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統失だけれど10日でITパスポートに受かった話

要点

6月3日に受験したITパスポートに合格。精神病持ち、体調不良、試験勉強に充てられるのは10日間だけ、独学、事前知識ほぼ無しの状態で総勉強時間55時間にて、685/1000点で合格しました。


ギリギリだけど合格!

前提条件

自分がどのくらいクソなのかを書き出しておく。はっきり言って勉強は嫌いじゃないが、点数を付けられる物事に対してはいつも成績が芳しくない。

  • 34歳の無職(失業保険で食いつなぐ)

  • 統合失調症を患っている

  • 体調の良い日がほとんどない人生

  • 絶望的に頭が悪い

  • 人生最後の挑戦だと思ってITエンジニアを目指し始めたところ(特にプログラミングはまだ何も出来ない)

  • ちょっと頑張るとすぐに体調を崩す

  • 病気と向精神薬の副作用で、頭が正常に働かない時もある(ブレインフォグ)

  • 気圧に弱い

  • それでもITの資格を沢山保有している友人が1人いる(勉強の仕方は教えてくれたが、分からないところは特に訊いていない)

  • こんなんでも受かった!٩( ᐛ )و

試験に至るまでの話

根っからのグズでありながらも完璧主義。4月頃に「エンジニアだったら体調悪くても在宅勤務出来たりするかなぁ。考えることは好きだし、他に出来そうな仕事も思いつかない。エンジニア目指そっ」という軽い動機から始まり、大型書店にて『スッキリわかるJava入門 第4版』と、入門的な位置づけの資格であるITパスポートの参考書兼テキストである『資格をひとつひとつシリーズ 令和6年度版(2024年) ITパスポートをひとつひとつわかりやすく。』を購入。

Javaのテキストを開くこともなく、Progateで勉強をした気分になり、気が向いたら(ほとんど向かない)ITパスのテキストを流し読みするだけの日々。7月末までにJava SilverとITパスの資格をとればいいや・・・と思っていた。

時は5月23日の夕方、友人たちと交流をするLINEのグループで唐突に「三原さん、6月3日にITパス受験しましょう!」と告げられる。ろくに機能しない頭でも、瞬時に受からない理由が10個は上がってくる。もっと余裕を持って勉強したい、自信をつけてから試験の申し込みをしたい・・・などなど。

しかし同時に「アタイ、試されているな。多分この程度の試験でも受からなければIT業界ではやっていけないかも・・・」と思い、かなりイヤイヤながら6月3日、それも一番遅い時間帯である18時の試験を申し込んだ。受かるんかいな?

まだテキストを一周しかしていないのに。

主な勉強法

使用した道具

これだけ。

10日間をどう頑張ったかは、10日間の軌跡の項で説明するが、簡潔に言えば
テキスト2周通読、過去問を令和6〜から遡るように平成30年度まで解く(年度によっては3回解いたのもあれば、1回しかやっていないものもある)それと模試2回分だけ。試験当日、直前まではテキストの「試験対策のコツ」と「試験に出るのはコレ!」という項目を一気に2周分読み返した。

特に意識したこと(戦略)

なんせ試験まで日数が無い。幾ら無職で1日中ヒマ、特に普段はノルマのない奴からすれば勉強に充てる時間はあるだろう。と思うかもしれないが、本当にいつも調子が悪く、日によっては動けないくらい駄目になる時もある。残り10日間と書いたが、そういうのを踏まえると実質6,7日くらいしか残されていない気がしていた。

パソコンを使っての回答で、もっと言えば4択問題である。最悪分からなければ勘に頼る、別に満点をとる優等生を目指しているわけではない、受かれば良いというスタンスでの戦略は

初見の用語を限りなく減らすことだった。この試験、実はストラテジ/マネジメント/テクノロジ と三分野で構成されている。感覚的には全100問の内、10題くらいは計算問題が出る。合格点の相場は60問合っていればOKと言ったところなので、最悪計算問題は全部落としても知識問題でカバー出来るのである。

知識問題の内、用語に関する問いは「この用語の意味、略語はどれか」とその逆である「この略語の正しい説明はどれか」ばかり。時折正しいものを複数選ばせる問題もあるが、4択の内2択にまで絞れたら正答率は上がる。

なので、まとめると
テキストを2回読む(真剣に読まなくて良い、但し1回辺り6時間以内の読破を目指す)ことで過去問や試験問題を見た際に「あ、なんかこの用語見たことはあるな・・・」くらいのレベルに持っていく。

計算問題は回答や解説を熟読してみて理解出来れば(何も見ずに答えを導けるようになったら)次以降は出来るようにしておく。中学レベルの数学の問題も出たりするが、それすらも分からなければ捨てて良い。特に財務諸表から金額を算出する問題は出ても1問、完璧に理解するとなると簿記の知識が要求され、キリがない。身も蓋もない言い方だが、感覚的に明らかにおかしい数値を選択肢から外し、勘で解くと案外当たることもある。

知識問題、これだけは確実に抑える。そもそも普段スマホをいじっているような人でも初めて過去問に挑戦すれば20点は得点出来るような内容の試験である。AIが何かとか、最早説明不要なくらいに知られているし、身の回りのデバイスに当てはめて考えてみれば格段に覚えやすくなる事柄が沢山ある。平成30年度まで遡るように解いていった感覚としては、時事的に流行りの概念が出題されていると思うことが多々ある。古いものだとブログのRSSやトラックバック(今はSNSが主流で、なにそれ?って感じだ)が出てくるしLTE(4Gの時のスマホの回線)なんか5Gが主流の今頃になっては古い。直近では生成AIが流行りなので、ディープラーニングやニューロネットワーク、ハルシネーションという用語が頻出する。なので、身近な用語は必ず得点するように。

個人的に一番苦労したのが、アルファベット3文字とかの略語である。API,M2M,SCM,ISMS,MA,SLA,………挙げればキリがない。そこまで馴染みのない単語は使われていないので、何の単語の略かが分かれば充分に回答は出来る。面倒ではあるが、早めに過去問を一通りやった上で知らない用語をチェックしていった方がベター。自分はテキストの巻末にある索引を見て何の略かを思い出す訓練をしていた。

そして本番試験は回答時間が120分、つまり2時間だ。全100問、それを確実に早く解き、見直しが出来る余裕が欲しい。なので過去問は基本的に90分で解くように心がけていた(見直しはせず、100問回答したら即採点)


要するに過去問を短時間で正確に解く訓練をするだけである。
ちなみに、1回目は正答率60%,2回目以降は85%を目指して取り組んだ。

10日間の軌跡

5月23日に試験の申し込みをしてからの怒涛の10日間を振り返る。その日に何をしたか、くらいのことしか書かないので読み飛ばしても良い。

5月23日(申込日)

申し込んだのが16時頃。その時点でテキスト1周目を終えて2周目の40%まで読み進めていた程度に過ぎない。なのでここまではほぼ勉強時間に含めていない。

申込後は焦燥感に駆られ、合計1.5時間の通読。一応申し込み前に1時間テキストを読んでいたのを含めて、この日の勉強時間は2.5時間。

24日

休憩を挟みつつ、3.5時間の通読にて2周目読了。早速ダウンロードしてきた過去問の令和6年度のPDFを、iPadを用いて2時間かけて回答した。見直しに1時間弱かけ、出来具合はこんな感じ。

この時点で48点。手書きでの回答にこだわっていた(無駄)

次もPDFで令和5年度を解く。同じような回答の仕方だが、6年度の見直しの効果が少しはあったのか、55/100をマーク。ちょっと見直しをしようと思ったが疲れて就寝。
勉強時間9時間。

25日

以前からこの日はフルに遊ぶ予定だった。大人になっても宅飲みである。午前中は部屋を掃除し、大体15時からずっと酒ばかり飲んでいた。なので
勉強はしていない。テキストすら開いていない。

26日

飲み過ぎによる頭痛。それに加えてどうも気圧にやられたのか、ロキソニンを飲んでも治まらず、起き上がるのも困難で完全に一日を無駄にした。この日もしも具合が悪くなければ、多分試験日までに過去問を令和の分は全て3周出来たと思う。
勉強時間0

27日

令和4年度を大体100分で解き、30分くらいで見直し。2時間くらい休んでから90分近く間違えた問題に理由や解説を書き込む。一度は解いたのだからと、復習を兼ねて令和6,5年度を一気に2.5時間で解く(過去問道場)。
正誤などは回答後にcsv形式でダウンロード出来るので、とりあえず保存。その日にやったことだから!と4年度の2回目に1時間かけて挑戦したら95点をマーク。自己肯定感が上がる。
8.5時間勉強。

28日

あまりにひどい低気圧。頭痛、倦怠感、生きているだけで精一杯。ロキソニンを飲んで安静にしていたら夕方に。なんとか食事を摂って、令和3年度を解く(過去問道場)。ただし体調は悪いので、100問回答するのに2.5時間かかる。
勉強時間2.5時間。

29日

1時間で昨日の復習。大好きなコーヒーのストックが無くなったので、ロースタリーに買い出しへ。14時には近所の図書館に着き、約100分ほどで令和2年度を解く(手書き)。夕食を作ったりして食べたあと、小一時間くらい復習。21時頃にアクシデント発生とのことで、友人の家に急遽駆けつけることに。自分含め3人で話し合い、ビールを飲んだりしたらそのまま泊まらせてもらう。
4時間勉強。

30日

友人の家で勉強させてもらいながら、やり方の改善を指導してもらった。昨日のアクシデントのショックがまだ続くようで、3人で一日のんびりしよう、但し三原は勉強しろという流れに。
どうせ試験はパソコンを使うのだから、手書きで覚えるのは時間の無駄だと教えて貰い、自分なりのやり方があるのに・・・と思いながらしぶしぶ切り替える。スマホでも過去問道場は使えるのだが、なるほど確かに圧倒的に道場の方が早い。


間違えた過去問にチェックを手書きで入れる効率の悪さ


令和2年の復習、令和元年度、その見直し、そして平成31年度を解く。
一度夕食を食べに近くの商店街のラーメン屋に行き、戻ってから酒を飲みながらPS5のゲームをやらせてもらった。大丈夫か自分・・・?
中断していた31年度を解き終え、採点をして少し話し合った後に帰宅。
一応5.5時間勉強。

31日

謎の疲労で14時に起きる。この日も気圧にやられたんだったか。やる気が出ないなぁとか思いつつ、なんとか平成30年度を2.5時間かけて解き、採点と確認。そこで力尽きた。
勉強したというよりも、2.5時間頑張ったに近い。

6月1日

昼頃に起きる。とうとう6月。明後日は試験。平成31年度2回目を90分で解き、1時間かけて復習。風呂に入ってリフレッシュし、改めて気合を入れる。平成30年の2回目に挑戦し、30分で採点と見直し。22時辺りに「今から7時間勉強するまでSNS禁止!」と言われて30分だけ総復習。つまり令和6〜全部の問題を振り返っていった。とは言っても流石に30分で全ては無理。日付が変わる頃に寝る。
6時間勉強。

2日

嘘だろ、試験明日じゃん!「7時間は勉強してください!」と言われたのが妙に心に響いたのか、がむしゃらに勉強をする。頭が痛い、だるい、そういう頑張れない要素がMAXだが一日くらいならば気合でどうにか出来ると分かった。かなり無理に無理をして、勉強をしたのだがもう学習効率だの言っていられない。とりあえずどの過去問を解いても70点くらいは取れるようになったので、このまま行くしか無い。
3時間かけて令和の分を全て復習し、荒業で1回分を60分かけて令和6,5年の3回目を解く。そして道場の機能である「過去問のシャッフル」で令和の分をランダムで100題に挑戦、令和4年度3回目、3年度2回目を解き、ここまでで間違えてきた問題だけを1時間かけて見直す。それから90分ほどで模試に挑戦し、まぁまぁの点数をとったが地味に不安が残る。とっくに日付は変わっていたが2時間ほどあらゆる復習をして3:15に寝る。
11.5時間勉強。今年一番勉強した。

3日(当日)

朝の6時くらいに緊急地震速報のアラートが鳴り、びっくりして目覚める。全然寝られねぇじゃねぇか、しかも揺れを感じないしふざけんなよとキレ気味になる。最悪の目覚め。11時くらいまで二度寝しようかと思ったが9:30に起きる。
あいまいに理解していたキーワードを抽出し、食事を作る時間も惜しいのでコンビニの弁当で済ませた上で一気にテキストを読み返していく。分かるものは飛ばす。大体16時過ぎのバスに乗れば余裕を持って会場には着くのだが、出発前に最後の模試に挑戦。83%をマークし、A-の評価。まぁいけるっしょ。今ぐらいになって「もっと勉強しとけばよかったー・・・・!!」となる。バスの中でもテキストに高速で目を通し、試験会場に入れる17:30まで1時間くらいはあったのでエクセルシオールカフェでみかんジュースを注文。コーヒー好きでも試験前に飲んだらトイレが近くなるのは分かっているからだ。

カフェで最後のテキストの追い込みをかけ、いよいよ会場へ。試験中の出来事などは次の項に譲るが、あらゆる困難に直面しながらもなんとか合格。

こうして試験までの総勉強時間は55時間であった。

ちなみに解いた過去問の成績は手書きながら、表にまとめてある。
〇〇/〇〇/〇〇と小さく書いてあるところは、ストラテジ/マネジメント/テクノロジの正答数。


成績。ここで6/2の勉強時間が10.5になっているが、これは途中経過の報告であり、そのあと1時間勉強をしている。


試験会場で対策すべきこと

梅雨という時期なのか、当日も夕方から雨が降ってきて若干だるい。試験開始を18時で申し込みしたのには理由がある。朝だと通勤ラッシュで疲れる、昼頃だと食事のあとで眠くなる。そういった理由で18時にした。

ところが当日の早朝に地震があったせいでろくに眠れておらず、寝起きの時点で調子が狂う。
時間に余裕があったから最後の追い込みで合計3.5時間の勉強をしたのだが、逆に頭が疲れてしまったのかとんでもないことになる。

30分前に会場の受付で手続きをし、15分は控室で自由に出来ると案内された。周りにロッカーが沢山あり、受付で鍵も渡されたがどのロッカーに使うのか理解が出来なかった。緊張もあったかもしれないが、薄々持病が悪化しているヤバい状況に突入しているのは間違いなかった。

ハンカチ、ティッシュ、目薬以外の持ち込みは全て禁止されており、そのためにロッカーがある。(会場に依るかも)
試験会場に入る前に「あ、ここのロッカーだったんだ」となんとか分かったが身分証明書で本人確認をして「12番の席へどうぞ」と言われたがどこなのか見つけるのに30秒近くかかり、うろたえてしまった。

確実に脳の状態が悪化している。もっと言えばIQが低下しており、言われたことが理解出来なくなっているブレインフォグが、よりによって今発生するとは。

席に着いて指示に従ってパソコンにログインをし、試験の注意事項や操作方法のマニュアルに目を通しても何が書いてあるのか日本語が読めないくらいにヤバかった。

いよいよ試験が始まり、1問目から回答していくのだが問題も何を訊いているのか理解が出来ない。それなのに周りは次へ次へと問題を進めていくのがマウスのクリック音から伝わり、余計に焦りが出てくる。

計算問題もいつもならば雰囲気で答えを導けるのに、試験に限って割り出した数値が選択肢になかったりして、もう発狂したかった。普通に合格点を取ればいいだけの試験ではあるが、どうもガチ勢みたいなのがいるらしく、開始から1時間もすると退室をする受験者がちらほら出てくる。まじかよ、こっちはまだ60問目だぞ。しかも空調が結構寒くて、Tシャツ、ワイシャツ、そしてパーカーまで着ているのにゾクゾクする。開始50分を過ぎた辺りから地味にトイレに行きたくなってきた。

たかがテストだ、全然勉強していなかったし出来るわけねぇだろ、諦めて気楽に行こうぜ、全くパニックになっちまってしょうがねぇなあ、落ち着け三原・・・などと自分に暗示をかけながら、どうにか全問解き終わった時点で残り時間は18分。

自分でも説明出来ないが、一通り解き終えて見直しに入った瞬間、急に日本語が読めるようになった。1問辺り30秒で見直しをしていく。さっきまで理解不能だった問題が何故か理解出来る。計算問題は全部捨て、回答漏れが無いかを確認した上で37問目まで見直したところで試験終了。5問は訂正出来たと思う。

ぜってー落ちた・・・
よりによって、この大事な場面で頭のパフォーマンスが低下するなんて・・・

そんなクヨクヨさせる余裕すらなく、瞬時に点数がディスプレイに表示される。ストラテジ/マネジメント/テクノロジ それぞれの配点が300/1000以上であり、総合点が600/1000以上である必要がある。パッと見では「受かったのかな」と思ったが、自分は良く勘違いを起こすし況してや今は脳の機能が低下しているせいで、得点すらもまともに読めなくなっている。点数の後に「結果は公式サイトにログインしたら確認できますよ」みたいな案内があったのをどうにか読み取ったので、会場を出てロッカーから荷物を取り出して帰る。ビルの入口付近にベンチがあったので、そこでITパスポートの公式サイトから改めて確認し、友人達のグループチャットにスクショを送って確かめてもらうまで合格した実感は湧かなかった。

まとめると

  • 試験前に水やジュースをやたらに飲むな

  • あれだけ着込んでも空調が寒い!

  • 普段使っているパソコンと違うパソコンに触れるので、感覚が狂う

  • 夜に試験があるのならば、昼飯を食べた後は30分くらい仮眠をしておくべきだった

  • 少しでも体調に異変を感じたら、頓服薬を持っている場合は服用しておく

  • 受験料は7500円なので、1問75円だと考えたら諦めかけていた心が「元を取ろう!!」と思えるようになったのは良かった

  • たまたま早朝に地震があったが、試験前日は早く寝よう

  • 文字のサイズを変更出来る設定があるのだが、少し大きくしておいた方が見やすくて能率が良くなると思う


やってよかったこと

IT資格に強い友人が言っていた「一日4.5時間勉強して試験までに45時間分やれば受かるよ」みたいな発言。経験則から来ているのかもしれないが、受かるまでは根拠が理解出来なかった。
バチバチに石橋を叩いて渡る性格の自分からすれば、「いや、一日9時間は必要だ!なんせ自分は馬鹿なのだから!」と考えていたが、一応こんな能率の悪い学習方法と詰め込みでも考え方ややり方を変えたら受かったので、改めてやってよかったことを書く。

  • 勉強時間は100〜150時間は嘘(そこまでやるべきことがない)

  • 常に体調不良の自分でも10日で受かったので、特に心身に問題の無い方は1日3時間を2週間分やったら試験!で良いと思う

  • 過去問道場をとにかくこなす

  • 学習記録をつけておいたこと

  • 友人基準の45時間を上回る勉強が一応出来たこと

  • 想定外の何が起きても良い日を2日は用意しておく


やらなくていいこと

これ、やらなければもっと高得点取れたんじゃないかなーと思うこと。いや、ホントやらなくていいよ。

  • 飲酒→実は10日間で酒を飲んでいない日が2回しかない。試験前日もなんだかんだで飲んでいた。というか、飲みながら勉強していた。

  • 喫煙→大体の試験会場って近くに喫煙所ないんだよね。勉強期間中は一日10本超えていたし、ホント無駄。でも無いと頭が回らない。ちなみに統失はニコチン、カフェインに依存しがちではある。(個人的には常に頭がぼーっとするため)

  • 手書きのノートにまとめる→友人から指摘された。どうしてもまとめのノートとか作りたくなるじゃん。教えてもらうまで知らなかったんだけれど、過去問道場ってアカウント登録しておくと間違えた問題だけの復習とかも出来るらしいんだよね。「らしい」って実際そこまでやっていないからさ。結局過去問のPDFにiPadで手書きの正誤とか間違えた理由とか書き込んでいたけれど、どうせ大して見返さないんだよね。いや、おじさんだからスマホとかのデバイスだけで勉強するっていうのは、勉強した気にならないのよ。手を動かしてナンボみたいな。ホント無駄。クイズ感覚でスマホからでも過去問道場やったほうがいい

  • 平成30年度よりも古い過去問を解く→実は本番の試験でも、過去問と全く同じ問題は出るんだよ。それならば全部の過去問をやっておくべきじゃないの?って思うけれど、タイパが悪い。極めたいならば構わないが、合格するのが目的だったら30年度までで十分だと思う。賢い人なら令和の分だけやれば余裕でしょう。ホント無駄。

  • 分からないことを徹底的に調べる→過去問道場は解いたら即正誤と解説が出てくる。少なくとも同じ問題を3回やっていれば大体は理解出来なくても覚えられる。テキストの熟読も不要。言葉に慣れるくらいの気持ちでOK. それこそ会計分野で得点するために簿記とか、或いはマーケティングの勉強、アルゴリズムまで手を出したらキリがない。だから使ったお金はテキスト代と受験料のみ。テキストも2回通読して、終盤でパッと分からない単語を索引見ながらチェックするためにしか使っていない。過去問集を買うとか論外。ホント無駄。

  • 暗記(単語)カードの作成→だから過去問道j..  スマホあればそれで完結。ホント無駄。単語カードアプリで入力して作成するのも不要。電車乗っている時でも道場やっていればヨシ。歩きスマホはやめような!


もっとやればよかったこと(反省)

  • コンスタントに勉強する→勉強した日としない日のギャップが大きすぎた。確かに頑張った日もあったが、極端過ぎる。やはり理想は友人の言う一日辺り4.5時間が妥当。

  • 令和の分は過去問3周する→これに加えて当日の頭のトラブルがなければ75~85%の得点は出来たと思う。まぁ受かれば良いとは言え、心に余裕は持っておきたいところ。相当弱点を克服できたはず。

  • 理想としてはさっさとテキスト2周通読、令和を3回分、前日は試験に備えて間違えたところのチェックとテキストを眺めるだけにしておきたかった→慌てるとああいうことになるんです。

  • 年中通して快適な時期は無い、それでもやるしかない→花粉が舞う春を経て、梅雨、台風、そして低気圧。死人が出るほどの酷暑の夏を乗り越え、やっと秋になって過ごしやすくなったかなと思ったら日照時間が短くなり寒いし風邪が流行る冬がやってくる。そしてまた春・・・の繰り返しで、はっきり言って年中調子悪い。ITパスポートみたいな一年中ほぼいつでも受験出来る資格試験は、やはり自分のコンディションがベストな時期に受けるのが理想かもしれない。それでもこれだけの悪条件の中、ほぼ10日だけで合格することは出来た。頑張れる時は頑張ろう!٩( ᐛ )و


まだチュートリアルをクリアしただけに過ぎない

友人の厳しくも適切で理に適ったアドバイスのお陰で、たったの10日間でITパスポートに合格した。自分は言われたことをそのまま実践しただけである(それすらまともに出来ないから本当に困っている)

従来の自分は、試験勉強には2ヶ月は必要で、しかもアホだから満点を取る気でやらないと落ちるとまで思っていた完璧主義者だった。
一応これでもほぼボーダーフリーの大学卒ではあるが、ご覧の通り現在無職でオマケに統合失調症という最低の人間である。労働的な意味でも働いていないし、病気でろくに頭も働かない。「時間は腐る程あるからいいよな」と思うかもしれないが、現実として薬の副作用も相俟っていつも調子が悪い。まともに活動出来る時間は圧倒的に健常者よりも少なく、そんなハンデがありながらも今回のようなちょっとしたミラクルを起こせたことに驚いている。

こんなマイナス要素のフルコースみたいな自分ではあるが、今は人生最後の職業選択だと覚悟してITエンジニアの門を叩いた。いいかい、ITっていうのはこんな感じなんだよ、と最初の敵であるITパスポートというザコ敵の倒し方と基本的な操作を実践的に教わり、僅かではあるが初心者にとっては大きな経験値を獲得した。

ここから先は各プログラミング言語の資格という中ボス、職業訓練校でのレベル上げ、実績やポートフォリオで全身を装備し、就職を決めるまで一時も気が休まらないRPGのようで無理ゲー要素強めの人生を攻略していくことになる。その後も永遠にゲームはアップデートを繰り返し、「エンジニアは一生勉強」と言われるように、もしかしたらエンディングが用意されていない世界なのかもしれない。

知能低め、体力皆無、取り柄無し、所持金〇〇円、状態:どく という初期状態のパラメータが著しく芳しくないプレイヤーを選択してしまい、絶望していた時期もあったが見方を変えれば如何にゲームオーバーにならないかを楽しむ、難易度の高いゲームでもある。

冒頭のザコ敵を倒すだけでも10日かかったと言える。それでも要領さえ掴めば大分楽になることを学んだ。友人がいなかったら、こんなチュートリアルでも2ヶ月かかっていて、もしかしたら挫折していたかもしれない。
自信はついた!さて、次の敵はどんな風に調子を狂わせてくるのだろう。

まいったね、ワクワクしてきて寝込んでいる場合じゃないよ。友人、戦い方を教えてくれてありがとう。いつか成長した姿を見せられるといいな、待っていてくれ、すぐに追いつくから!!

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