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男女の友情

男女の友情。今回は世の中でも多く議論されるこれをテーマに書いていきたい。


と言っても、この友情がまたややこしい。
友情の定義が人によって違うから。
グループで遊びに行く仲を友情のある関係と捉える人もいれば、二人きりで親しく飲みに行く仲を言う人もいる。はたまた、何か問題や課題を乗り越えた仲である二人を友情関係と捉える人も。


価値観の違う人間たちはこの男女の友情というものを巡って争ったりもする。


私の考える男女の友情と、彼の考える男女の友情。ここに差がありすぎると、浮気と見なされてしまい、大きな喧嘩になったカップルもそこら中にいるだろう。

私もその中のひとり。彼氏の幼なじみに嫉妬して喧嘩になったことがある。



ここでいう、男女の友情というのはあらかじめ定義しておくと、

異性というよりは、相手のセクシュアリティやジェンダーアイデンティティが自分と異なるというもの。
卒論をこのテーマで書いた私としては、男女という言い方には違和感があるのだけど、一般論として分かりやすいテーマにしたくて男女の友情と書きました。


簡単に言えば、相手が自分の性的もしくは恋愛的対象であるということ。


だから、自分がストレートやシスジェンダー(生まれもった身体の性と心の性が一致していていきてる人のこと)で、相手がゲイセクシャルの人だったとすると、これは今回のテーマからは外れる。
また、自分の性が分からないXジェンダーや性的指向の無いアロマンティックはここには含まない事にする。
ちょっと小難しいのは悪しからず。
この分野に関しても、いつかはnoteで分かりやすく書きたいな。




というわけで。
今回のこの定義における男女二人の間で、友情は成立するのか。



結論から言うと、男女の友情は成立しないと私は思う。
そうだよねーと思う人もいるだろうし、そんな事もないという人もいるはず。
まあとりあえず、理由まで興味がある人はその結論に続きがあるので、
最後まで読んでほしい。


私の恋愛は基本友情から始まる。
こう見えて(?)、あまり一目惚れをしたことはない。いつも、友達や仲間から発展し恋をして成功したり、失敗したりする。

失敗していつも思うのが、ああ友情関係に終わりがくるのかということ。
もう恋愛対象として見た時点で友情関係などというのは無いのだが。

私がこの結論を出す理由。

それは、



男女というものにはNEXT STAGEがあるのだ。
ということ。


恋愛関係というと何だか、はっきりしないので言ってしまうと肉体関係。セックスである。

片思いで散った恋にはこの肉体関係がなかった場合が大多数だが、付き合うというのには、精神的つながり+肉体的つながりを持ちましょうという状態を指す。

男性は、基本的に女性よりも、この肉体的つながりを求める。性欲というやつだ。
基本的に女性は性的対象という観念が強い。友達関係である、と言ったところで肉体関係を持ててしまう生き物だ。仕方ない、生物的本能だ。
精神だけで繋がった真の友達になろうとしても、相手が性的対象である限り、男性にとって必ずと言っていいほど、可能性は様々であるが、NEXT STAGEがあるものだ。

女性は逆に、精神的つながりを男性に求めたりする。もっと一緒にいたい。そばにいたいから付き合いたい。
と思って、付き合うというNEXT STAGEに踏み込もうとしても、男性側からすれば、肉体関係を含んだNEXT STAGEに踏み込もうとしたのだという感覚であり、自分はその対象として見られたのだと考えるため、元の関係には戻りにくい。

だから男女のこの感覚は分かり合えないし、友情は成立しにくい。

NEXT STAGEにどちらも踏み込もうとしなくてもそこに至る可能性は限りなくある。




ということなのだが、、、

ここでどんでん返してしまう!!


私には一番の親友と呼べる男性がいる。

今まで私が書いてきたことと、矛盾してるようだが、最後まで読んで頂きたい。

ここで一応言っておくと、
お互いに友情があると確認出来ていても、やはり彼との間には限りなくゼロに近くてもNEXT STAGEは存在すると私は思っている。
これは気持ち云々ではなく、ずっと書いている生物的根拠によるもの。降水確率が0%でも雨が降ることがあるのと同じ。

ではなぜ、現時点でこのNEXT STAGEへの確率が0%なのか。


現時点で恋愛関係には発展出来ない、つながりがあるからである。


彼と私は大学の同期で同じアルバイトをしている。
私たちは夜勤でひたすらに忙しいアルバイト生活を共にした。
寝泊まりの出来るアルバイトで、夜勤を終え、同じ時間に起きそれぞれ大学や日勤に向かった。このアルバイトはとても濃いもので、先に入っていた私が彼の仕事のトレーニングをし、全く仕事が出来ないところから、今では阿吽の呼吸で仕事をするようになった。合間にはお互いの演劇のものづくりと戦い、時に日々の金銭面での苦しい暮らしと戦い、悩みに耽りがちな夜中を共に働いて過ごした。



言わば、戦友という感じ。同じ戦いをくぐり抜けたものにしか分からないこの感覚。



これは文章にしても中々伝わるものじゃない感覚なのだけど。

それぞれにある日々の問題を抱えながら、同じ時間を、忙しく仕事をするという戦いのようなものを乗り越えてきた。どうでもいいことや大きな悩みをお互いに意見した。
そして、楽しさより辛さが勝つ日が多い日々の中で、小さな楽しさを生み出す喜びを分かち合った。


私はこの戦友と呼べる親友を失いたく無い。
生物的な本能が含まれる恋愛においての男女関係であるNEXT STAGEは欲しくない。

だから今現在、彼と友情関係を築いているし、NEXT STAGEへ進む確率は0%だと、聞いた話だけではあるが、お互いに思っている。(人間心の中まで読めないので、一応聞いた話と付け加える。)

あくまで彼を男性ではなく、戦友というひとりの人間として見ている。
性差はあるものの、その生物的なものを超えた何かというものはこの世に存在するのではないか。



結局一般的には、男女の友情は成立しない。
と考える反面、NEXT STAGEへ進む確率が0%の友情は自分を含め存在する。

と私は22歳現在、思っている。



ちなみに、この彼は私の元彼氏くんにとても嫉妬されていた。でも、このnoteの説明を喧嘩になり感情的になっている中、上手く説明出来るかと言われれば、結果を見ればわかるはず。
あなたの友情と私の友情は違うの!なーんて言っちゃったり。


自分の中にある、親友という特別と、彼氏彼女というパートナーである特別の違い。


これは本能では紐解けても、精神論に至るとはっきりしなくなる。

人間というだけで難しいのに、そこにセクシュアリティやジェンダーアイデンティティが加わるとなお難しい。




難しいけど人間をやるのってそれだから楽しいんだと。

まだまだ私には分からない男女があるから。
人間生活精進しよう☺︎


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