セカンドタイム

前回の更新から随分と時間が経ってしまった。
またサボり癖が発症してしまった。
まあ書こうと思ったことも無かったから別に良いか。
というより書く余裕も無かったと言うべきか。

この期間、色々な2回目を体験した。

まずは引越しだ。
会社が借りていたしょうもない1Kの賃貸から実家に戻った。
2回目の引越しは前回より遥かに大変だった。

前回の引越しの際は荷物が少なかった。
家具家電は転居後に届くように手配したため、段ボール数箱しか荷物がなかった。
逆に今回は結構大変だった。
シンプルに荷物が増えたからだ。
テレビであったりこたつであったり照明も。
更に、余っていた油や食材の処分もかなり大変だった。
だから荷造りに想像以上に時間と手間がかかった。
結局引越し当日になってもまだ荷造りが終わっておらず、「引越し業者が到着するまでに終わらせないとな」なんて考えていた。
しかし、業者が予定よりも早い時間に来てしまい、計画は見事に崩れた。

次はあの感染症のワクチン接種だ。
1回目を8月上旬に打っており、2回目を打ったのは9月上旬だった。
これも結構大変だった。

まずは会場。
本当は職域接種か地域での接種を希望していたが、退職と転居のタイミングが悪くて、大規模接種センターに行かざるを得なくなった。
実家から会場まで絶妙に距離があり、なんだか実家と会場の往復と接種だけでどっと疲れてしまった。
しかも副反応も結構酷かった。
1回目でも軽く熱が出ていたが、2回目もしっかり熱が出た。
頭痛に関しては2回目の方が強く、結局4日間くらい寝込んでしまった。

しかし、本当に大変なセカンドタイムは、引越しでもワクチン接種でもない。
実は今年2回目の入院と手術が決まったのだ。

遡ること8月の後半。
真夏のピークが去ったとセンチメンタルになって好きな音楽に想いを馳せていた頃のことだ。
やっと涼しくなってきたと嬉しくなり、ランニングを試みた。
最初から全力で飛ばしたら絶対に継続できないと、10分間走から始めようと決めた。
なんとか初日のランニングを終え、久々に心地良い疲労感を覚えていた。
翌日も同じように走った。
疲れが残っていたからか、前日よりは少しペースが落ちたものの、満足できる程度には走れた。

問題はまたその翌日に起こった。
右下腹部に激痛が走った。
5月に入院していた頃と同じくらいの痛みを感じた。
走ってる途中に何かやらかしたか?と思い、ひとまずその日から走るのをやめた。

しかし、痛みは一向に治らない。
体を動かすのを最低限の荷物の片付けに留めながら様子を見続けたが、全く良くならなかった。
痛みが引かないまま定期的な腸の診察日になった。

病院で主治医に相談したところ、「それは一旦整形外科に行った方がいい」とのアドバイスを受けた。
そして帰宅後すぐに近所のクリニックに行ったところ、思いがけない診断が出た。

鼠径ヘルニアが悪化して脱腸していたのだ。

実は前回の入院時に鼠径ヘルニアがあることは分かっていたのだが、当時は特に治療をする必要がないとされていた。
しかし、どこかのタイミングで腹圧が強くかかり、その拍子に脱腸したらしい。
恐らく、ランニングをしたときか引越しの荷物を運んだときだろう。

結局、再度入院して手術を受けることになった。
色々なセカンドタイムがあったが、まさか1年で2回も入院と手術を経験するとは。
前回の入院中、手術後に着圧ソックスを捨てようか迷っていたときに「また使うことがあるかもしれないからもし良かったら持ち帰ったらいかがですか」と看護師さんに言われた。
まさかあの看護師さんも含め、こんなにすぐに使うことになるとは誰も思っていなかっただろう。

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