涼風のお供
エアコンが苦手だ。
細長い口から吹く人工的な風を身体で感じると、なんだか不健康な気分になってしまう。
だから夕方になるとリモコンの停止ボタンを押して窓を開ける。
最近は寧ろ網戸越しに吹く天然の風の方がより涼しく感じられる。
恐らく、真夏のピークが去ったのだろう。
夏を歌う曲は多い。
初夏の胸の高鳴りや夏の浜辺での熱狂を表現した曲を聴けば、自然と縦ノリを決めたくなる。
勿論そういう曲も好きだ。
夏歌のプレイリストにはバッチリ入っている。
しかしそれ以上に夏特有の寂しさや切なさが描かれている曲が大好きだ。
若者のすべて/フジファブリック
short hair/Base Ball Bear
シーグラス/ストレイテナー
すぐに思いついたのがこの3曲。
偏ったピックアップであることは承知しているし、他にも名曲は数多くあることも認める。
本当はひとつずつ深く語りたいのだが、なんだかそれは少し野暮ったく感じる。
偶然この投稿を見て、興味を持って曲を聴き、何か感じるものがあれば嬉しい限りだ。
どの季節にも名曲は付き物である。
しかしこれほどまでに音楽が感情を揺さぶる季節は他にはないんじゃなかろうか。
本当はもっと書きたいことがいっぱいある。
だが、涼しい風が運んでくる繊細さを言葉にするのは難しい。