チベット占星術で知る、あなたの守り本尊
はじめに
これからご紹介するのは、日本には見られないユニークなチベット式「生まれ年の守り本尊」です。
チベット占星術は、大きくわけて3つの系統が混然一体となっています。
すなわちインド由来の占星術(カルツィ)、中国由来の占星術(ギャツィ)、チベットで発展を遂げた占星術(プーツィ)です。
中でもインド由来の占星術は、密教経典「時輪タントラ」の教義が反映されているのが、大きな特徴です。
つまりチベット占星術には、仏教的な業(カルマ)の因果の考え方が根底にあるのです。
前世に積んだ業に基づいて今世が決定するという考えのもと、年・月・日・時に業の力がどうやってポジティブ/ネガティブに働くか、またそれを回避するにはどうしたらいいかを予測することができます。
チベット占星術には五行・八卦・九星・九曜・十二支・二十七宿などを用いますが、今回は簡単な「九星」(メワ・グ)に対応した守り本尊をご紹介します。
日本でいう一白水星~九紫火星のどれに属するかで、本尊が決まるものです。
九星は中国が起源と思っている方が多いかもしれませんが、そうではなく、起源はチベットに遡ります。
九星を指す「メワ」とは、文字通りの意味は「ホクロ」です。
ホクロとは生まれつき体に現われる場合もあるし、成長してからできる場合もあります。消える場合もあります。二次的な条件が重なって急に生じるものが、ホクロでしょう。それはこの九星の特徴をよく示しています。
どうか講員の皆さまの日々の修行と生き方の参考にしてください。
九星早見表
※自分が九星のどれに当てはまるかは下の早見表をを参照ください。
※特に自分の誕生日が西暦2月~3月に該当する人は、必ずロサル(蔵暦正月)をご確認ください。ロサルは年によって異なり、ロサルの前に生まれたか後に生まれたか(年を越しているかいないか)を知ることは重要です。表の右端(ロサル)を確認することで、ご自身の九星および干支をご判断ください。
※各星の説明文に登場する「関連のありそうな日本の神様」は、私(Migyur)の主観に基づいてピックアップされたものですので何卒ご理解ください。
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