フルブライト奨学金 合格の秘訣とそのメリットとは?
海外の大学(院)への入学に関心のある方々はたくさんいますが、大きな問題の一つが学費です。ただでさえ高い学費ですが、最近は円安で一層学費や生活費の捻出が困難になっているかと思います。
このため海外に留学する方々にとって、学費をどのように工面するかが最大の障壁となります。
英国では1年で卒業できるプログラムが多いため、学費の観点から、イギリスでの修士号取得を選択される方も多いのではないでしょうか。
学費の問題を解決するためには、奨学金を獲得することが1番の近道です。私自身も、運良く「フルブライト奨学金」をいただき、アメリカの大学院に約1年間留学しました。
今回は、フルブライト奨学金にどのように合格できたのか、そのメリットは何か、実際に提出した資料はどのようなものかについてご紹介したいと思います。
目次
1 フルブライト奨学金とは?
2 フルブライト奨学金を受け取るメリットとデメリット
3 フルブライト奨学金に合格するためには?気づきの点とは?
4 実際に提出した資料
1 フルブライト奨学金とは?
アメリカで大学院を目指される方の中には、フル奨学金のことをご存知かと思うので、細かな説明は省略したいと思いますが、日米教育委員会のHP以下の通り記載されています。
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フルブライト・プログラムは、奨学生に対してそれぞれの専門分野の研究を進めるための財政的援助を行うとともに、何らかの形で日米の相互理解に貢献できるリーダの養成を目的としています。従ってフルブライト奨学生は各自の研究活動を行うだけでなく、それぞれの留学先や地域社会・文化等の様々な活動に積極的に参加することで両国に対するより一層の知見を広める事が期待されています。また、帰国後も同窓生として専門性の高い職業あるいは私的な活動を通して、直接的・間接的に日米関係の向上に貢献することが期待されます。
日米間のフルブライト・プログラムは所属機関・居住地・人種および信条に関係なく応募者個人の資質に基づいて選考する一般公募の奨学金制度として国際的な評価を得ています。
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日本だけでなく、世界100カ国以上がフルブライトプログラムに参加しており、世界で最も有名な奨学金プログラムと言えるかもしれません。
実際に受け取ることができる金額は以下の通りです。
「1年目:原則として12カ月。1年プログラムの場合は終了時まで。
※2025年度より、授業料は全額支給。
2年目︓授業料、生活費等すべて含め 「上限25,000ドルまで」更新の可能性がある。更新は1年目の学業成績、財政援助の必要度などで決定するものであり、自動的に更新されることはない。 追加資金援助の可能性あり(注釈参照)。
3 年目以降の奨学金の更新はない。」
私が受給していた頃は授業料は年額4万ドルまででしたが、なんと2025年年度からは授業料を全額受け取ることができるようになりました。
多くの大学院の授業料は4万ドルを大きく超えているので、これはとても大きな変更です。
申し込みに必要な提出資料は以下の通りです。
願書
履歴書
英文成績(在籍)・卒業証明書
英文推薦状3通
TOEFL/IELTSスコアレポート
英文推薦状の取得には時間がかかりますので前広に準備することが不可欠です。
実際にサポートを受けられるものは以下の通りとなります。
学費に加えて、生活費(滞在先の都市によって上下しますが、日本人が多く行くような大きめの都市では大体2500ドル程度)、住宅手当、家族手当、渡航費用補助、荷物手当、フルブライト保険、コンピューター手当、(英語力がある程度に達してない場合には)英語研修への参加補助など、至れり尽くせりの奨学金となります。
https://www.fulbright.jp/common/img/pdf/scholarship/information_2024.pdf
2 フルブライト奨学金を受け取るメリットとデメリット
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