見出し画像

私が子どものころ、桜は入学式のころに咲くものでした。
いまは年々開花が早くなり、卒業式のころに咲くようになってきましたね。

世の中には、地球温暖化なんてうそっぱちだと言う人もおりますが、温暖化云々はさておき、桜の開花時期をみても確実に気温は上がっていると思います。

縄文時代の気温は、いま(といってもリアルに今ではなく、現代という意味でのいま)より気温が2~3℃高かったと考えられています。
それは当時の植生や化石などを調べてわかっていることなのですが、2~3℃高かった、という説が唱えられてからすでに2~3℃高くなってるんじゃないかと感じます。

縄文時代、海はいまより内陸まで入り込んでいました。縄文海進てやつです。
私が住む市は海から80キロ以上内陸にありますが、市内の高台からは縄文時代の貝塚が出土しています。
貝塚というのは、ふつう海(だったところ)沿いにできます。
つまり、縄文時代には80キロ以上内陸まで海が入り込んでいたわけです。
当時の気温が2~3℃高かったことで、海面が2~3メートル高かったためだそうです。
映画『天気の子』では、雨が降り続いて東京が水没していましたが、気温が上がることでも水没するおそれがあるということですね。

それでは気温が上がらないようにするにはどうしたらいいのか。
化石燃料を使うのをやめるのが手っ取り早いですが、なかなかそうもいきません。
自分の生活だけ見ても、ガソリン、電気(火力発電)、ガスを使いまくりです。
これを全部やめて、昔のくらしにできますか?
できる!と豪語する人もいるでしょうね。
でも私には無理。便利なくらしは手放せません。

ではどうするか。
自分にできることはなんだろう、と
世界中の人が考えることではないでしょうか。
ひとりひとり、自分のできることをさがすだけでも
ちがうのではないでしょうか。

ペットボトルを買わないようにする人もいれば
地産地消をめざす人もいてもいいでしょう。
鉛筆1本を大事に使うことでもいいし、
ノートを最後まで使うことでもいいと思います。

そうしていつか、物言わぬ植物たちも
気持ちよく花開く日がきますように。

桜の花を見ながら、こんなことを思ったのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?