
北海道ドラフト移住会議のはなし
北海道ドラフト移住会議に参加してきました
なんというか。参加者も球団、運営チームみんな面白くて最高で。この良さ、今思う感情を少しでも早く届けたいと思っているので、飛行機に乗るまでに伝えたい。ということで、よーいスタート
まず、北海道ドラフト移住会議について。ホームページを載せておくので詳しくは下記を読んでみてください。
ざっくりとした説明をすると、住みたい人と住んでほしい人のマッチング。
・住みたい人=選手
・住んでほしい人(街に住んでいる人)=球団
・選ぶのは球団
球団側は理想としている人に住んでもらえるように必死になるわけだ。ただ、これはプロ野球のドラフト会議と同じように、1巡目、2巡目と選ばれていく。だからこそ、住みたい人は選ばれるように、あわよくば理想としている街(球団)に選ばれるように必死になる。このそれぞれの必死さがヒシヒシと伝わってくる感じ。これが堪らなく最高なわけだ。必死に挑むのって、あとに感じられる満足感がエゲツない。だからこそスピード感で文章を綴っているわけだ。
とは言っても、何が必死で面白くて最高か。参加していない人には伝わらないと思うので、簡単な流れを書きつつ、自分が思ったことも添えていきたい。
1日目:苫小牧のお寺で開幕
まずは、会場に集まる。今回は苫小牧。お寺に集まりました。

お寺に集まるっていうのは面白い。普段はお寺でお酒を飲んでるんだって。この時点で意味がわからないわけだ。だって唱えてるのを想像するわけだから。
街(球団)のプレゼン
みんな集まって、開会式。それが終わると球団(街)のプレゼンが始まる。
これもそれぞれの街の色があって面白い。
・しっかりと街の説明をする人
・人の面白さをウリにして劇とかをする人(街の説明はどこにいった笑)
・必要なスキルを具体的に話してくれる
街も十人十色なので、すでに知っていた街、そうでない街も含めて、すべて気になるわけだ。
選手(住みたい人)のプレゼン
そして、選手(街に住みたい人)のプレゼンも始まる。これはかなり厳しくて 1分のみ。
この中でアピールする。話をする人、芸をする、詩を唄う人。
ここにも特徴があって面白かった。
ちなみに私は、1分間の話にキーワードを設けた。ここでウケてほしいというポイントはありつつも、ウケなくても印象に残ればなんでも良い。参加者は36人。みんな個性があるから、ここで要点を掴まないといけない。いろいろ話しても逆効果。だから、3点をポイントに話した。
・ミギーと呼ばれてる。本名はどうでも良いということ(どうでも良くはないけど笑)
・北海道ドラフト移住会議は元々知っていた。ただ、去年一昨年と九州にいたから出れなかった。やっと出れて嬉しい。と言いつつ、九州の人が会場にいたから、その人にアピールしたい。(九州に行ってる人は会場にそんなにいないと思ったから唯一無二になり得る)
・1泊2日で16時間運転していた話をする。紋別、釧路、帯広に行ってた話をすることで、北海道民ならめちゃくちゃ移動するやべーやつって思ってくれる。(こんな移動してる人いない自信があったし、フットワークが軽いことを示せる。遠いところが良いという点も、近いところはどうでも良いという示唆ができて覚えてもらえる。もちろんどうでも良くないけど)
結果、それなりにポイントを抑えていたところウケた気がしてる。ただ1つ後悔があるとすれば、帯広に行った話をもっと具体的にできたらよかった。インデアンカレーを食べて、ますやパンが食べられなかった話をすればよかった。いや、やりすぎると身内になりすぎるわ笑

球団との面談
そんなこんなで1分プレゼンが終わり、次は球団との面談をする。1つの球団につき、4分。これを12球団分する。この4分。あまりにも短すぎた
なぜならどこも面白かったから。
・街のことを話したチーム
・自分の北海道好きな思いを話したチーム
・自分のスキルについて話したチーム
いろいろあったけど、北海道に対する想いを話せたチームとか、自分のことを興味持ってくれたチームはすごく嬉しかった。
選手は36人いるにも関わらず、「あなたってこういう人だよね」っていうのを、カンペを見ずに言ってくれる人は本当に好きになる。
過去にも、自分が普段書いてるnoteの中身の話をしてくれたとき、本当に好きになった。
やはり何かをする時、一緒にやりたいと思うとき。スキルも大事だけど一番大事なのは人。自分って相手のことちゃんとわかってるのかな。少し考えさせられた。


2日目:ドラフト会議本番
このイベントのすごいところ。
プロ野球のドラフト会議と同じく、選手のフルネームがアナウンサーによって読み上げられる!
しかも、現役のアナウンサー。普段テレビで見てる方から名前を呼ばれるなんて、ありえない。
「1回でいい。呼ばれたい。」
けれど、呼ばれるためには球団が求めないといけない。本当に呼ばれるのだろうか…。
1巡目…呼ばれず
1巡目で呼ばれたかった。できたら 複数球団から指名されたい。
わがまますぎるだろ、自分。
結果、1巡目では呼ばれず。
ただ、最初に被った選手がいた。
凄すぎる。
正直、ちょっと嫉妬しちゃう。
ちなみに、被ると くじ引き によって選ばれる球団が決まる。
そのくじ引きを引く球団を見て、必死さを感じた。
本気でその人を取りたいという気持ち。
なんか どっちも取ってくれ って気持ちになった。応援してしまってた。
どこ行ったんだ嫉妬。
っていうか、嫉妬がなんで現れたんだ。
もはやここから、選ばれたら本当に嬉しいって気持ちになった。
(と言いつつ、複数球団から選ばれてくれ っていうわがままな気持ちは消えるわけなく)
2巡目…
「波乱の展開になっています」
え?もしかして自分、波乱を起こしてる?
さすがに 自意識過剰になるのはここまでにしよう。
といいつつ、期待しちゃう。
けれど……
1つ目、2つ目……選ばれない。
なかなか難しいのかな。だってみんな面白いよな。
そして、次が 「鷹栖町」。
自分のことをすごい興味持ってくれてたのが伝わってた。
面談と懇親会で。
これはもしかして、あるのか???
どうだ!
「第2選択希望選手 鷹栖町」
…..
呼ばれた名前は
…..
自分のフルネームだった。
この瞬間を思い出す今でも泣きそう。
もちろんその場でも本当に泣きそうだった。
こんなに嬉しいことなかなかない。
「ありがとうございます」を大きな声で発したくなった。
けど落ち着け。
2巡目が全て終わったわけではない。
残りの球団がもしかしたら自分を選ぶのかもしれない。
そして次が 「道南サミット」(函館とかそのあたり)。
ここもすごく興味を持ってくれているのが伝わっていた。
もしかして……あるのかもしれない。
いや、なんだよ 「ある」 って。
あった。
あった!!!!
呼ばれた。
僕のフルネームが。

「福住球団に選ばれてくじ引きを引いてる瞬間を見てみたい」
なんて思ってたけど、それが叶った。
めちゃくちゃ嬉しかった。
もちろん、それ自体が嬉しいのもあるが、
自分のことを 興味を持ってくれている場所が2箇所もある っていうのが本当に嬉しい。
あーーーーーー。
ありがとうの気持ちに溢れる。
くじ引きで決定!
とはいえど、まだ球団が決まったわけじゃない。
どちらに選ばれるかのくじ引きが始まる。
このくじ引きが本当に面白い。
自分を推してくれた2人が壇上に立ってくじを引く。
どちらかは獲得できて、片方はできない。
「取れた」「取れなかった」
このリアクションが堪らなくて最高なのだ。
これは他の選手のときもすごくワクワクして見ていたけど、自分の時は尚更そう。
自分のためにこんなに必死になってくれている。
このシーンを見て ジンとした。
鳥肌が立つなんてものじゃない。
こんな経験、この先できるか分からない。
言葉にするのは難しいが、選ばれること、くじ引きされる瞬間を味わうこと。
これを体験してほしいなって思う。
できたら 北海道好きな人に。
いやぁー嬉しいし楽しいな。
道南サミットに決定!
結果、道南サミット に選んでもらえた。
嬉しかった。
もちろん、どちらに選んでもらえても楽しかったし、どちらも自分で遊びに行くっていうのはあったけれども。
ありがとうの5文字に真心を込めたい。
けれど、自分が選ばれたあとも楽しかった。
会場で仲良くなった人たちが 理想としている球団に行けたこと。
くじ引きで選ばれる瞬間を目にすること。
参加者の自分が言うのは違うかもしれないが、
1位だった。3位だった。優劣はないと思う。
もちろん 「欲しい人の順番」 というのはルール上あるけれど、そもそも参加している時点で、みんな魅力がある。そこに4分間の面談、プレゼンでアピールをする。こんな熱量の高い場にいられたことが嬉しかった。
2日目終了、最高の時間だった。無事ドラフト会議が終わり、懇親会で語らいして終了。
本当に楽しかった。
最後に感想。



まとめ
まず、面談の時間で 北海道のことを話せたのが本当に楽しかった。
自分の好きなところ、人の部分で気になるところ。球団側が自分の気になるところを話してくれたり。
すごい濃密な話ができたと思っている。
本当に楽しかった。もう一周したい。
あとは、参加者の 熱量。
人によっては どうしても行きたい街がある ということで、アピール、逆指名をしていたとのこと。
正直、現地に行ってるわけではないから、その街の魅力を測るのは 「人」 になる。
そこに 4分間の面談、プレゼンで魅力を感じてアプローチをかける なんて最高じゃないか。
結局、人。
こうして 北海道好きな人がその街に住む、住まないにしても関わっていく。
その姿が年々増えていくのが最高だなって思う。
これを 作り上げてきた運営の方々を尊敬します。
参加者の熱量でいうと、やはり対話が楽しい。
それぞれ考えていることがあって、それが見えてくる。
自分の話も聞いてくれるわけだから、いっぱい話しちゃうわけで。
自分も 同じ話をするわけにはいかないから、もっと頑張らないとな。
楽しいことをして、1年後に違う話ができるように努めないと。
楽しいことしたいね。
苫小牧での開催について
最後に 会場が苫小牧 だったという点。
1つは 札幌でやらなかったこと。北海道らしさを より感じられたのではないか。海鮮が美味しいという北海道らしさを感じつつ、北海道外の人が 行きやすいように新千歳空港に近い苫小牧 にするところ。
この点の設計もすごく良かったなと感じている。
ただ、今回参加して思ったのは、「この参加者くらいの熱量があったら、どこでも行くんだろうな。」 って。だから今度は 他のところでやってみるのも見てみたい。例えば、釧路とか。稚内とか。空港近いところなら、どこでもやれそうな気がした
釧路、いい気がするんだよなー。
理由はなんとなくです。
946BANYA(くしろバンヤ)とかでやってるのを想像できてしまう自分がいる。
朝イチに 海鮮食べたり、釧路湿原行ったりするのもいいじゃない。
もう一つは、苫小牧はStartup Weekendでお世話になってること。
Startup Weekendとは、起業を体験するイベントで全世界でやってるやつ。
このイベントを苫小牧で知り、いろんな所に行って、いろんな出会いがあって、楽しく生きさせてもらってる。その中でも 初めて優勝したのも苫小牧。込み上げるものがありました。
ありがとう苫小牧。
そんなわけで ドラフト移住会議の内容をまとめてみました。
自分のことをメインに書いたので、「行ってみたい」 と思った人は多くないかもしれない。
けれど、誰かが 行ってみたい、楽しそう と思ってくれたら幸いです。
本当にありがとうございました!
せっかく 道南サミット に選んでもらったので、現状知ってる道南のことを近々まとめてみようと思います。
この1年で たくさん道南のこと知るぞ〜!!!