【占星術】リリスって結局なんぞや?という話
西洋式占星術では基本的に主要10天体をメインに読みといて行きますが、
さらに複合的にホロスコープを読み解くために小惑星を使用することがあります。
前回の記事では小惑星、キロンとベスタについて解説をしたので今回はリリスについて解説をしていきます。
【4種類のリリス】
リリスとひとくちに言っても、大きくわけて
「小惑星リリス」
「ダークムーンリリス」
「ミーンブラックムーンリリス」
「トゥルーブラックムーンリリス」
の4種類に分けられます。
<小惑星リリス>
小惑星リリスは1927年に発見をされた比較的新しい小惑星です。
公転周期は約4年で火星と木星の間を周回しています。
小惑星リリスの名前の元となったのは、音楽家、リリ・ブーランジェ。
才能豊かな女性ではあったものの、24歳という若さで夭折をした芸術家でもありました。
このことから、小惑星リリスは女性的な創造性をリーディングする際に使用する小惑星として扱われています。
<ダークムーンリリス>
ダークムーンリリスは地球と月の遠地点の中間に観測されたと伝えられる実際には存在しない天体です。
虚構の天体であるため意味合いとしては、破壊衝動、残虐性、闇などといったものを暗示していると言われています。
<ブラックムーンリリス>
ブラックムーンリリスは、地球の周りを周回している月の遠地点にあたるポイントです。
実際に惑星として存在しているのではなく、あくまで「地点」として読み取って行きます。
不規則な月の軌道を正確に使って計算されたものが「トゥルーリリス」
起動を平均化したものを「ミーンリリス」と分けられています。
このふたつのブラックムーンリリスは、最大で30度も誤差が生じるためどちらを採用するかは占い師次第といった感じですね。
(ちなみに私はトゥルーリリスを採用しています)
意味合いとしては、飼い慣らされない女性性、本能、魔性の女として使用することが多いです。
【隠された女性性】
そもそもリリスという言葉が最初に出てきたのは、ユダヤの伝承からです。
ユダヤの伝承ではリリスとは、男児をたぶらかす悪霊として描かれてきました。
その後アダムの最初の女という説が一般的となり、魔性の女の代表格として扱われるようになりました。
直接的な書かれ方はしていないものの世界各国にはリリスに相当する女性の悪霊の伝承があることから、
支配者達は飼い慣らすことが出来ない女性性を恐れていたのだと推測することが出来ますね。
ちなみに現代では、男性が御することの出来ない女性性ということから女性性解放運動のアイコンとして使用されることもあるみたいです。
【女性性を投影した形】
ここまでざっくりとリリスについて解説をしていきましたが、
ここからはブラックムーンリリスに特化した内容で解説をしていきます。
ブラックムーンリリスを読み解く時のポイントは……
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