見出し画像

教員の有給休暇-学校が日程を指定できるか。

初めて、公立高校で常勤講師をしています。
びっくりすることも、多々あります。
学校の一斉休業日に教頭から「有給で対応して下さい」と呼びかけがあったことも、その一つ。
え?有給休暇の取得日を学校が指定する?

有給休暇は「計画的付与」ができるらしい。
導入するには、「就業規則への記載」と「労使協定の締結」が必要。
任期初日の4月1日、「労働条件書」を下さいと教頭に申し出ると、そんなものはないと言われました。
文書化した就業規則も渡されず、有給休暇は何日ありますか?と問うと、口頭で申し渡されました。
口頭で伝えられた年休日数の中に、学校指定日が含まれるという説明は、ありませんでした。
公立学校は、やはりブラック業界。労基法には則っていない。

また、ネット上で県に有給休暇の申請をするシステム。
これが、教員本人でなく教頭が「代理申請」できる。
本人が「この日は年休でない」と思っても、勝手に年休扱いにされることが可能。
年休が代理申請されたことを、本人に通知するシステムはないので、ある日、システムにアクセスしたら、◯月◯日は自分が年休扱いになっていた、ということに。

時間休を取らず、勤務時間中、銀行や郵便局に私用を足しに行くことは、できる。
でも普段、昼休みをきっちり取れず、10分〜15分で昼食を掻き込み、昼休み中に職員室を訪ねる生徒対応をする日々だから、それと相殺されると思う。

公立学校にはタイムカードがないので、朝礼に遅れてくる教員もあります。
それが、生徒対応のため遅れたのか、私用なのか、誰にも分かりません。

生徒という人間相手の仕事には、時間の線引きが難しい。
私も、残業代もつかず、臨採のため来年度も就業できる訳でないのに、終業時刻後まで、生徒と話し込んだことがあります。

せめて、学校休業日は年休にカウントせず、年休は自由に取らせて欲しい。
事前説明もなかったのだから。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集