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お便りの返事

公式LINEにて
昨年気象について聞いてみたいこと、ございませんか?
と、お尋ねしたんですよねぇ~

その時、お一人こんなチャットをくださいました

『空の雲が』綺麗だなぁ~
どうしてこういう模様になるんだろう?

と感じることがあります

私は 雲とお天気の関係はわからず
ただ スマホの写真に収めるばかりなのですが

ありがとうございました
めっっっっきり遅くなり、ごめんなさい
一緒に送って下さったお写真がこちら↓

どれも素敵ですね、ありがとうございます
少しコラージュ作成させてもらいましたよ

さて、質問にありました『雲の模様』ですが...
はて、どこからお話ししましょうか、と悩んでおりました・・・

雲の模様と気象予報士

雲の発生の仕方

一旦雲がどうして発生しているのか、から
【水蒸気を含んだ空気塊が上昇すると温度が下がり、やがて飽和に達する。その後も空気塊がさらに上昇すると、余分な水蒸気が凝結して水滴になったり、昇華して氷晶(小さな氷の粒)になったりして、雲ができる。この時、大気中の塵などが大切な役割を果たす】
これ、一番最初に購入する教科書からそのまんま抜粋しました
飽和?
凝結?
塵が?
いや、あたしの頭が飽和していますw
あたしなりに説明しますと・・・
水蒸気を含んだ空気の塊がありまして
それが、ふわふわと上空へ向かって行くと
どんどこ気温が下がってくるので、空気の塊自体は小さくなって
塊全部水蒸気になる=飽和
その後も上昇し続け、ある高度に達すると水蒸気が凝結=液体(水滴)になる
のですが
その時、空気中の塵
煙の粒や火山噴火による粒子、地面から吹き上げられた粒子、海水しぶきの海塩核など
がないと、凝結=液体(水滴)にはなれないのです
そんな水滴、氷晶が雲粒となって、集まって大気中に浮遊している=雲なんです
つまり、雲はこの核になるものがないと発生できません
この雲粒、直径0.001~0.1ミリ
雲1㎤中に100~1000個ほど雲粒が含まれています
なぜ浮いているように見えるのか?
雲粒は軽く、落下しても上昇する空気に押し戻されたり
途中で蒸発したりするからなのです

10種雲形

その雲
主に水平方向に広がる8種類の層状の雲と
主に垂直方向に発達する2種類の対流による雲とに分けられています

層状雲
上層雲 高さは5000m以上
 巻雲(すじぐも)
 巻積雲(うろこぐも)
 巻層雲(うすぐも)
中層雲 高さは2000~7000m
 高層雲(おぼろぐも)
 高積雲(ひつじぐも)
中層~下層雲 高さは地面付近から7000m
 乱層雲(あまぐも)
下層雲 高さは地面付近から2000m
 層積雲(くもりぐも)
 層雲(きりぐも)
対流雲
積雲(わたぐも) 高さは600~6000m以上
 積乱雲(にゅうどうぐも) 圏界面付近まで

層状雲は面積が比較的広く、この種の中で雨をもたらすのは
乱層雲になり
対流雲は面積は小さく、塊上に分布する特徴があり
雨をもたらすのがご存じ積乱雲です

いただいたお写真は・・
巻積雲や巻層雲、高層雲、高積雲辺りでしょうか?

+気流

雲が核となるものにより、集まって発生していて
それには種類がある
それも高度よって異なる名前がついている
そして、その雲が発生させるには初めに上昇する気流が発生しないと成り立たないのです
分かりやすいのが、山です
山など地形によって、流れが生まれて雲となる
上空ほど強い風が吹くので
ぽかっと浮いているように見える積雲と
さぁ~っとながれているような巻雲では、形が変わって来る
模様となる、といったところでしょうか?

予報士としての雲形

難しい話でしたね、ごめんなさい
ただ模様になるのは?て話なんですが
なにか、こう、簡単にお伝え出来なくて(汗)

ちなみに気象予報士で雲はどう活用されているのか
も少しふれておきますね
気象衛星観測で使われています
画像から雲長高度だったり
形状だったり
性状だったり
離岸距離などを観測されています
雲のパターンがあり
そこから温帯低気圧の発達期、最盛期などを読み取ったり
シビア現象発生からの予測につなげておられます
観天望気しながら
データにもたらされた実測や予測をあわせて予報をたてられている

なんてすごい仕事なんだ!!!!!!

今更ながら、知ったのでした、チャンチャン
そんなわけで・・
いただいたお便りのお返事になったかなぁ~

頭が久々飽和したので
しっかり夕飯、食べますよ!
なかなかいい勉強をしました
ありがとうございました
また、お応えできる範囲のことなら質問
お待ちしております~

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