「満月の日」ツォクが、満行しました(10/9)
薬師八仏の儀軌と阿弥陀如来の遷識法、そしてグル・リンポチェを本尊としたツォク供養をすべて満行いたしましたので、お知らせします。
今回もサポートいただきありがとうございました。
ツォク当日(10/9)の満月はあいにくの雨で眺められませんでしたが、前日の夜に美しい月を見ることができました(巻頭の写真)。
昼過ぎから修した薬師八仏の儀軌は、今年2月の法要で用いたものと同じです。
https://note.com/migyur/n/nd5db3c09260b
「薬師八仏の儀軌」はジャムグン・ミパム(1846–1912)が編纂されたもので、釈迦牟尼仏や薬師仏を含む八仏への供養・懺悔がひたすら書かれています。
そして薬師十二神将・四天王・梵天・財神などへの祈願も含まれています。
薬師八仏の灌頂もチベット仏教には存在し、以前に受法しています。
この儀軌も昔、チベットの僧院長からテキストの校正を依頼されたことがあり、以前からご縁のあるものでした。
3時間以上かかる長い祈祷のため、独りではなかなかできないのですが、今回は寺院の中で共修したので最後までやり遂げることができました。
講員さまやサポートいただいた方の中で病や体の不調を抱えている方いらしたら、快方へ向かうよう、薬師仏の御加護を祈念しました。
薬師仏は十二神将、梵天、帝釈天、四天王といった護法尊を従えておられるので、あらゆる方面からの御加護がもたらされます。
薬師仏は現世を生きる上では最強の尊格だと、私は考えています。
しかし「護法」なので、私たちに仏教徒の心構えがないと、きちんと御加護は受けられない可能性はあります。
そこで日々、最低でも三宝に帰依し、菩提心を起こし、やさしい心を起こすことをお薦めします。
午後10時からの遷識法は、師のアドバイスどおり、今月も「死者への祈り」バージョンで行ないました。
最後はツォク供養をして、日付変わって0時半にはすべてが終了しました。
本日(10/10)は浅草寺に赴き(徳川家光公が再建を命じたという)薬師堂にてまた法楽を上げてきました。浅草寺の本堂にも昇殿して法楽を上げさせていただき、講員さまの引き続きの御加護をお祈りしました。
10月25日(火)は新月にあたるため、ツォク供養などの一連の儀軌を執り行ないます。しかも当日は日食が起こるため、善を積むにはうってつけの日とされます。そこで日食が始まる午後7時過ぎからの供養を考えています。近づきましたらアナウンスしますので、よろしくお願いいたします。