「冬至の日」除災儀軌の、お知らせ ※無事終了(12/22)
今年も冬至がやってまいります。令和3年は12月22日(水)が冬至に当たります。昼が1年で一番短く、夜が一番長い日となります。
国立天文台(日本)の暦ですと、22日の0時59分(中央標準時)に冬至点(太陽黄経270度)へ達するとされていますので、より正確には21日(火)の深夜が冬至入りということになります。
太陽の運行と関係する「冬至」は、特に中国やヨーロッパで重視されてきました。たとえば中国では、古代から皇帝が天を仰ぎ祖先を拝してきた日であり、官僚にはこの日に休暇が与えられたと言われます。
日本では、陽の気が一番弱まる日とされるので、かつて宮中では鎮魂帰神をしてエンパワーメントしたとも言われます。
冬至から立春にかけて日本の寺社では「善星皆来」「悪星退散」として星祭を催行するところもあります。「夜が一番長い日なので、星がよく見えるこの冬至を選ぶ」という説もあります。
冬至~立春の間は霊的に弱くなりがちな期間といえるので、エネルギーの復活と強化を願って、気吹乃宮では21日(火)深夜12時(日付が替わって22日0時)より、息災・増益に適したツォク供養を含む儀軌を執り行ないます。
また冬至に唱えるとよい経文である「法身普賢仏祈願文」を唱えることで、皆さまの(ご先祖様を含めた)罪業浄化をはかります。
また翌22日の朝にはサン供養(チベット式柴燈護摩供)と、般若仏母・獅子面ダキニの除災儀軌を執り行ないます。
※「法身普賢仏祈願文」とサン供養については過去記事を参考ください:
・2020年12月24日
賛同いただける方は今回も「サポート」という形で、お気軽に供養へご参加ください。
今回もサポートいただいた方は、祈願主のお名前で供養用の特別な燈明(チューメー)を、朝まで仏前にて供養させていただきます。よろしくお願い申し上げます。
(12/22 23:30更新)
冬至に関する一連の法要がすべて満行しましたので、ご報告します。
今回もご賛同・サポートいただきましてありがとうございました。
22日の深夜は、神事よりスタートしました。
今回、奈良の大神神社から新しい御札を戴いてきたばかりでしたので、冬至の日の祈祷に合わせて、サポーターの皆さまのお名前を御神前にて奉告し、願意をお伝えしました。
それから冬至の時刻に合わせて「法身普賢仏祈願文」を何度も詠唱しました。この経文には輪廻の世界を浄化し、私たちの罪業を浄化する強力な加持があります。サポートいただいた方々をはじめとする生きとし生ける者の罪業が消滅し、心の本源にとどまりますよう、祈念しました。
グル・リンポチェを本尊とするツォク供養を含む儀軌は深夜1時と、日付変わって22日の午後9時からの二座、厳修しました。
また獅子面のダキニ(上の写真)と白傘蓋仏母、般若仏母の除災儀軌を朝と晩に修法しまして、サポーターの皆さまの除災を祈念しました。
また22日の正午にはサン供養を焚いて、供養と年末の浄化を致しました。
サン供養(リウォ・サンチュウ)とは、香煙を三宝・土地神に供養するチベットの伝統儀式です。「柴燈護摩供」と訳されることもあります。
チベットにも護摩がありますが、護摩と違ってサン供養は炎を立てず、煙を重視します。
サン供養には積善だけでなく、土地の悪霊等の呪詛返し、不吉祥を跳ね返すといった「除災」の要素が多く入る、とてもパワフルなものです。
日本国の国土安泰と、疫病の鎮静化、サポーターの皆さまの障害が速やかに取り除かれるよう、修させていただきました。
今年のツォク供養は12月29日(ダキニの御縁日)を残すのみとなりましたが、今回(冬至)の法要は体力と気力を消耗するものとなりました(徹夜が堪えました)。それでもきちんと祈願・廻向することができたと自負しております。
皆さまの障害が取り除かれ諸願が成就しますよう、そして新たな1年を守護いただけるよう、引き続き祈念いたします。今回はありがとうございました。