鋭い方はお気づきかもしれませんが、パターン3の彼のダメなところというのは、“お互いの大切な人を紹介したことがない関係” というところでした。愛情の三段階を踏んだこともたったひとつの完璧を見つけたことも二人の間でしかなかったことでここに証人はいません。
そう。二編のnoteで書いてきたことは恋愛をしている張本人でしかできないこと。けれどそこを超えるため必要なのは他人なのです。
話は旧石器時代にさかのぼり、人間がマンモスを狩っていた頃。女性という生物は男性が狩りに出かけている間、マンモスに襲われないようにお互いに声を出して生存確認をしたり木の実はこっちにあるよ~と情報交換の会話をしたりする必要があり、さらには自分の子供を守るために人間関係を形成したため、声を出して共感する “共感脳” というものが発達しました。
(参考資料載せておくね)
つまり、女性という生物=共感を得られて生存する
ということが言えます。
この “生存本能” を持ち合わせた私たち女性にとって、共感されることすなわち周りの人間と関わり且つ認めてもらうことは、自分がこれから生きていくための安全性や安心感を見出すということ。
つまりこれを言い換えれば「未来が見える」ということなのです。
これは、結婚した場合子供を産んで頼る人たちがいることの安心感だけでなく、結婚をしないで長年付き合ったとしても恋人になにかあったときに頼りにできる誰かがいる・その時の不安感を和らげるために重要なことなのです。
この生存本能はたくさんマンモスを取ってくる男性、今でいうところの収入が高い男性を選ぶということよりも重要な気がします。周りに味方がいるだけで、マンモスの肉を分け与えてくれる人がいるということだからね。
これは女性だけの話じゃない?その疑問にお答えしましょう。
そうなのです。「人間愛を超越・依存度マシマシ・執着上等精神」を打破するのは女性からなのです。狩りをする方の男性は共感よりマンモス!な目的脳。遺伝子を残そうとする本能が高いため、人間愛段階の恋愛と並行して恋段階の恋愛を他に始めることはめちゃくちゃかんたん。でも自分の遺伝子が残るかもしれない既にある人間愛段階の恋愛から離れることは容易ではないのですね。
当事者間での愛情の段階を踏むことを乗り越えるためのプラスαの条件。
それは女性の共感脳という生存本能がものをいわせたということでした。
【鍵付きフォルダの安室ちゃん。生存本能と愛情】
結論はでたものの、まだ書き進める最終回。もう少しで終わります。
もちろん一番理想的なのは愛情の段階を踏む相手が周りを巻き込んで女性の生存本能を満たしてくれることだけど、人間そうもいかないんです。
そうもいかなかった女性たちは私がここで分析なんてしなくてもむかしから生きるためにやってきたことがあります。
それは、鍵付きのフォルダに人生で一番好きな人をしまっておくこと。
人生で一番愛している人の隣にいることが自分にとっては最大の幸せかもしれない。けれど、これから生きてく未来には自分と相手の二人だけではないですよね。子供や親、生存本能に従えば助けてくれる周りの人たちも出来る限り幸せにしたい。そして何より愛している人を幸せにしなければなりません。でも、この恋愛は私は幸せでも周りの人たちはもとより、相手のことですら幸せにできない。そんな時に女性は決断します。
「誰よりもきっと愛しているけど~選んだこの道を歩いていくから~」
この曲が大ヒットしたのは、次に進もうと懸命に努力する、したい女性が世の中にあふれているから。
私たちは精神的にいくら自立しても、物理的には守られないと生きていけない存在。(もはや男になりたい) それを認めて、開き直って、自分を幸せにできる恋愛よりも、生きていくための恋愛という次のステップへと足を進めているのです。
「生まれ変わっても愛し続けるけど~一緒にはいられないもう~」
女性は上書き保存なんて見せかけです。次に行くけど、でも。
しっかりちゃっかり鍵付きフォルダにしまっておいて。たまにのぞいてみる。そんな秘密の扉くらい持っていてもいいと思います。
そのフォルダの存在はきっと、あなたの人生を彩った証になり、
その鍵をしっかりしめられたことはきっと、あなたの自信になるのです。
私の鍵付きフォルダに南京錠をかける日はいつになるのやら。
ピッキングがお上手な人はいますからね。みなさんご用心あれ。
これにて、2020年24歳になる朝日の恋愛解体新書完結です!
長いことお付き合いいただきありがとうございました!またの恋愛エッセイお楽しみに~!
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