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アルティメット・シンクロシステム使用法⑧ / 復習を兼ねた使用上の注意点編②
記事の要旨
月額課金制・販売ツールのユーザー様へ向けて、アルティメット・シンクロ「バンド」「サイン」をはじめとするシステムを使った、実際のトレード法をまとめています。
今回の記事は、「様子見指示」についての考察・大事な回ですので、全体公開記事として無料記事としております。
■ 2種類の「様子見」
「揉みあい」「レンジ」を制する者はトレードを制すと言って、過言ではないのですが、的確に「様子見」ができるかどうかは、トレードにとって非常に重要です。
そこで今回は、シンクロバンドの「様子見すべきシーン」について、再度レンジへの対処法と絡めて考察していきます。
■ 2種類の様子見
アルティメットシンクロバンドでは、2種類の「様子見推奨示唆」が可視化されます。
① ひとつの時間軸で、様子見示唆
まず、シンクロバンドでは、表示している時間足チャート単体での様子見示唆が可視化されます。
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色の意味:使用されている方はご存知ですが、色を整理します。
緑・弱めの上昇 青・強めの上昇
黄・弱めの下降 赤・強めの下降
薄色・様子見となります。
☆ 様子見も2種類
薄いグレー⇒心持ち、上意識の様子見
アイボリー⇒心持ち、下意識の様子見
注意 ただし、薄いグレーだから、次は必ず、また上示唆になるわけではありません。
心持ち上昇様子見の次に、強い下シンクロへと変化することは当然あります。
※大事な事:いつまでその状態が継続する、どこまで(値幅)その状態が継続すると、決まっているわけではありません。
ただし、例えば、強い下降が「継続している、変化した、逆転した」という事は、ほぼリアルタイムで把握することは可能です。
② 複数時間軸で、状態不整合⇒様子見示唆
複数時間軸の値動き情報の状態(シンクロ状態)が、整合していない場合、やはり様子見をした方がいい場合が多いです。
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ボラが極端に上がる重要指標後や、重要発言後以外は、時間足同士で整合しているところで、1方向への強い値動きが発生していることは、明白です。
逆に、1時間足と4時間足の状態が逆・15分足と1時間足が逆など、隣り合う時間足同士の上下示唆が逆の時は、ろくな動きをしない事が多いです。
■ どの時間足が様子見の時は入らないか、少し大きめの足で決めてみる。
※例外事項があります。
指標の時は、ボラのある通貨ペアは1分、マイルドなペアでも5分1分揃いの色指示には逆らわない(というより従う)方がよいことが多い。
① 私の場合です。
ドルスト⇒4時間足が様子見である場合、入らない。
例外:4時間足も、1時間足も、簡易DCPが天にあり、そこから1時間足が下シンクロ開始、あるいは地から上シンクロ開始の場合、エントリーを試みます。
②30分足、1時間足が共に様子見の場合
これは、以下の動画を是非見て確認ください。
※ドロップボックス共有ですので、アプリなしでも見れます。
■ 相場の流れにおける様子見シーン
☆ 相場における、6つのシーンをまとめます
①②推進波上下 上位足トレンド方向へ進む値動き
③④調整波上下 上位足トレンド方向と逆へ進む値動き
⑤レンジ:トレンド再開待ち
⑥レンジ:トレンド逆転準備
この中で、様子見した方が良い(ことが多い)シーンは、③④と、⑤⑥という事になります。
※ただし、週足月足レベルのトレンドで、日足が調整波形成とか、レンジ形成である場合、デイトレ、短めのセミスイングで取れる事はもちろんあります。
例① 金の1時間足
まず、以下のルールを定めたとします。
ルールA 1時間・4時間揃って様子見、あるいは不整合の時は様子見る
ルールB ただし、1時間が強シンクロの時は、単独指示方向で取っても良い
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ルールAを厳守すると、エントリーチャンスは1日1回、多くて2回ですが、
金の上昇トレンドを取るのに、ほどんど影響がない。(基本的に上トレンド)
ルールB(例外)で、1時間足単独で強シンクロを追っても、負ける事はないけど、さほど伸びていない。
つまり、様子見したからと言って、さほど機会損失になっていないという事を頭に入れてみてください。
逆に、値動きの挙動が悪い中、何度も出入りして細かく損失を重ねるようなことを防げると、前向きにとらえても良いかもしれません。
例② 金の30分足:様子見で敢えて仕掛けてみた
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1月2日深夜です。しばらく15分⇒4時間足まですべて様子見でしたが、H4/H1揃って強シンクロ下状態になるタイミングでSポジを建ててみました。
しかし、30分足が頑なに様子見です。上がりもしませんが下がりもしません。
その後:弱シンクロで少し下がり、20Pほど下がりました。
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例③ 金1時間足様子見指示
1/3早朝:15分足⇒1時間足様子見
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右5分足の挙動は、下落中の調整下降フラッグによくある形です。
一方もう少し視界を広げ、15分足で見ると
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三角保ち合い形成、上抜けと見れなくもない。
いったん、上シンクロになったので、上に取りましたが、30分1時間は様子見⇒すなわち伸びるかどうかはまだわからないのです。
で、結局上がり切れず、微利確撤収
さらに、1分足レンジ抜けで上へ取ったけれど、やはり戻ってきて建値撤収
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そして、1時間足の様子見が上弱シンクロへと変化後上昇
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■ もう一つ上の時間足を確認する習慣を
1/4の夕方欧州タイムです。金は、30分足は、既に天付近に迫っており、時々下方向シンクロが出てますが、揉みあい気味で下がりません。
この時一つ上の1時間足を見ると、まだ、赤線よりも黒実線の方が上です。
※1時間足は上、30分足は、1時間足と不整合⇒揉みあい。
その後、1時間足の黒線が赤線を下抜きし、下シンクロになった途端、下がっているのがわかります。
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この時、30分足と1時間足が揃うまで待った方が良い。こういう時に、入っては担がれと繰り返し、連敗しやすいのではないでしょうか?
迷ったら、俯瞰する。一つ上の時間足を確認しましょう!
■ 指標や時間帯切り替わりまで待ってみる。
たまに、シンクロバンドが上位足と整合しそうでしない、はっきりしない小幅レンジが続く場合があります。
そういう時、思い切って時間帯の切り替わりや、指標を待つと良いケースは結構あります。
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1/3の東京時間、金ははっきりしない挙動がずっと続きます。そして、欧州時間開始と同時に一方的な下げへ。
■ 「待つ」というよりも、「優位性を確保する」という意識を
DCPアルティメット、並びにシンクロバンドの説明書を含め、
① 30分足以上の天地から、シンクロを狙う。
② 途中入りするときは、最低でも1分足、出来れば5分足の天地まで、引き付ける意識で押し戻しを待つ
③ デイトレにせよ、4時間、日足、週足が有利な状態であるかどうかを意識する
こういったことを繰り返し伝えてきましたが、勝率、期待値の面でも、その方が優位性が高い所で仕掛けられ、値幅も伸ばしやすい。つまり、成績を向上させやすい。
一方、それにも関わらず、小さい足ばかりガン見したり、見込みや思い込みが抜けない。様子見できないという方も、少なからずいらっしゃいます。
人間、「がまんする」とか、「待て」と言われると、逆に中々それができない天邪鬼的な傾向を持つことが往々にしてありますが、一方で同じ行動であっても、「出来る限り優位な状態を確保する」という前向きな言葉に変えると、案外受け入れやすいものです。
この言葉をしっかり胸にとどめ、しっかりと様子見できるように、なりましょう。(おしまい)