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【天象の楽土】ジエモンとは一体何者だったのか

    どうも、Miguruです。今回は筆者のお気に入りカードの1枚であり、天象の楽土というカードパックで実装されたロイヤルのレジェンド枠の1枚である「天下の大泥棒(笑)・ジエモン」ついて色々話していこうと思います。

    一応先に言っておきますが、筆者はこのカードが大好きなだけです。決して運営へのネガや批判をする目的等はありませんのでご安心ください。

1.ジエモンの性能について

    現在Shadowverseをプレイしてる方なら一度は耳にしたことがあるでしょう、「ジエモンは弱い」と。しかし皆さん、今一度思い返してみてください。雰囲気や周りの空気に流されてジエモンは弱いと思っていませんか?そこで、まずはジエモンの性能について触れていきましょう。

4コスト 4/4 タイプ:指揮官・宴楽
    ファンファーレ  輝く金貨1枚を手札に加える。そのコストを0にする。その後、自分がこのバトル中に手札に加えた輝く金貨が3枚以上なら、このバトル中、自分のリーダーは「自分が輝く金貨をプレイしたとき、相手のフォロワーすべてに2ダメージ。相手のリーダーに1ダメージ」を持つ。リーダーはこの能力を重複して持たない。

    要約すると、条件(まぁそもそもこれが意味不明)を達した後に1度着地さえしてしまえばあのベレロフォンをも凌駕するリーダー効果を手に入れることができます。しかもいつでもその効果を発揮することができる0コストのスペルを加えることもできます。
    このようにちゃんと戦える性能は担保されており、とてもじゃありませんが皆さんが言うほど弱いと言い切ることはできます


2.ジエモンを取り巻く環境

    ここからが本題です。まずこのカードがバチクソ弱いと言われている最大の原因は「ライバルの強さ」にあります。彼が実装されて以降、環境で活躍したロイヤルのデッキを振り返ってみると、「連携ロイヤル」や「威光ロイヤル」、「財宝ロイヤル」、「マーズロイヤル」など強力なデッキが揃っています。なんかここ最近ずっとロイヤル優遇されてますよね。

    ここで思うことはただ一つでしょう。

あれ、ジエモンが入る隙なくね…?

    その通りなんです。マジでこの大泥棒(笑)が環境で見ない理由がここに詰まっていると言っても過言ではありませんってレベルです。
    先程述べたデッキ達に見られる強みとしては、「銃士の誓い」や「華の大将・タケツミ」、「千金武装の大参謀」等による盤面制圧や「忠義の剣士・エリカ」や「戦慄の海賊旗」、「ヴァリアントフェンサー」を駆使した特大打点が主なものとなっています。細かい分岐が多く存在しているのもロイヤルっぽいとも言えるのではないでしょうか。

能力もイラストもよくできてますよね
ジエモンと違って

    ではジエモン君はどうでしょう。もう一度性能を振り返ってみると、そこそこダルい条件を達成した後に4コストも支払って、供給量がそこまで多くない謎の金貨を使ってようやく2点AoE+リーダーに1点ダメージという有様です。悪くないっちゃ悪くないのですが、こんな効果でゲームを作ることなどできるはずがありません。結局他のカードに頼るしかないのです(頼ろうにも連携を稼げるわけでもなく、デッキ圧縮ができるわけでもないのですが)。
    先程比較に挙げたベレロフォンは代替品が用意しにくかったため、特に何の問題もなく採用されていたということがよくわかりますね。


3.救いはあるのか

    一応、明確な用途が不明なカードが新カードの影響や環境の変化によって、突然上位デッキに採用されるようになったという事例は過去にいくつか存在しています。例を挙げると、八獄魔境アズヴォルト環境における財宝ロイヤルの「値引き交渉」や、遥かなる学園環境における葬送ネクロの「天球の天使」辺りが記憶に新しいでしょうか。

    しかし、ローテ落ち直前にまで迫られてもジエモン君にはそんな可能性すら与えられることはありませんでした。というよりも「活躍できるような状況にしづら過ぎる」と表現した方が適切だと思います。 

    理由は単純明快で、それは「輝く金貨」というカードにあります。ジエモンのファンファーレ効果を起動させるために、輝く金貨を手札に加えるカードを最大限採用する必要があり(ジエモン以外に金貨を加えるカードが5種類しかないのも大問題なのですが)、当然デッキ40枚のうち何枚かはそのカード達とジエモン3人になってしまい、そこでとある問題が発生します。それはゴミ金貨で手札の大部分を占めてしまう危険性をわざわざ作ってしまうということです。


    いくら盤面除去ができてちょっと回復するとはいえ、こんなカードが2枚も3枚も手札を埋め尽くすようになってしまうとさすがに画面に穴を開けたくなります。しかも使ったら使ったで手札スッカスカになりますからね。せめて3枚目6枚目以降は〜みたいな効果でもつけて欲しかったです。

    さらにトドメを刺すかのように、同じ金貨シリーズであるはずの「エレガントバンデッド」が1コストで尚且つ必殺持ちで、「千金武装の大参謀」のためのスペルを用意できるという理由で威光ロイヤルに採用されるという事態まで起こってしまいました。
    しかも2pickにおいても本体効果が地味に強いというだけで「ノーブルガーディアン」にも馬鹿にされる始末。もうジエモン君のライフは0です。


4.最後に

    いかがでしたでしょうか。”宴楽”という言葉とは程遠い人生を歩んできた彼ですが、本当に何一つ救いのないままローテーションを去ることになりそうなので、時々でもいいから思い出して欲しくて色々と語りました。この記事を書いた時点ではあと約2ヶ月の猶予があるのですが、十中八九救われることはないと思います。さらに言うとローテ落ちした後に救われることもないと思います。
    ちなみに、ジエモン君と同時期に追加されたロイヤルのレジェンド枠を確認してみたら、タケツミとマーズの姿が見えてそっと画面を閉じました。 

    それでは、読了ありがとうございました。

    


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