PdMとして自分がやる/やら判断をするにあたって考えてること
はじめに
こんにちは。画像をアップロードするだけで誰でも簡単にオリジナルグッズを作ることができるサービス・「SUZURI」のPdMをしている、マキヤマミルテです。
SUZURI事業部は、
①プロダクト改善や開発を担当するプロダクトチーム
②アイテムの商品開発を行うアイテムチーム
③PRや営業などを担当するリレーションチーム
の3つのチームで成り立っていて、私はPdMとして①のプロダクトチームに所属しています。
プロダクトチームには、日々のプロダクト改善に加えて、アイテムチームやリレーションチーム、場合によってはCSチームからなども、日々「こうして欲しい!」という要望が届きます。
その要望に対して、「やるかやらないか」そして「いつやるか」の判断をPdMがしていくわけなのですが、本記事ではそうしたたくさんの要望を日々どういった基準でどう判断しているのか、「やる/やら」にフォーカスして言語化したいと思います。
▼この記事を書くきっかけとなったチーム朝会での話
やる・やらの基準
基本的には、ざっくりですが以下の基準で考えてます。(会社として対応しなければいけないものや、他社が関わるものなどは除く)
やるもの
👍 ユーザーの課題が明確で、かつ、今のSUZURIの戦略に沿っているもの
これはプロダクト開発において5兆回くらい言われてることですが、「WHY」が明確で、かつ、それを「今の」SUZURIがやる意義があることを重視しています。仮に良い案だったとしても、今のSUZURIでやることではないなとか、そこにリソースを割くフェーズではないと判断した場合は、やらないと判断してます。
👍 SUZURIのコア体験(出品する、買い物する)の改善に大きく関わるもの
SUZURIにおけるコア体験を明らかによくするものについては、基本的にやらない理由がないと思っているのでやります。ただ、本当にそれで改善されるのか?については、コア体験の部分だからこそ要件の精査が必要。
やらないもの
😭 課題がユーザーではなく運営側起因になっているもの(業務改善を除く)
例:新機能が目立つように、ユーザーがよく見るページに全然関係ない導線を設置したり、文字やボタンを大きく表示したりする
誤タップ誘発、ファーストビュー外の見えないところでメルマガデフォルトチェック、突然の謎導線、無限ポップアップ...など、運営側の都合による施策はたくさんあります。ここまで分かりやすい例じゃなくても、「それってユーザーにとって何のメリットがあるんだっけ?」というものについては、基本的にはやらない判断をします。
😭 ターゲットが狭く、多くのユーザーにとっては不要な機能であるもの
例:かなり独特な使い方をしている1ユーザーの声を反映する
→インタビューなどでユーザーの声を直接聞くと、あたかもそれが全ユーザーの気持ちなのだという錯覚に陥る場合もあると思います。ただ、その改善をすることでその人以外だと誰が喜ぶんだっけ?ということが明確でない場合や、例外対応ばかりが増えてしまうケースについては、運用などでカバーできないのか、そもそも本質的な課題は何なのかが明らかにならない限りやりません。
▼顧客の声をそのまま反映してしまうと、「プロダクトの死のサイクル」へ...(『プロダクトマネジメント ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける』Mellissa Perri 著 吉羽龍太郎 訳 p.31より引用)
😭 SUZURIでやる意義がないもの
例:SUZURIにストーリー機能をつける
そんなの変だし。この一言に尽きるものは、やりません。もう少し深掘ると、その機能をSUZURIが作る意義はなんなのか?なぜ他のサービスではダメなのか?誰が喜ぶのか?SUZURIのビジョンやミッションに近づくのか?などが明確でない場合、「そんなの変だし」という判断になります。
▼Discord Japanの最高なツイート
まとめ
ということで、ざっくりですがいつもどんな基準でやる・やらないを判断しているのかを書いてみました。
時には要望に対して NOということもある(というかその方が多いかもしれない)PdMですが、その時どんなことを考えているのか、ということが伝わったら嬉しいです🙆♀️
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